100年走り続けるローカル線!千葉県流山市 流鉄沿線ぶらり旅

100年走り続けるローカル線!千葉県流山市 流鉄沿線ぶらり旅

更新日:2016/04/11 11:45

野口 まさゆきのプロフィール写真 野口 まさゆき 里山フォトグラファー
皆さん、流鉄流山線という鉄道を知ってますか?東京のお隣り、千葉県松戸市と流山市を結ぶ全長5.7キロの小さなローカル線です。地元の人々の出資でスタートした市民鉄道で、2016年3月に開業100周年を迎えました。
そして、流山市は明治時代にミリンなどの醸造業で栄えた商家の町。昔ながらの風情ある建物が今も残され観光客も訪れます。

では、流鉄に乗って流山市内の歴史ある街並み散策にご案内しましょう!

畑や小川が残るのどかな風景のなか、緑色の2両編成が走る。

畑や小川が残るのどかな風景のなか、緑色の2両編成が走る。

写真:野口 まさゆき

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流鉄はJR常磐線の馬橋駅から流山駅までの6駅の路線です。ミリンなどの物資輸送の目的で1916年に開通し、以降、沿線住民の通勤・通学の足として活躍しました。近年はつくばエクスプレスの開通で乗客数が減少していますが、今なお、地元の人々に愛されながら走り続けています。

周辺は住宅地として開発が進んでいますが、農作地が点在し小さな川が流れ、どこかのどかな雰囲気を残しています。緑色の2両編成が風景に溶け込んでいますね!
運転本数は土日で約15分間隔。時刻表で事前に調べてから出かけましょう。

終点の流山駅。ホームには黄色と水色車両のツーショット!

終点の流山駅。ホームには黄色と水色車両のツーショット!

写真:野口 まさゆき

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流鉄は単線を走るワンマンカーです。全6駅には自動改札は無く、駅員に切符を受け渡す昔ながらの営業方式です。車両は2両編成で色は緑色、黄色、水色、赤色、朱色の5種類。何色の電車に出会えるか楽しみですね。上下線の車両がツーショットで見られる場所は、始発駅の馬橋駅と流山駅、そして途中駅の小金城址駅のみです。カメラに収めたい方は、この三つの駅でシャッターチャンスを狙ってください。

終点の流山駅では黄色と水色の車両が並んで、観光客の人々がさかんに写真を撮っています。ほんとにカラフルでかわいいですね!
駅舎も木造のレトロな建物。そして駅員さんの気遣いのある自然な接客がとてもナイスです!

新選組流山本陣跡、近藤勇らが活躍した幕末の激動期を偲ぶ。

新選組流山本陣跡、近藤勇らが活躍した幕末の激動期を偲ぶ。

写真:野口 まさゆき

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さて流山の中心地、本町界隈の歴史巡りに行きましょう。

駅から西方面に歩いて約5分の所に「新選組流山本陣跡」があります。京都の鳥羽伏見戦争で敗れた近藤勇や土方歳三が江戸に戻り、ここ流山の醸造元「長岡屋」に本陣を置きました。近藤勇は「大久保剛」と改名していましたが、結局は新政府軍に身分が露見してしまい板橋で処刑されました。土方も会津から函館へ移動したのち戦死したのは有名ですね。歴史好きの人はボランティアガイドに詳しく説明をしてもらうと、より理解が深まるでしょう。

本陣跡地のすぐ隣には、ふるさと産品「秋元」があり、みりんやお酒、和菓子などが販売されています。一休みしながらお土産に特産品を買うのもよいでしょう。

ランチは流山名物の肉厚うな重で大満足。

ランチは流山名物の肉厚うな重で大満足。

写真:野口 まさゆき

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ランチのおススメは、駅からは北方向へ歩いて約5分ぐらいの場所にある鰻の名店「江戸屋」。創業以来60年継ぎ足してきたという芳醇な味わいの秘伝タレと、備長炭で蒸さずに焼き上げる脂の乗った鰻が絶品です。写真は特上うな重ですが、肉厚でふんわかやわらかい鰻が乗って2600円。ベテラン店員さんのサービスがしっかりしていて、とても落ち着きます。

お腹が満たされた後は、江戸屋の並びにある「あかり館彩(いろどり)」へ立ち寄ってみましょう。もともと乾物屋だった築80年の商家を改築したお店で、岐阜の美濃和紙を使った様々な照明器具の彩りがとてもロマンチックです。
この街並みのすぐ裏手には江戸川が流れています。土手に上ると対岸の埼玉県や遠くには東京スカイツリーが見渡せます。川越しに爽やかな風を受けながらのんびりと歩いてみましょう。

流山の地名の由来!?赤城神社には大きな〆縄が!

流山の地名の由来!?赤城神社には大きな〆縄が!

写真:野口 まさゆき

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「流山」という地名は、上州(群馬県)の赤城山が崩れて流れ着き、この地に高さ10mの赤城山ができた、というのが由来と言われています。その流山地名発祥の地、赤城神社を訪れましょう。
流山駅からは南西に歩いて約15分、平和台駅からだと約5分の場所にあります。参道手前の鳥居で目を見張るのは神社のシンボルの大しめ縄。毎年10月に大祭が行われ、この長さ10mのしめ縄をつくる「大しめ縄作り」は市の無形民俗文化財に指定されています。

赤城神社の付近には、小林一茶と一茶と親交のあった白みりん開発者・秋元三左衛門の記念館「一茶双樹記念館」や「アトリエ黎明」があり、旅の終わりに文化に触れながら疲れを癒すのもよいでしょう。

帰り道は平和台駅から流鉄に乗ります。今度は何色の電車に出会えるでしょうか!?

流山は歴史の町、古い商家の街並み散策で心豊かな休日を!

流山市はミリンで栄えた商家の町。市でも地域活性化を推進しており、昔ながらの風情のある建物が、カフェやレストラン、ギャラリーとして活用されています。そして地元の皆さんがとってもやさしい!駅員さん、お店の人、ボランティアの人々が、私たちを心地よく迎え入れてくれる雰囲気に溢れています。

今回ご案内できなかった素敵なお店もたくさんありますよ。「万華鏡ギャラリー 見世蔵」、「イタリアンレストラン 丁子屋 栄」などなど。事前の情報収集として、流山観光協会「流山本町江戸回廊MAP」や小冊子「ことりっぷ流山さんぽ」などを活用するとよいでしょう。

豊かな自然と古い建物が調和する町。そんな流山の魅力をゆくりと味わってくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/28 訪問

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