写真:Kaycom D
地図を見るパキスタンの北部に位置するフンザへは、イスラマバードからカラコルムハイウェイを北上し数日かけてたどり着くことができます。そのフンザ観光の拠点となるカリマバードは、周りを山に囲まれた自然豊かな村。ここに宿泊すれば、近隣の村へも日帰りで観光できます。
※カラコルムハイウェイについては関連MEMOの『カラコルムハイウェイを疾走!風の谷の桃源郷パキスタン北部の秘境フンザへ』をご覧ください。
桃源郷とも言われるフンザの谷は、春になると杏や桃の花が咲き誇り谷中が桃色に染まります。谷のすぐ背後には、7000mを越えるウルタル峰やその反対側にはラカポシなどの雪山が連なり、どこを向いても花と山と谷が織り成す絶景を見ることができます。
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地図を見るハセガワメモリアルパブリックスクールは、ウルタルで雪崩に遭い亡くなった登山家「長谷川恒男」さんの意志を継ぎ、奥様たちが建てられた学校で、現在は600人ほどの生徒が通っています。この学校はとてもレベルが高く、日本からの援助によって学費も安く抑えられているため、かなり入るのが難しいのだとか。
朝礼の時間に訪れると、広い校庭におそろいの制服を着た生徒達がきちんと整列して校長先生のお話を聞いています。時間があると、訪れた観光客のために歓迎の踊りや「長谷川さんの歌」を披露してくれることもあり、思わぬ子ども達のおもてなしに感動することでしょう。
校内を見学すると、小さな子供たち用のかわいらしい教室から、骸骨のいる実験室、パソコンが並べられた情報処理教室、日本語の本も並べられた図書室など、とても充実した環境が整っていて驚かされます。校長先生の都合がよければ、最後に校長室に立ち寄ってチャイとクッキーをいただきながらお話を聞くこともできます。
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地図を見るカリマバードの丘の上に建つバルチット城は、チベットのポタラ宮を模して造られた城。チベット文化の強いバルティスタンからこちらに嫁いだお嫁さんが、チベット建築の職人を引き連れて建てさせたと言われています。
※ポタラ宮については関連MEMOの『チベット仏教総本山!中国・チベットの世界遺産ポタラ宮を徹底観光』もご覧ください。
内部には、台所や居間、寝室などが、当時の様子を再現する形で展示されています。その中の天然冷蔵庫は、当時、後ろに聳えるウルタル峰からの氷河がすぐそばまできていたので、その冷気で冷やしていたのだとか。
城の屋上には守り神のアイベックスが祀られ、片隅には城の主のためのカウチが置かれています。ここからの眺めは大変素晴らしく、フンザ渓谷に広がる大自然と積み木のように建つ家々がどこまでも見渡せます。
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地図を見るバルチット城の麓に、カリマバードのメインストリートが続いています。細い道の両側にはいくつもの小さなお店が立ち並び、観光客用の民芸品や特産物の他、日常生活に必要な食料品や雑貨なども売られています。
ここでお土産を買うならやはり杏製品がおすすめ。特に、杏のドライフルーツは味もよく日持ちもするので、日本へ持ち帰るだけでなく旅の途中で食べるおやつにもピッタリです。また、民芸品に興味があるなら手織りの絨毯はいかがでしょう。この地域の伝統的な図柄がデザインされ、お手ごろ価格の小さなものから、けっこう高い大きなものまで豊富に揃っています。
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地図を見るホテルフンザエンバシーは、日本人観光客の利用も多く、映画『草原の椅子』のロケも行われたホテルです。村の中心部のバザールへは歩いて10分ほどの場所にあり観光にも便利。スタッフもとても親切で、出かけている間に雨が降ると、外に干してある洗濯物を取り込んでおいてくれたりします。
ホテルからの眺めは抜群で、ホテル前の庭からはフンザ渓谷が一望できる他、ディランやラカポシ、左奥にはゴールデンピーク、そして振り向くとレディスフィンガーやフンザピークなどを見ることができます。
また、フンザ地方の建築デザインのレストランでは、長寿で知られるフンザの郷土料理を食べることができます。一度食べると2年長生きできるという健康食で、杏オイルやチーズ、蕎麦、マトンなどが使われ全体的にとも優しい味。また、フンザウォーターというお酒もあるのでぜひ試してみてください。
フンザを訪れたらほとんどの人が滞在するカリマバード。フンザの中心地で観光の拠点でもありますが、まだまだ交通も未発達で、何より圧倒的な大自然に囲まれているため「秘境」感が充分味わえます。ぜひ連泊して春のフンザを満喫してください。
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(2024/3/29更新)
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