宇宙船のようなエントランスを抜けると、そこからガラスを楽しむ世界が広がります。正面玄関から入った2階は、エミール・ガレ・ミュージアムのほか、ヴェネチアンガラスコーナー、アクセサリー、フレンチ・ポップスタイル、イタリアンレストランがあります。おひさまの光にキラキラ光るガラスたち。見ているだけでなんだかワクワク。
エミール・ガレミュージアムでは、ガレのガラス作品が常設しています。この自然豊かな安曇野の地が、自然を家族であり、友であり、師であり、そして常に還る場所だと感じていたガレの作品と響き合います。小さな空間ですが、ガレの原点でもある森を散策するように、作品とゆっくり向き合う時間が楽しめます。
1階の一角にはガラス制作体験のコーナーがあり、気軽にできるサンドブラスト(ガラスの表面をすりガラスに加工する)や、ガラスのはんこ、万華鏡、とんぼ玉から、本格的な吹きガラスやフュージング(好きな色・形のガラス板やガラスチップなどを自由に配置して、電気炉で熔かし、焼き付ける)などまでいろいろ体験できます。
ガラスって何からできているか知っていますか?ガラスは硅砂とソーダ灰、石灰でできています。身近なようで意外と知らないガラスのこと。7000年も前の暑い暑い日、海岸で長時間火を焚いていたところ、その地面が溶けていて、時間が経って戻ってきたときにキラキラ輝く塊があった。そこから長い年月、工夫や試行錯誤を経て、今のガラスがあるなど、ガラスについての様々な知識も読みやすく展示されています。
ガラスを知って、ますますガラスが好きになったり、触れてみたくなったら是非制作体験を。現在6名の作家さんが併設の工房内で制作活動をされているのですが、その作家さんが吹きガラス体験のサポートもしてくれます。本格的な吹きガラス体験は好評で、予約があれば優先的に体験できます。もちろんガラス制作体験は、予約なしの当日でも大丈夫。体験時間は短いもので10分、長いもので40分。その日の都合に合わせてガラスを使ったあなただけのオリジナル作品を作ってみてはいかがでしょうか。
2階エミール・ガレミュージアムの奥はイタリアンレストラン・クインディチ。窓の外には遠く白馬までの山並みと、眼下に安曇野の風景が広がります。お腹が空いたら、地粉の風味が香る自家製PIZZAや信州の旬の素材を活かしたシンプルなパスタなどいかがでしょう。信州のりんごを使ったデザートやイタリアLAVAZZAの豆を使ったエスプレッソやカプチーノなどカフェ利用もOK。
別棟にはガーデンハウスと、安曇野おみやげ処があり、地元の農産物が並ぶガーデンハウス奥では、山菜そばや信州山賊丼などの軽食が頂けます。隣にある箱菓子、銘菓、お酒などのお土産が並ぶ安曇野おみやげ処では、信州が誇るりんご三兄弟のひとつ、シナノゴールドを使用したりんごのソフトクリームや季節限定の旬のソフトクリームも人気です。
ガラスを通して「日々の生活を、豊かに楽しく」、そして「日常の喧騒から離れたひと時を過ごす」場所、がコンセプトの安曇野アートヒルズミュージアム。日々の生活を楽しく彩る商品がいっぱい。クリスマス、お正月、ひなまつり、など季節ごとの行事を模した小さな置物や、アクセサリーやキーホルダー、食器など普段の生活に楽しめるものから、特別な日に使いたい、芸術品のようなグラス、食器など、見ているだけでワクワクします。
売り場の一部には子どもの休憩所としてのスペースもあるので、小さいお子様連れの方は、ガラス製品を壊さないかドキドキしたりせずに、ゆっくりとお買い物が楽しめますね。また、ミュージアムショップでは、ちょっと他では見かけない雑貨やこだわりの品々が並び、一目惚れしてしまうような商品や、ずっと使いたくなるような商品にめぐり会えるかも。
※ガラス制作体験、レストランを除く館内は、作家さんの作品もありますので撮影禁止です。ご注意ください。
春から秋にかけて晴れた日には、庭園もおすすめです。夏に1ヶ月ほどあるイベントでは、ラベンダーなどの花と一緒に、美しく輝くガラスの花に会えるかもしれません。その他キャンドルナイトなど素敵なイベントもありますよ。
安曇野にはたくさんの美術館やアトリエがあり、北アルプスの麓に広がる“安曇野(安曇野市から白馬村まで約50kmの地域)”に点在する、美術館19館をラインで結んだものを「安曇野アートライン」と呼んでいます。点在する他の美術館にも足を運んで、美術館巡りをするのもいいですね。
安曇野インターから山麓線方面へ約20分。 電車の場合は穂高駅で下車。車で約10分です。シーズン中はあづみの周遊バスも運行しています。山麓線にはおしゃれなカフェやショップが立ち並び、小さなギャラリーや工房もあるので、レンタルしてサイクリングもいいですよ。
ガラスの文化に触れたい時、大切な人とゆっくりした時間を過ごしたい時、自然に癒されリラックスしたい時、広々とした安曇野アートヒルズミュージアムに是非、訪れてみてください。
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