デンマークの郷土料理!オープンサンドイッチ「スモーブロー」

デンマークの郷土料理!オープンサンドイッチ「スモーブロー」

更新日:2016/03/06 11:16

四宮 うららのプロフィール写真 四宮 うらら 旅とグルメの案内人
ここ数年、デンマークでは若いシェフによる「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」なるものが流行っています。最先端の料理も魅力ですが、やっぱり旅先では、その国を代表する伝統的な料理を食べたいもの。デンマークといえば、「スモーブロー」と呼ばれるオープンサンドが有名。コペンハーゲンの名店「スロッツケラーン ギッテ キック」をご紹介します。

スモーブローの名店「スロッツケラーン ギッテ キック」へ

スモーブローの名店「スロッツケラーン ギッテ キック」へ

写真:四宮 うらら

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“スモーブロー”(Smørrebrød)とは、「バターを塗ったパン」という意味で、デンマークの伝統的なオープンサンドイッチのことをいいます。
ランチタイムに、町なかのレストランやカフェで気軽に味わえるものですが、その名店がコペンハーゲンにある「スロッツケラーン ギッテ キック(Slotskælderen hos Gitte Kik)」。

この店のおすすめポイントは、大きなカウンターの上に、いろんな種類のオープンサンドがズラリと並べられている点。言葉がよくわからなくても、食べたいものを指さしで注文すればいいので大助かりなのです。
「具材はだいたい60〜70種類あります。ニシンだけでも酢漬け、カレー味、トマト味、ハーブと一緒にマリネしたものなど、11種類の味が楽しめるんですよ」とオーナーのフランク・ドゥ氏。

パンが見えないくらい具材をのせるのがスタンダード

パンが見えないくらい具材をのせるのがスタンダード

写真:四宮 うらら

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伝統的なロイヤルコペンハーゲンの皿にのったスモーブローは、色とりどり。だいたい、一番下にパンがあるのですが、具材におおいつくされてほとんど見えない状態になっています。
「具材の味が薄いものは白パン、味の濃いものは黒パンを使います。具材は魚介系ならサーモン、ヒラメ、エビ、ウナギなど。肉系はレバーペーストや牛タンなどが人気ですね」とドゥ氏。
価格はひと皿DKK67〜125くらい。

デンマークにはアクアビット(命の水という意味)という、とても強い(アルコール度数40度以上)お酒があります。スモーブローを食べる前に、ニシンをつまみに、アクアビットをキュッと飲み、その後にビールをグィッと飲むという味わい方もあるそうです。

日本人にビックリ!のウナギのオープンサンド

日本人にビックリ!のウナギのオープンサンド

写真:四宮 うらら

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写真はウナギのスモーブローです。
バターをたっぷり塗った黒パンの上に、軽く燻製されたウナギ、その上にプリンのように滑らかな卵焼きがのり、刻んだシブレット(ネギ、チャービルともいう)がたっぷりかけられています。
日本人にとってパンとウナギはミスマッチに感じられますが、食べてみるとこれがなかなかいけるのですよ。
ところで、スモーブローは、サンドイッチですが、ナイフとフォークで食べるのがマナーです。

温かな一品料理もおすすめ

温かな一品料理もおすすめ

写真:四宮 うらら

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ここではオープンサンドだけでなく、温かな一品料理も味わえます。
写真はご主人おすすめの豚肉のグリル。
皮目はパリパリで香ばしく、肉はしっとりジューシーです。
地元の人はだいたい、スモーブローを2〜3皿食べて、温かい料理を1品、そしてチーズで終わるのが普通だそうです。でも、スモーブローの一皿はけっこうボリュームがあるので、一般的な日本人なら、シェアして食べるのがおすすめです。

「スロッツケラーン ギッテ キック」は観光に便利なロケーション

「スロッツケラーン ギッテ キック」は観光に便利なロケーション

写真:四宮 うらら

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「スロッツケラーン ギッテ キック(Slotskælderen hos Gitte Kik)」がある場所は、コペンハーゲンを代表する観光地、クリスチャンスボー城のすぐ近く。キャナルツアー(運河の観光船)乗り場の前にあります。
店内は観光客と地元の客が入り混じり、いつもいっぱい。料理が並ぶカウンターの近くのテーブルもいいですが、ちょっと奥まったところにあるステンドグラスの窓辺のテーブルも落ち着いていいですよ。

コペンハーゲンは今や欧州を代表する美食都市

日本には「アンデルセン」など、デンマークをルーツとするパン屋さんがけっこうたくさんあります。つまりパンのおいしさは、もともと折り紙付き。そこに北欧の豊かな自然のなかで育まれた魚や肉、野菜が加わった一皿がスモーブローです。
何より見た目が楽しくて、わかりやすい。
コペンハーゲンを訪れた際に、ぜひ味わってください。

コペンハーゲンには「ノーマ」に代表されるニュー・ノルディク・キュイジーヌの店もたくさんあり、今やこの町は欧州を代表する美食都市となっています。税金が高いので、物価はかなり高めですが、グルメ目当てに訪れるのもおすすめです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/01 訪問

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