写真:ShinYah シンヤ
地図を見るハイリゲンシュタットは、ウィーン市街地から北へおよそ5kmの所にあり、旧市街の「リンク」からトラム(D線)に乗って終点(Nußdorf Beethovengang)で下車、降りてすぐに小道へ続く入口が見えます。
旧市街から40分ほど(道路事情により異なります)かかりますが、街中の広い範囲からトラム一本で行く事が出来るので便利です。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る小道へ一歩足を踏み入れると、そこはうっそうと生い茂る木々、道沿いには小川が流れていて、小鳥のさえずりが静かに迎えてくれます。
ここはかつてベートーヴェンが交響曲「田園」の構想を練ったとされる場所で、「ベートーベンの散歩道(Beethovengang)」という名前がつけられているのですが、これは同交響曲の2楽章に「小川のほとりの情景(Szene am Bach)」という表題がつけられている事からも、掴みとる事が出来ます。また、この散歩道は1kmにも満たない距離ですが、この小川「シュライバー川(Schreiberbach)」はその先も計4kmに渡って続いています。
紅葉の美しい秋の季節は一番のおススメ!一歩一歩落ち葉を踏みしめながら、あなた自身の「田園」風景をイメージしてみて下さい。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る散歩道を進んで行くと、やがて「ベートーヴェンルーエ(Beethovenruhe)」という名の休憩所にたどり着きます。ここにはベートーヴェンの銅像が構えており、その横にはベンチもあって、休憩には最適です。
またこの隣には「ベートーヴェンパーク(Beethovenpark)」という広い公園もあり、そこで気分転換を図るのも良いでしょう。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る散歩をした後は、ベートーヴェンゆかりのスポットを巡ってみましょう。
ベートーヴェンは頻繁に住まいを変えていた事で知られており、その家々がここハイリゲンシュタットに「ベートーヴェンハウス(BEETHOVENHAUS)」として点在しています。その中には、交響曲「田園」を書いたとされる家の他、難聴に苦しみながら遺書を書いた「遺書の家(Testament Haus)」など他にもあって、その一部は博物館として公開されています。
また、交響曲第9番(第九)を作曲したとされる家は、現在「Mayer am Pfarrplatz」という名のホイリゲ(オーストリア固有のワイン酒場)になっているので、夕方以降に訪れてみると良いでしょう。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見るハイリゲンシュタットの閑静な住宅街を歩いていると、幾つもの教会を見つける事が出来ます。観光客向けに公開されているものではありませんが、それらの美しい外観は一見の価値アリです。
特に紅葉とのコラボレーションはベストマッチ!是非とも素敵な佇まいの教会を巡り歩いてみて下さい。
オーストリアでは、草むらや木々の根元などに「Zecke」と呼ばれるダニが生息しており、噛まれると感染症を引き起こす等の恐れがある事から、散歩の際は肌身を露出したサンダル等の着用は避けるようにして下さい。また自然保護や景観保持の観点からも、不用意に柵の中へ入らないなど、マナーを守った散策を心がけましょう。
閑静なウィーン郊外に広がるベートーヴェンゆかりの地、紅葉彩る秋の散策に是非とも訪れてみて下さい。
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(2024/4/19更新)
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