写真:野水 綾乃
地図を見る小さな宿が建つのは、津軽海峡の目の前。宿を背にして右手には夜景観賞で有名な函館山のシルエットが水上に浮かぶようにして見ることができます。晴れた日には海原の彼方に青森の海岸線がかすんで見え、北海道と本州がそれほど離れていないことを感じさせてくれます。
このあたりはもともと漁師町のエリア。大規模ホテルが立ち並ぶ湯の川温泉の中心部とは異なり、静かでのどかな雰囲気が漂います。
写真:野水 綾乃
地図を見る客室には和室や露天風呂付きなどもありますが、ガイドのおすすめは洋室。バス・トイレは部屋になし、扉を開けるとベッドが2つ並んだだけの簡素な造りですが、カップルや一人旅には十分な広さ。なにより窓からの眺望がバツグンで、いつでも津軽海峡の海を独り占めにできます。イカ漁のシーズンには船の漁火が漆黒の海に浮かんで見えます。
写真:野水 綾乃
地図を見る露天風呂から眺める津軽海峡の眺望もこの宿の楽しみです。このあたりは古くから「根崎の湯」と呼ばれ、湯の川温泉でも泉質の違う湯が湧いています。笹色に濁った、ほのかに鉄臭の漂う塩化物泉で、ぬるめにも関わらず体の芯からよく温まります。
写真:野水 綾乃
地図を見る地元魚市場の仲買いの資格を持つ主人が、自らの目で吟味し、競り落とす函館の旬の海の幸は、この宿に泊まる最大の醍醐味。
なかでもこれを絶対に食べなきゃというのが、6月〜12月のイカ漁のシーズンだけ、朝食に登場する名物「イカ刺」。函館でイカといえば、真イカ(スルメイカ)のことで、夜、目の前の海で漁火を灯しながら獲るのがこのイカ。宿では早朝、市場に水揚げされたばかりのものを朝食に間に合うように仕入れています。無理に活かしたイカでは出せないというシャキシャキとした歯ごたえと、柔らかな甘みは感動的な美味しさ。
夕食ももちろん海の幸たっぷりの豪華な内容で、頭からかぶりつくことができるキンキの唐揚げが絶品。バター醤油仕立てのホタテとわかめの貝焼きは、食べ終わって残ったタレにご飯を入れておじや風に味わうのがたまりません。
函館の主要な観光スポットへは、湯の川温泉から市電でアクセスもラクラク。五稜郭まで約13分、函館朝市や元町教会群へは30〜35分で行くことができます。
函館来たからにははずせないのが、函館山からの夜景観賞。湯の川温泉の主要ホテルを経由して運行するツアーバス「Mt.函館夜景ロマンコース」の利用が便利です。湯元漁火館の場合、近くの「イマジン ホテル&リゾート函館」から乗車が可能。ガイドの案内付きで、夜景の見るべきポイントなどを事前に車内で詳しく教えてくれるので、より楽しめると思います。
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(2024/5/7更新)
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