写真：スノードロップ
地図を見る北条といえば、日本の道百選「つくば道」出発の地として有名です。
時は江戸時代。徳川家康は筑波山をあがめ、中禅寺(現在の筑波山神社)を祈願所に定めました。江戸城からみると筑波山が北東の方角にあり鬼門にあたることから、「鬼門の護り」としたのです。
寛永3年(1626年)三代将軍家光は、堂社を一新する工事にとりかかります。この時、資材運搬路として整備されたのが「つくば道」です。
北条仲町には、高さ3mを超える「つくば道道標」が立っています。江戸時代の参拝客のつもりで、歩いて筑波山神社まで登ってみませんか？距離は約4km。所要時間は1時間強となります。
写真：スノードロップ
地図を見る北条をおさんぽする際、ぜひ立ち寄りたいのは「北条ふれあい館」。風格と風情ある佇まいの「北条ふれあい館」(旧田村呉服店)は、国登録有形文化財のひとつです。街の情報発信や訪れる人との交流拠点として、無料休憩所の役割を担っています。
北条ならびに筑波山麓地域の情報を入手したり、北条米や味噌、醤油などの地元物産品やオリジナルグッズを購入したりすることができます。トイレもお借りできますよ。
おすすめは、筑波北条米からできたもちもちスイーツ「北条米(マイ)スクリーム」！少し溶かして、柔らかくなったころが食べ頃です。
写真：スノードロップ
地図を見る国登録有形文化財の「矢中の杜」は、地元の人々から「矢中御殿」とも呼ばれていた豪華な建物。建材研究家・実業家の矢中龍次郎氏が建てた、昭和初期の近代和風住宅です。
特筆すべきは、今では再現することさえ難しい豪華絢爛な意匠。贅沢な床板や天井、襖絵や古い調度品もさることながら、透かし欄間のシンプルで美しいこと！
縁側の巨大な一枚板は、継ぎ目の少なさもあり、まるで水面のように辺りを映しています。
邸宅内に施された紋様の数々も必見です。普段注目することの少ない場所にまで紋様が施されていますので、発見する楽しさもぜひ味わってみてくださいね。
毎週土曜日には、ガイドツアー制で邸宅が公開されています。所要時間は約45分。他のイベント等のため実施しない日もありますので、事前に下記MEMO欄の「矢中の杜」ホームページから予約することをおすすめします。
写真：スノードロップ
地図を見る土蔵造りの町並みや史跡・文化財の多い北条。ちょっと寄り道しながらおさんぽしていると、思いのほか時間が経っていることも。そんな時、足を休めるのにおすすめなのが「カフェポステン」です。
大正時代に建てられた郵便局舎をリノベーションした木造家屋は、国登録有形文化財。
お店の正面にある昔の郵便屋さんが使っていたような赤い自転車と、壁掛けポストの「ポステン君」が目印です。
こだわりの本格焙煎コーヒーを陶芸作家さんの器で楽しめますよ。
日本の道百選「つくば道」はじまりの町「北条」。どこか懐かしいこの場所を、ゆっくりさんぽしながら寄り道してみませんか？
毎年3月末には、イベント「ゆけゆけ、乙女のつくば道」も開催されます。「矢中の杜」では、センス溢れる作家さんや地元のおいしいお店が出展する「御殿まるごとマーケット」が。「カフェポステン」では、「裏庭カフェ＆雑貨店」が。
そのほかにも「ふくれみかんCAFE」や「乙女の日本酒入門」、「筑波山麓自転車ツアー＆SANROKU食堂」など魅力的な企画が盛りだくさん！
詳しくは、下記MEMO欄の「ゆけゆけ、乙女のつくば道」をご確認ください。
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(2024/4/26更新)
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