この中央駅はもともと1864年に開設されました。しかし、1906年に掘られたシンプロントンネルの開設により鉄道交通量が増え、最初に建てられた駅では抱えきれなくなったことを理由に、3代目イタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世王の導きにより、現在見られる美しい建造物の全部で24路線を持つ「新ミラノ中央駅」が建築されました。建設中は第一次世界大戦により経済崩壊の危機などの困難に見舞われながらも、1931年に完成されました。
上述したように、経済危機を迎えていた状況下でその困難を乗り越えミラノ中央駅は見事な姿で完成されました。この駅の設計者は建築家ウリッセ・スタッキーニ。正面入り口から中へ入ると広々とした吹き抜けの大きなアーケードになっており、アール・デコ様式、リバティー様式が用いられ、シンプルながら力強く美しいレリーフ彫刻で装飾されています。
また21番線ホームには、王の部屋と武器室に分けられたサヴォイア家と王室の待合室「王の間」があります。さすがは芸術の国、イタリアらしいダイナミックで美しい駅です。建築家の大巨匠フランク・ロイド・ライト氏も「世界で最も美しい駅」と賞賛したほどです。
ファサードの幅はなんと200m、高さは72mです。これは建設当時の記録的な大きさでした。ドッシリとした駅に構えは豪華な装飾で施され、遠くから見ても目を惹きます。まさにイタリアを代表する駅としての堂々たる姿を見せてくれます
。2015年にミラノで開催された万国博覧会のために、この駅は綺麗に改修され、色も建設されたばかりのように白く洗浄されました。
ミラノは見所一杯!ショッピングも、おいしいご飯も充実!でもこの中央駅も建築物を始め、駅構内のカフェや簡単なファーストフードやレストラン、おみやげ屋さん、様々なショップをお散歩がてらぐるりと見て歩くだけでも十分な観光になります!是非皆さんもミラノへ訪れたら、例え鉄道を使わなくとも、駅自体を見に行ってみてください。21番線ホームの「王の間」もお見逃しなく!また、駅構内の電光掲示板で様々な行き先を見て「あー、この列車はここまで走るのか」と想いを馳せるのも楽しいものです。
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