東洋のナイアガラ「原尻の滝」〜日本の原風景と自然の力を感じる名瀑〜大分県豊後大野市

東洋のナイアガラ「原尻の滝」〜日本の原風景と自然の力を感じる名瀑〜大分県豊後大野市

更新日:2016/03/17 18:45

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
大分県豊後大野市の田園地帯にある「原尻の滝」は「日本の滝百選」に選ばれ「東洋のナイアガラ」と称される大分県を代表する名瀑です。約9万年前、阿蘇山の大噴火で流れ出た火砕流がこの大地を創りました。その大地を今も削りながら成長し続ける「原尻の滝」を紹介します。

太古に出来た大地を削り続ける「原尻の滝」

太古に出来た大地を削り続ける「原尻の滝」

写真:肥後 球磨門

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「原尻の滝」は大分自動車道「大分IC」からおよそ1時間、中九州横断道路「朝地IC」からおよそ10分の大分県豊後大野市(旧緒方町)にある「道の駅 原尻の滝」に隣接しています。滝というと山間部にあるイメージですが、「原尻の滝」は田園地帯にある珍しい滝で、「日本の滝百選」および「大分県百景」に選ばれている大分県を代表する滝の一つです。

「道の駅 原尻の滝」の駐車場に車を停めて徒歩1分、幅120m、落差20mの滝が姿を現します。半円状に滝つぼへ落ちてゆく水の様子が「ナイアガラの滝」を思わせるため「東洋のナイアガラ」と称されています。滝周辺に広がる田園地帯は、9万年前に大爆発した阿蘇山の火砕流が何十メートルもの厚さに堆積して出来た大地で、今なおその大地を削りながら成長している滝から、想像を超えた大自然の力を感じます。

視界360度の滝見物は最高!

視界360度の滝見物は最高!

写真:肥後 球磨門

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「原尻の滝」の水が流れ込む緒方川の下流に、全長90m、高さ22mの木製の吊橋「滝見橋」が架かっています。吊り橋なので少し揺れますが、怖がらずに橋の中央部まで行けば滝を真正面に観ることが出来ます。この橋を渡り、川の対岸を上流に行けば、車も通るコンクリート製の橋「沈下橋」があり、それを渡れば360度の方向から滝全体を観賞することが出来ます。「沈下橋」は柵が設置されていないので、滝上から滝つぼを見下ろす崖の縁まで容易に近づくことができ、迫力ある水の流れを見ることができます。豪快な水の流れに圧倒されて、足元が滑らないように注意しましょう。

滝つぼではマイナスイオンが充満

滝つぼではマイナスイオンが充満

写真:肥後 球磨門

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滝の近くに立つだけでも沢山のマイナスイオンを受けることが出来ますが、滝つぼ周辺ではさらに濃度の高いマイナスイオンが身体全体を包み込んでくれます。癒し効果が高まる滝つぼに是非近づいて、身体中にマイナスイオンをたっぷり浴びてください。滝を背にし、左側の川岸にある階段を使えば滝つぼに近づくことができます。滝つぼ周辺では細かい水しぶきがモヤの様に広がり、たっぷりのマイナスイオンを含んだ空気が充満していることを実感できます。
滝つぼ周辺の河原は足元が悪いので、スニーカーやウォーキングシューズで行くことをお勧めします。

「日本のむら景観百選」に選出された滝周辺の田園地帯

「日本のむら景観百選」に選出された滝周辺の田園地帯

写真:肥後 球磨門

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原尻の滝周辺には、山々を背景にした田園が広がる昔懐かしい農村風景が残っていて、周囲の自然と調和した農村景観として、農林水産省から「美しい日本のむら景観百選」に選ばれています。のどかな農村風景の中に「緒方井路」と呼ばれる水路があり、水路に設置された水車は「美しいむら」を背景に情緒ある音色を響かせ、聴く者を和ませてくれます。「道の駅 原尻の滝」の傍にある親水広場でも二連水車が回り、日本のむらの一場面を観賞できます。

「原尻の滝」のダイナミックな景観、鳥居が川の中にある不思議な光景が周囲の美しいむら景観とうまく調和している田園風景の中に佇むと、滝からのマイナスイオン同様、心身に安らぎを感じます。

最後に

いかがでしたか。
阿蘇山の大噴火で生まれた、大地を削る「原尻の滝」。そのダイナミックな姿を吊り橋から望んだり、間近に立ってマイナスイオンをたっぷり浴びたり、田園風景を見ながら心身を癒したりと、自然界のパワーを十分に感じることが出来る観光スポットです。

滝見物の拠点となる「道の駅 原尻の滝」にはレンタサイクルも用意されているので、のどかな田園風景を自転車に乗って巡るのもおススメです。店内では、地域の特産品を使った加工食品や地元の産直野菜、地元の酒蔵で造られた日本酒などが販売され、大分名物「とり天」が食べられるレストランも併設されているので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/16 訪問

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