写真:渡部 洋一
地図を見る大都会東京の中心部に、オアシスのように広がる「六義園」。江戸幕府5代将軍徳川綱吉の側用人・柳沢吉保が、自ら設計・指揮し造営したとされる大名庭園です。都内に数多く残る大名庭園の中でも、その代表格に挙げられる人気の観光地であり、春には可憐な桜が咲き誇ることで知られる桜の名所でもあります。
ソメイヨシノ、ヤマザクラ等、園内に数十本の桜が咲き乱れる春の六義園ですが、中でも特に必見なのが、正門の近くで力強く枝を広げる見事なしだれ桜。樹齢約60年、幅約17m、高さ約13mの堂々たる名木が、淡いピンクの花びらに飾られる姿は息を飲むほどの美しさで、見る者を圧倒します。
写真:渡部 洋一
地図を見る六義園では、毎年桜の開花時期に合わせて「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」が開催されます。東京の春の風物詩として多くの観光客で賑わう、超人気イベントです。
日中も魅力的な六義園のしだれ桜ですが、ライトアップに輝く夜の姿は驚くほどに美しく神秘的。現実離れした魅惑の光景に、自分が東京にいることを忘れてしまいます。
昼間とは全く異なる表情で、人々を幻想世界へと誘うしだれ桜のライトアップ。都内随一の夜桜がここにあります。
写真:渡部 洋一
地図を見るライトアップで闇夜に浮かび上がる、魅惑の桜。その幻想的な美しさが特に際立つ瞬間があります。
それはずばり、「花吹雪」。風が吹けば一日中見ることのできる桜吹雪ですが、夜空を背景に光を浴びた花びらが際立つ夜は格別です。漆黒の中に舞い躍る優美な花びら、その一つ一つが放つ幻想の光が、見る者の網膜に強烈に焼き付きます。
夜の六義園で見る、しだれ桜のライトアップ。そこに風が吹いた時、忘れられない春の思い出が、訪れた者の胸に刻まれることでしょう。
写真:渡部 洋一
地図を見る六義園の夜を彩る桜は、正門近くのしだれ桜だけではありません。写真は、夜陰に光る「吟花亭のしだれ桜」。5代将軍徳川綱吉の娘・鶴姫が花見を楽しんだと伝わる、吟花亭跡に立つ名木です。
その他にも、「吹上茶屋」近くに咲くソメイヨシノ等もライトアップされ、それぞれが幻想的な美しさで夜の園内を盛り立てます。
写真:渡部 洋一
地図を見る六義園の春の風物詩「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」。ここまで「桜」にスポットを当ててご紹介してきましたが、もちろんライトアップされるのは桜だけではありません。
イベント名が示すとおり、「大名庭園」そのものも幻想的にライトアップされ、こちらも日中とは異なる趣で人々を惹き付けます。桜ばかりに意識が集中してしまいがちですが、庭園自体にもしっかりと目を向け、「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」を余すところなく楽しみ尽くしましょう。
東京を代表する大名庭園として人気の観光地であり、桜の名所としても名を馳せる春の「六義園」の見所をご紹介しました。
その魅力を味わい尽くすなら、「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」が行われる夜がおすすめ!東京随一の美しき夜桜が生み出す魅惑の幻想世界が、あなたを待っています。
六義園の桜の見頃は、例年3月中旬〜4月中旬。2017年の「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」の日程は、3月16日〜4月2日に予定されています。
なお、六義園へのアクセス、入場料、営業時間等の情報、また同じく「六義園の桜(日中)」について詳しくご紹介した記事を、本記事下部にある「関連MEMO」よりご覧いただけます。
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(2024/3/29更新)
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