写真:ミセス 和子
地図を見る国立蘭園は、シンガポール初の世界遺産に登録されたシンガポール植物園内にあります。アクセスはMRTの駅から離れているので、タクシーかバスをお勧めします。バスを利用する場合はオーチャードからバスに乗り、ION(アイオン)の裏側にあるバス停で下車します。タクシーでは5分から10分で到着します。
シンガポール植物園内の入場は無料ですが、国立蘭園だけが有料エリアでちなみに入園料は5Sドルと安価です。平家の建物の中にチケット売り場があります。チケットと一緒に園内のマップをゲットして園内散策の順路を把握すると便利ですよ。そして、エントランス前の大きな木や時計の周りは、ツアー客の集合場所になっている事が多いので混み合いますよ。
写真:ミセス 和子
地図を見る澄んだ空気と緑が目に優しい国立蘭園は、3ヘクタールの敷地を持つ世界でも最大規模の蘭園ですよ。広い敷地内は、熱帯の樹木が生い茂り、整備されたジャングルのようです。
散策中は青い実を付けたバナナの木があったり、日本では温室でしか見かけない蘭の花が、遊歩道の脇に咲き誇っていたり、国立蘭園でしか見られない光景を目にします。オオトカゲや白蛇などに遭遇する事もありますよ。
写真:ミセス 和子
地図を見る国立蘭園は、1000種類を超える原種と2000種類以上の交配種からなる、約6万株の蘭が鮮やかに咲き誇っています。写真は黄色い小さな蘭の花が、アーチに美しく咲いています。また左下には「PHOTO SPOT」と言う立て札があり、撮影スポットを教えてくれています。撮影にお勧めの場所は、この他にも数箇所ありますよ。
園内は春夏秋冬をイメージした、4つのゾーンに分かれて蘭の花が咲いています。「春のゾーン」は明るい色と元気がでるゴールドや黄色、「夏のゾーン」はぬくもりが感じられる赤やピンク、「秋のゾーン」は落ち着いた色合いの紫やワイン色、「冬のゾーン」は凛とした空気を感じさせる青色や白色です。蘭の花はバリエーションに富み、色だけではなくサイズや形状が大きく異なります。
国立蘭園が素晴らしいのは、この咲き競う蘭が見事なだけではなく、新種を生み出す異種交配のプロセスや植物の受粉の仕組み、苛酷な自然環境に耐え抜く方法などが研究され、セミナーなどで学べる場所でもあるからです。
写真:ミセス 和子
地図を見るこの写真の花はシンガポールの国の花、蘭の一種で「Vanda Miss Joaquim(ヴァンダ・ミス・ジョアキム)」というシンガポール初の交配種です。ピンク色の花びらが美しい小ぶりの蘭です。
このヴァンダ・ミス・ジョアキムと言うお花は、19世紀の終わりにシンガポールに住んでいたアルメニア人の女性、「ジョアキム」さんが自宅の庭で発見しました。あまり綺麗なお花なので、シンガポール植物園の園長をしていたリドレー氏に見てもらったところ、自然交配でできた新種であることが分かり、新種として登録発見者の名前をとってこの名前が付けられました。
写真:ミセス 和子
地図を見る国立蘭園の中でも人気がある場所は、「VIP Orchid Garden (VIP蘭園)」です。天皇陛下の名前の蘭の花や、雅子妃の訪問記念に作られた蘭の花、英国のエリザベス女王や故ダイアナ元妃、故サッチャー元英国首相、アナン元国連事務総長ら世界の著名人の名前が付いた、新種の蘭が約120点以上も展示されています。
この写真は天皇陛下の名前を持つ真紅の蘭で、レナセラの交配種です。雅子皇太子妃の蘭は、デンドロビウムの交配種で白い清楚な蘭の花ですよ。VIP蘭園は訪れた観光客の目を楽しませてくれる場所になっています。
木陰になっている場所は少し涼しいと感じますが、シンガポールは気温が高く、国立蘭園は極めて湿度が高いので気温が上がらない早朝の散策をお勧めします。
広い敷地内の散策には、歩きやすいスニーカーをお勧めします。ペットボトルを持参して飲水しながら散策しましょう。ちなみに入園時間は、5時から24時までです。
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(2024/4/23更新)
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