イタリア半島をブーツに例えると、足の甲の部分、ティレニア海沿いに位置するトロペア。
トロペアの見所はなんといっても美しい白亜のビーチ！
イタリアからだけでなく、ヨーロッパ各地からたくさんの観光客が集まり、ハイシーズンには、白亜の砂浜がパラソルで埋め尽くされます。
市街地は中世の町並みが続き、細い道を歩いているとたくさんのお土産屋や隠れ家的レストランなど、面白い発見が重なります。
市街地はビーチより高い位置にあり、町から海へは長い階段を下りる必要があります。
海から町を見上げると、崖の上に立つトロペアの町を眺めることができるのです！ぜひ海へ降り、違う場所から市街地を眺めてください！色んな方向から異なったトロペアの街をご覧頂けます。
そして天気の良い日には、遠くエオリア諸島のストボンリ島を見ることが出来ます。
夏季シーズンには、トロペア発でエオリア諸島ツアーも出ていますので、一歩足を伸ばしていただくことも可能です。
トロペアの街の向かい、砂浜に立つ小さな岩山の上にある、町のシンボル的教会・サンタ・マリア・デッレ・イーゾレ。トロペアを訪れる人なら皆、教会の美しさ、そして教会の周りの美しい景色に見惚れてしまうでしょう。
この教会の起源は6世紀で、その頃には既にこの場所にギリシア・ビザンチン朝の教会があったと言われています。その後11世紀、南イタリアのほとんどがノルマン王朝の支配下に置かれてから、西洋風の教会に変えられたといいます。
1783年と1903年に起きた大地震の影響で、本来の教会は崩れてしまい、長い修復期間を経て、2014年、新しいサンタ・マリア・デッレ・イーゾレ教会が建てられました。
教会の中はとても素朴なもので、祭壇にあるマリア様とサン・ジュセッペ、そして神の子、イエスの像があります。
教会の前の広場からの景色も絶景です。周りは美しいブルーの海と白亜の砂浜、そして向かいの旧市街地。遠くから教会を眺めるだけでなく、ぜひ足を運んで下さい。
トロペアでぜひ味わってもらいたいものは、甘みが強いトロペア産赤い玉ねぎです。
この玉ねぎを使った新鮮なサラダ、ピッツァのトッピングなど幅広く色んな料理を楽しめます。そして珍しいのが、この街のジェラート屋さんにある「トロペアの赤い玉ねぎ」味のジェラートです。
またカラブリア州はイタリア国内でも珍しい唐辛子の産地でもあります。
トロペアの近くスピリンガ村で伝統的に作られている、唐辛子を練りこんであるペースト状の腸詰された柔らかいサラミ、ンドゥイア(Nduja)はぜひ味わって頂きたいです！
ンドゥイアと赤い玉ねぎの入ったライスコロッケも、小腹が空いた時にはお勧めです！
観光地のトロペアはレストランの数も多く、レストラン選びも迷ってしまうことでしょう。
私がお勧めするのが、絶景ポイントに建つ老舗レストランPimm’s。
毎日届く地元の漁師が獲った新鮮な魚介類と地元の食材の組み合わせは、ここでしか味わえない絶品です。
好きな方にはカラブリアらしく、少々唐辛子を加えた料理を味わってみてはいかがですか？
注文をするときは、当日のお勧めは何か聞くことをおススメいたします。その日一番新鮮で美味しい料理をぜひ味わって下さい！
このレストランの窓からはトロペアの美しいビーチと、サンタ・マリア・デッレ・イーゾレ教会が見渡せる絶景を見ながら美味しい食事を味わえるおススメのレストランです。
如何でしたでしょうか？
南伊・カラブリア州は日本の観光客がまだまだ少ない場所ですが、美しいビーチや町並みと、独特な食文化が見所です。
今回紹介したトロペアは、カラブリア州の主要空港ラメッツィア・テルメより列車で約1時間とアクセスも悪くありません。
ぜひ最高に美しく美味しいものいっぱいのトロペアに行かれてみては如何ですか？
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(2024/4/27更新)
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