古代ロマンを偲ぶ感動の夕日!福岡市「志賀島」

古代ロマンを偲ぶ感動の夕日!福岡市「志賀島」

更新日:2016/03/15 12:55

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
教科書に登場する最もポピュラーな国宝で、日入る国から送られた「漢委奴国王」の五つ文字が刻まれた「金印」は、ここ福岡県福岡市にある志賀島(しかのしま)で発見されました。800年前海を越えてやってきた蒙古軍との戦いが行われた場所であり、金印と蒙古軍がやってきた方角に感動的な夕陽が沈む、志賀島を紹介します。

360度の景色が広がる陸続きの志賀島

360度の景色が広がる陸続きの志賀島

写真:肥後 球磨門

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福岡県福岡市にある「志賀島(しかのしま)」は、JR博多駅から車でおよそ50分の博多湾北部にあり、「海の中道」と呼ばれる砂州で陸続きになっている島です。志賀島にある展望台「潮見展望台」からは砂州の形状や360度に広がる視界から、玄界灘や博多湾、そして写真のように福岡市街地や海の中道海浜公園、さらに福岡空港に発着する飛行機を遠くに望むことが出来ます。昼間の景色も素晴らしいですが、博多湾を挟んで横に広がる博多の町のパノラマ夜景は、市街地から観る夜景とは一味違う感動を与えてくれます。

展望台には駐車場があるので車でのアクセスが便利ですが、展望台までの林道は幅員の狭い箇所があり、街灯がないので、夜間の運転は注意が必要です。

誰もが知っている小さな国宝「金印」発見の場所

誰もが知っている小さな国宝「金印」発見の場所

写真:肥後 球磨門

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「金印」が発見されたと伝えられる場所には「金印公園」が整備されていて、志賀島入り口から左手に海を見ながら県道を車で走ると3分ほどで到着します。金印は畑から発見されたと伝えられていますが、畑というより急斜面に造られている公園は、「ここに畑があったのか?」と思うような場所です。公園には金印の印面を拡大した記念碑や、金印伝来に関係の深い都市などが表示された15m四方の方位広場があります。
方位広場から玄界灘を望み、金印が伝来したおよそ2000年前の遥か昔、日の沈んでいく方角にある大陸と交流があったということを想うと、歴史のロマンを感じます。

元寇との戦いのあとの記憶を残す「蒙古供養塔」

元寇との戦いのあとの記憶を残す「蒙古供養塔」

写真:肥後 球磨門

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金印公園からおよそ2分で「蒙古供養塔」に到着します。
この供養塔は1274年(文永11年)の元寇の際、退散する蒙古軍の船が志賀島に座礁して捕虜になった蒙古兵を供養するために建てられたものです。また、1281年(弘安4年)の二度目の元寇の舞台となったこの場所に立ち、当時のことを思いながら眼前に広がる博多湾を見ると、過去に壮絶な戦いがあったということが信じられないほどの波の静けさです。

元寇の時に残された蒙古軍の兜などが「休暇村 志賀島」の隣にある「しかのしま資料館」に展示されているので、ぜひ立ち寄って1000年近く前の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

金印と蒙古軍がやってきた方角に沈む夕日

金印と蒙古軍がやってきた方角に沈む夕日

写真:肥後 球磨門

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写真は金印公園から車でおよそ8分の「休暇村 志賀島」の目の前にある下馬ヶ浜(しもまがはま)から撮影したものです。この海岸は松林と芝生の緑で占められていて、夏場は海水浴も楽しむことができるとともに、夕日のスポットとして人気があります。夕刻になると家族連れやカップルが集まり、太陽がだんだんオレンジ色になって海や空が赤く染まっていく景色を楽しんでいます。

季節により沈む方角が変わる夕日は、沖に浮かぶ玄海島を脇役にして、一年を通し素晴らしい光景を届けてくれます。タイミングがよければ玄海島と供に船も脇役に加わってくれ、水平線に沈み行く感動的な夕日を鑑賞することができます。夕日鑑賞の後、しばらくとどまって満天の星空を楽しむのも、おススメです。

まとめ

いかがでしたか、日入る国から金印が送られ、蒙古軍が攻めてきた志賀島。そして広い海と空が茜色に染まり、ダイナミックな夕景に心を奪われる志賀島。島内には、海神の総本社「志賀海(しかうみ)神社」や数々の歴史スポットも点在し、島の各所から見晴らせる海の美しさも見所の一つです。

「休暇村 志賀島」の部屋は全室オーシャンビューで、部屋から夕景を楽しむことができます。宿泊しなくても島で唯一の天然温泉「金印の湯」が利用でき、その温泉からも海が一望できるので島の散策の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

古代ロマンと四方に広がる青い海、そしてダイナミックな夕景を楽しむことが出来る志賀島は福岡のおススメ観光スポットです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/17 訪問

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