網走方面から国道244号線(斜里国道)を知床半島に向かって東に走ると、国道334号線(知床国道)と合流する所があります。そのあたりの約18kmにわたる直線部分の道がそうです。ちょうど、網走から知床観光へ向かう途中になります。
しかしその道を走っていても、そこが絶景だなんてことはわかりません。そのまま直線道を知床方面へ走ってください。すると、知床半島の付け根あたりで、海岸線へ向かうために北へと曲がる所があります。そこを曲がらず、いったん国道を離れる形で直進するのです。
なだらかな昇り坂になっているその道をまっすぐに進むと、左手に展望台、さらに直進すると坂の頂上部のT字路に達し、直線道の終着点。そして、そこが「天へと続く一本道」の絶景ポイントなのです。
なお交通機関で行く場合は、斜里バスの知床線を利用することになるのですが、最寄りバス停が「朱円」もしくは「峰浜」で、それぞれ絶景ポイントまで4km弱、3km弱と、けっこうな距離。「朱円」だと一本道を通りながら展望台〜終着点を目指し、「峰浜」だとオホーツク海側から終着点を目指すコースになります。
天候の良い時であれば、この壮大な直線道を歩いて絶景ポイントを目指すのもおもしろいかもしれません。坂の頂上に着いた時は、思い切り感動ものでしょう。
ただその場合、バスの便が少ないので、必ず事前に時刻等ご確認ください。
坂の頂上部(直線道の最終点)の1kmほど手前にある展望台。ここからの展望もなかなかのもの。道だけではなく農地が続いた先のオホーツク海の風景も見おろすことができます。
でも、ここで引き返すのはちょっと待ってください!必ず坂の頂上までいってください。じつは、ここで引き返して国道へ戻ってしまう方もけっこうおられるのです。しかし、それでは「天へと続く一本道」を100%満喫することはできません。坂の頂上に立って全貌を見渡してこそ、その魅力が存分に伝わってきます。
ですので、絶対に忘れないで、直線道の最終点を目指してくださいね。
「うわっー!」と思わず声が出てしまうほどの絶景!頂上から見る道の全貌は、本当に見事です。きっと誰もが、しばし見とれてしまうことでしょう。まっすぐに続く道は、地平線いっぱいまで続き、その先は空。まさに、「天へと続く一本道」です。
この終着ポイントでは、来た道をふり返ると「天へと続く一本道」、直角に曲がる道の先を見ると、やはりまっすぐな道の先にはオホーツク海というように、少し視線を移動するだけで違った2つの風景を味わえます。
日本一長い直線道はここではありませんが、こうしてこれだけの規模でまっすぐにのびた道を一気に見渡せてしまう所は、他にはありません。オンリーワンの絶景といっていいでしょう。広大な北海道の大地を、見事に象徴していますね。
旅では、時には思いもかけないシーンに出合うことがあります。
写真をよくご覧下さい。人が坂の上でジャンプしています。ちょうど展望台のあるあたりです。じつに気持ち良さそう!車もほとんど通ることなく、そして見渡すと地平線と壮大な一本道の風景。他では味わえない開放的な風景です。思わず叫びたくなったり、道の真ん中で両手を大きく広げたり、仁王立ちしたり、などしたくなりますよね。実際にここを訪れると、このようにジャンプをしたくなる気持ちが、本当によくわかります。
でも、ここは一般道路です。少ないながらも車やバスも通るので、十分気をつけてくださいね。
ここから見える一本道の進行方向は西。そうです、ちょうどそこに陽が沈んでいくのです。写真は、雲で覆われてしまっていますが、雲の無い時には、いったいどのような夕景が現れるのでしょう。想像するだけでも、何だかワクワクしませんか?
夕陽が地平線に沈まんとする時の「天へと続く一本道」の風景。ぜひ確認してみてください。きっとことばにならないような絶景と出合えることでしょう。
いかがでしたでしょうか。北海道は大自然の風景も見事ですが、こうした広大な大地の風景にも、有無を言わせないような迫力を感じますね。
ここは知床半島の入り口に当たる場所です。知床観光を計画される際には、ぜひここにお立ち寄りになり、この壮大な一本道の風景を味わってみてください。北海道を思い切り感じることができますよ。
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(2024/4/23更新)
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