福島県南会津にある桧枝岐温泉は、今も昔もかなり交通の便がよくない地域であり陸の孤島と呼ばれています。主な交通手段はバスしかなく、主要道路も国道352号しかないまさに秘湯の温泉地です。
桧枝岐温泉には2軒の共同浴場と30軒ほどの宿泊施設があります。しかしそのほとんどが小さな民宿であり、温泉街も形成されていません。主に近くの尾瀬地域などへの観光客によって利用されています。
旅館ひのえまたには全24室の客室があり、この地域では最大の旅館となっています。『日本秘湯を守る会』の会員宿でもあります。
駐車場は宿の建物の前に30台分。車以外のアクセスですと会津高原尾瀬口駅で下車後、尾瀬・檜枝岐行きの会津バスに乗り70分、檜枝岐中央バス停で下車すぐです。本当に行くのが大変な場所ですね。
宿泊だけでなく日帰り入浴も受け付けており、11時〜15時まで入浴可能で一人500円です。
宿のお風呂は二つあり、「燧ヶ岳の湯」と「水芭蕉の湯」となっています。写真は「燧ヶ岳の湯」です。夕食時に男女入れ替えとなりますが、日帰り入浴時は男性が「燧ヶ岳の湯」となっています。
露天風呂には『日本秘湯を守る会』の提灯がぶら下げられており、ファンにはたまらない場所となっています。ちなみに「水芭蕉の湯」にも提灯はあるのでご安心を。
浴槽の温度は42度に調整されていて、桧枝岐の自然を感じながらのんびり浸かることができますよ。さらに床は畳敷き!足元からもぬくもりを感じられます。
露天風呂と内湯にはそれぞれ自分の好きな位置に設置できる木枕が用意されています。自分で設置できるサービスは結構珍しいものです。木枕に頭を乗せて、温泉に身をゆだねるのは本当にたまりません!!
お湯はアルカリ性単純温泉。疲労回復等に効果がありますが、美肌効果も高い温泉です。温泉は昭和48年に湧出したばかりで歴史は浅いですが、湯量がかなり豊富で桧枝岐温泉のすべての家庭に温泉が供給されています。
桧枝岐といえば「桧枝岐歌舞伎」を連想する方も多いでしょう。この地に270年以上も伝わる伝統行事で役者は全員村人、そして親から子、子から孫へと伝承されてきました。人口わずかなこの村において、これだけ長い歴史を紡いできたことは、本当にすごいことです。
桧枝岐歌舞伎は毎年5月12日、8月12日、9月の第一土曜日に鎮守神社内の茅葺き屋根の舞台で行われます。「旅館ひのえまた」から舞台までは徒歩すぐです。
予定を合わせて見に行くのもありですね。もちろん帰りには温泉に入ることもお忘れなく!
桧枝岐温泉はかなり遠い場所にありますが、その分秘湯感を満喫できる場所です。そして「旅館ひのえまた」では秘湯提灯によってよりそれを強く感じることができます。
わざわざ時間をかけてやって来た旅人を癒してくれる素敵な温泉が、ここ桧枝岐にはありますよ。ぜひ一度訪れてみてください!
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(2024/4/19更新)
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