行くのが10倍楽しくなる!?世界遺産・奈良法隆寺七不思議

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行くのが10倍楽しくなる!?世界遺産・奈良法隆寺七不思議

行くのが10倍楽しくなる!?世界遺産・奈良法隆寺七不思議

更新日:2014/07/02 10:53

奈良山 鹿子のプロフィール写真 奈良山 鹿子 元観光バスガイド

奈良県が誇る世界遺産・法隆寺。世界最古の木造建築物が残る聖徳太子建立のお寺、としてバスガイド時代、何度も修学旅行生を案内しました。
ですが、修学旅行生でお寺に興味津々!という生徒さんはわずか。
そんな中で私が付け加えて案内していたのが「法隆寺七不思議」。
今回は、法隆寺に行ったことがある人も、そうでない人も、法隆寺をちょっと違う視点で楽しむ方法をご紹介します。

法隆寺を水害から守る「鯛石」

提供元:フォト蔵

http://photozou.jp/photo/show/3090019/203849379地図を見る

ご案内の前に、法隆寺を簡単にご紹介。

■法隆寺はもともと用明天皇が自分の病気が治るようにとお寺を建てようとするが実現する前に死去してしまったため、その遺志をついで607年、聖徳太子と推古天皇が建立した。
■670年に建物のほとんどが焼失するも、飛鳥時代の建物が今なお残る世界最古の木造建築群として有名。
■1993年、近くにある法起寺と共に「法隆寺地域の仏教建造物」という名前で日本で初めてユネスコ世界遺産に登録された。

奈良と言えば東大寺の大仏!というイメージが強いですが、東大寺を含む「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されたのは1998年。世界遺産の登録もお寺の歴史も法隆寺の方が先輩、と言ったところでしょうか。

今回ご紹介する「法隆寺七不思議」は、法隆寺に正式な言い伝えはなく、江戸時代のころから徐々に広まったものと言われています。
七不思議の中にはちょっと分かりにくい…というものもあるのですが出来る限り分かりやすくご案内できたらと思います。

法隆寺の参道を歩いていくとまずくぐるのが南大門です。
南大門の階段の下に魚の形をした石が地面に埋め込まれています。これが七不思議のひとつ「鯛石」です。
この鯛石から先、お寺の境内は地面が高くなっていて、大雨が降ってもこの石よりも境内には水が入らない。と言われており、法隆寺を守っている石とも言われています。

法隆寺を雷から守る「鎌」

順路通りに進んでいくと見えてくるのが五重塔。こちらは世界最古の五重塔と言われていますが、この塔の上の方に七不思議のひとつがあります。
屋根の上についているもの、これをまとめて「相輪(そうりん)」と言いますが、ここに鎌が4本飾られているんです。
何のためにこんなところに鎌が飾られているのか?これにはいろんな説があるのですが、記録があるものでは「雷を避けるため」とされています。他には、「聖徳太子が怨霊封じのためにつけた」と言われたり、「鎌が上向きに見えたらその年は米が豊作で、下向きに見えれば凶作である」という占いのような言い伝えも。
こんな鎌がついている五重塔は日本中探してもここ法隆寺だけ。是非探してみてくださいね。

写真:奈良山 鹿子

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建物の足元にある大きめの石

写真:奈良山 鹿子

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法隆寺七不思議のひとつに「雨が降っても地面に穴が開かない」というのがあります。
法隆寺の建物の足元をよく見てみると…。通常の砂利とは違い、大きめの石がごろごろ置かれています。雨が落ちてくるところに石があれば地面に穴は開かないのは当たり前ですが…。これは、法隆寺が地盤が良い、水はけが良い、というのを表しているものと言われています。

片目の無いカエル?!

法隆寺には現在14の池があります。この中の因可池(よるかのいけ)という池には、法隆寺七不思議のひとつがあります。

「因可池(よるかのいけ)のカエルには片目が無い」
片目が無いカエル?!と驚いてしまいますが、今いるカエルは両目があります。
これは昔、因可池の近くに聖徳太子が住む斑鳩の宮があり、聖徳太子が勉強をしている時にずーっとカエルが鳴いていてうるさいのでカエルに向かって筆を投げたところ、カエルの片目を突いてしまい、それ以降この池のカエルは全て片目がなくなってしまった。というものです。
七「不思議」と言うくらいですので、このように真相は闇の中…といった謎めいたものも、七不思議にはあります。全部解明されちゃっても面白くないですよね。(笑)
現在の因可池は五重塔などがある西院伽藍と夢殿がある東院伽藍を結ぶ参道にある池、とされています。

写真:奈良山 鹿子

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お坊さんが座る台が汗をかく?

東院伽藍の中心的建物、夢殿にも法隆寺七不思議のひとつが。

「夢殿の礼盤(らいばん・お坊さんが座る台)の裏が汗をかいている」
夢殿のご本尊は一年に二回しか公開されない秘仏・救世観音(くぜかんのん)ですが、その救世観の前にお坊さんが座る礼盤という台があります。
「汗をかく」というのは、堂内の湿気によって礼盤に水がたまり、水が下に垂れることの例えだそうです。
毎年2月にはこの礼盤を日光に当てて、その時に取れる水の量によってその年が豊作か凶作かを占う、「夢殿のお水とり」という行事が行われます。

写真:奈良山 鹿子

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頭の片隅に残しつつ拝観していただければ…

残り2つの七不思議はこちら。

「法隆寺には蜘蛛が巣を作らない、スズメも糞を落とさない。」
ですが、現在の法隆寺は建物をよーく見ると蜘蛛の巣がかかっていたり、スズメの糞が落ちたりしています。これは昔、法隆寺は蜘蛛やスズメでも気を遣うくらい、神聖な場所であったということを表していると言われています。

「法隆寺には宝が眠っている。」
伏蔵(ふくぞう)という地下蔵があるといわれています。
実際に境内に3か所、石の蓋で覆われている場所があり、そこにお宝が眠っていると言われてます。
では、お宝とは一体?
これは、今まで誰も開けたことがない為、誰も分からないのだそうです…。法隆寺の一大事!という時になったら開けても良い、と言われているんだとか。開ける日は来るのでしょうか?

…いかがでしたでしょうか?

中にはちょっと分かりにくいものもあるかと思いますが、それは「七不思議」という事でご了承ください。

七不思議を抜きにしても、世界最古の木造建築、国宝・重要文化財の宝庫と言われる世界遺産、法隆寺。
拝観の際には七不思議のことも頭の隅に置いていただければ幸いです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/11 訪問

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