写真:Naoyuki 金井
地図を見る神宮前のマンションに住んでいたカメラマンのご主人とコピーライターの奥様は、町田市の山の中で最初の『山猫軒』を開きました。そして現在は、埼玉県越生で二代目の『山猫軒』を続けています。
「空気と水のきれいな所で暮らしたい」と云う思い一つでオープンした山猫軒は、約3年かけて造られたセルフビルドで、まさしく森の中にある隠れ家です。
宮沢賢治の《注文の多い料理店》をイメージした建物は、ウッディで自然あふれる創りで、猫を始めとした動物をモチーフとしたオブジェなどがたくさんあり、都会的センスが随所に溢れているのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るそもそもの始まりは国内外の作家たちの作品を展示、販売するギャラリーでした。その後、少しずつ口コミで広まり、現在まで20年以上続いているのは、多くの方に親しまれている証なのです。
靴を脱いでスリッパに履き替えて入る古民家的な店内には、大きくて印象的な抽象画が出迎え、一瞬にしてアートな感覚に浸れます。
カフェ自体がギャラリーで、絵画、創作人形、染織など様々なジャンルの展示が季節ごとに楽しめます。
これらの作品を目当てに訪れる方も多いのですが、ギャラリーと云っても決して堅苦しくはありません。
アートに囲まれてお茶やグルメを楽しむ、贅沢な時が過ごせるでしょう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る隠れた魅力が音楽です。
ギャラリーである店内に踏み込むと、大きな絵画の手前にあるグランドピアノに目がいくことでしょう。そして店内を見渡すと、屋根の梁にセットされているスピーカーセットに驚かされます。
マニアには延髄のJBLのスピーカーセットがなんと5セットもあり驚かされます。しかも更なる驚きは手作りの真空管アンプで鳴らすというこだわりです。
普段のカフェの場合はBGM程度に抑えられていますが、不定期に開催されるライブやイベントなどでは大活躍する音響セットです。
真空管の懐かしい音を聞きたいだけで訪れる方も多いのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るギャラリーや音響が魅力な山猫軒ですが、カフェメニューも侮れません。メニューの種類は多くありませんが、ここは“量より質”で、何をチョイスしてもハズレはないでしょう。
食事は自然にこだわり、無農薬有機栽培のコメや野菜を使用した《古代米カレー》や、この店一押しの国産地粉を天然酵母で発酵させた《ピザ》は絶品と人気です。また《ラムケーキ》や《クラシックショコラ》等のスイーツとともに、おススメするのが《エスプレッソ》。
挽きたての豆と天然水を使用し、イタリアのマシンで淹れるテイストは、まろやかな苦味の中に深いコクを感じる逸品なんです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る最後は、この店ならではの魅力を凝縮したようなお土産の数々。
数々のアートなポストカードやアクセサリー、小物など、“可愛い〜”と云うよりは“クール”と云った感じのアーティスティックなお土産が沢山取り揃えられています。
グルメなお土産も梅の里越生らしい梅酢や梅干しなどの無農薬、天日干しと云ったこだわりのもの。無添加で国産小麦のパンなど、数々の山猫軒らしいお土産で溢れています。
見るだけでも楽しくなるオリジナルグッズに個性が光っています。
“知る人ぞ知る”というフレーズは山猫軒にあるためのものと云っても過言ではないでしょう。
森の中の一軒家ですからアクセスは良くありません。車なら問題ありませんが、徒歩の場合はバスを利用なのでちょっと大変かもしれません。しかし、越生はハイキングの町で、山猫軒は丁度ハイキングコースの途中にありますので、ハイキングがてら立ち寄るのも良いでしょう。
アクセスがあまり良くないのも、隠れ家たる所以ですから、越生の町を楽しみながら、『山猫軒』の魅力を存分に味わってみてください。
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(2024/4/27更新)
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