体験満載の静岡・登呂遺跡で弥生時代にタイムスリップ〜!

体験満載の静岡・登呂遺跡で弥生時代にタイムスリップ〜!

更新日:2013/08/14 16:42

西藤 カオルのプロフィール写真 西藤 カオル 新潟清酒達人検定 銅の達人
富士山が世界文化遺産に登録され、いま最も活気あふれる静岡県。そんな県の中心部、静岡市に国家的文化遺産の登呂遺跡があります。教科書に出てきたことまでは覚えていても、ではいったいどんなモノ?と聞かれると案外想像できないものですよね。
2010年には遺跡と一体化した博物館のリニューアルで、より大人も子供も楽しめる『体験型の遺跡』となりました!うすれてきた知識のブラッシュアップも兼ねて出かけてみませんか?

遺跡に隣接のリニューアルした博物館でまずは予習!

遺跡に隣接のリニューアルした博物館でまずは予習!

写真:西藤 カオル

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まず、行きたいのが遺跡と一体化している登呂博物館。登呂遺跡に隣接して建てられており、2010年10月のリニューアルによって、見るだけの博物館から、触れて・体験できる博物館に生まれ変わりました。

登呂遺跡といっても、聞いたことはあるけど実際には出向いたことのない人がたぶん多いですよね。場所は、静岡市駿河区にあり、JR静岡駅から「登呂遺跡」行きバスで15分くらい。思ったよりアクセスがいいんです。

博物館は、1階は無料スペースで誰でも入場が可能。体験展示室や、図書コーナー、ミュージアムショップなどがあります。2階は、常設の展示室、企画展示、屋上の展望フロアとなっており、こちらはチケットが必要となります。

観覧料 :大人(高校生以上)200円 ※特別展開催期は別料金

弥生人なりきりコスプレ“貫頭衣(かんとうい)”

弥生人なりきりコスプレ“貫頭衣(かんとうい)”

写真:西藤 カオル

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1階の弥生体験展示室入口には、弥生時代の衣服“貫頭衣(かんとうい)”があり、自由に着て展示室内で写真撮影ができます。大人サイズ、子どもサイズとあるので、即席「弥生人」親子をたくさん見かけました。

にくい演出で、撮影用の稲やレプリカ土器があり、それとともに写真を撮れば大人でもテンションがあがってきます。ここは思いっきり弥生人になりきってしまいましょう!

展示室内は、まさに“ミニ登呂”状態。高床倉庫や当時の住居、竪穴式住居などが再現されていて、中に入ることもできます。ここで模擬体験できるのは、「火おこし」「土器づくり」「田植え、稲刈り、脱穀」など。貫頭衣(かんとうい)を着たスタッフがおり、丁寧に教えてくれるので、教わる子どもたちもみんな真剣。携帯ゲームと違った手で触れ考える体験型のものは、楽しみながら勉強できちゃうのがおススメです。

そして、2階。常設展示室は有料なので、200円のチケットを購入。ミニチュア模型や映像をつかった展示方法はわかりやすく、とっつきやすい。出土した実物資料などにふれ、当時の生活の様子を思い浮かべます。

そうそう!ここにもいるんですよ〜流行のゆるキャラ、その名も“トロベー”。時間によって出現するようなので、逢えたらラッキー?タイミングが悪く、私は後ろ姿を拝んだのみ…残念!!

ショップ限定かわいいお土産も♪

ショップ限定かわいいお土産も♪

写真:西藤 カオル

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館内ミュージアムショップものぞいてみましょう。登呂に関する専門書や図鑑から考古学好きにはグッとくる標本のレプリカなどアイテムが揃っています。

ちょっとかわいいのが土器、銅鐸(どうたく)をモチーフにしたフェルト地のストラップ。こちらは、ショップオリジナル商品。イヤホンジャックに取り付けることも可能な優れもので、スマホユーザーもOK。このモッサリ感がなんとも可愛いではないですか(笑)

◆登呂博物館
開館時間:9:00〜16:30
休館日 :月曜日、祝日・振替休日の翌日、年末年始
電話  :054-285-0476

登呂ムラの復元、間近でみると迫力

登呂ムラの復元、間近でみると迫力

写真:西藤 カオル

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博物館で予習した後は、いよいよ登呂遺跡へ!博物館から徒歩で数分のところに登呂ムラが復元されています。登呂遺跡は、ざっくりいうと約1800年前の弥生時代の集落や水田遺跡です。昭和18年(第2次世界大戦中)、この地に軍需工場を建設工事中に水田地下から生活用具などが出土しました。考古学者により、それらが弥生農耕集落の遺跡の発見であるとされたのです。
ムラには、4つの住居と2つ高床倉庫、1つの祭殿が復元されています。一見、地味な感じですがやはり実物大に復元された住居などをみると圧巻!この実物大の教科書には、子どももガッチリとハートキャッチされること間違いなしです。

こちらも、竪穴式住居は中に入ることもでき、造りを屋内からも観察可能です。実際に入ってみると、なかなか広く高さもあります。

タイムスリップさながらの体験学習

タイムスリップさながらの体験学習

写真:西藤 カオル

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博物館同様に、こちらでも一番人気の体験は「火おこし」。根気と体力とコツがいる作業なのですが、大人にも子どもにも大人気。火きり弓という道具を両手で持ち、上下に動かすことで中央の支柱が回転し、摩擦熱で火種を作ります。

まずは煙を出すところから。木くずが擦れることで徐々に火種のようになっていきますが、相当な時間を要します。でも、この苦労が炎を見たときに思わず「おぉ〜!!」と歓声をあげてしまうほどの感動を味わえるのですよ。

この日は、大人の男性がチャレンジしていましたが15分くらいはかかっていたでしょうか。楽しそうに?悲鳴をあげていました。

ムラの前には、日本で初めて発見されたという弥生の水田も復元されています。私が訪れた時は夏なので、青々とした稲がきれいでした。きっと秋の美しい黄金の稲穂も美しいでしょうね。

中心街からのアクセスもバツグンで、お得にいろんな体験ができる、静岡市内のオモシロスポット“登呂博物館&登呂遺跡”は、大人と子供が楽しめる場所ですよ〜。ぜひ、お近くにお越しの際にはお出かけしてみてください。

◆登呂遺跡(博物館、隣接)
JR静岡駅南口バスターミナル 22番線より
『登呂遺跡』行き、終点下車 所要時間約12分

駐車場:8時30分〜17時(最終入庫は16時30分まで)
普通乗用車 1回 … 400円
電話:054-282-2788

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/27 訪問

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