登別温泉の代名詞といえる「地獄谷」。クッタラ火山郡である日和山の噴火活動によってできた約450mにも及ぶ爆裂火口跡です。谷の側面無数の噴出孔や湧出口からは硫黄やガスの煙がモクモクと立ち上り、その景観はまさに地獄そのもの。と同時に生きている地球の鼓動を間近で感じることができます。
展望台で記念撮影を済ませたら、遊歩道を歩いて地獄谷内を散策してみましょう。遊歩道の長さは約568m。ドロドロと流れる鉛色の温泉の川や荒々しい岩肌を見ながら約10分間の地獄探検を楽しみましょう。木道の突き当りには鉄泉池という間欠泉があり、煮えたぎった温泉の湧出を眺めることができます。
この地獄谷は温泉ホテル街の北側にあり、徒歩で10分程度で行けます。その途中には登別パークサービスセンターやトイレがありますので寄っておくのがいいでしょう。また駐車場はそのセンターの手前にあります。大湯沼駐車場とセットで510円なのでお得です。
地獄谷から遊歩道で10分、車で5分の「大湯沼」。活火山である日和山の爆裂火口跡に温泉が溜まった周囲約1kmの巨大な温泉沼です。沼底の湧出口からは約130度の硫黄泉が噴き出し、表面温度も約50度と高温。もちろん入ることは出来ないが、立ち昇る湯気とぼこぼこと湧き出ている様は、大きな天然の露天風呂のようです。
大湯沼の背後には今なお現役で活動を続ける日和山の姿も拝むことができます。白煙をあげる日和山と大湯沼。見事な絶景です。また日和山は標高377mと決して高い山ではありませんが、高山植物の生息地としても知られています。山麓〜中腹に広がる日和山原生野草園では7月〜9月まで色とりどりの花々を見ることができます。
大湯沼に寄ったら「奥の湯」にも行ってみましょう。大湯沼同様、円錐形の沼底から硫黄泉が湧き出る沼です。表面温度は約75℃〜85℃と高温。煮えたぎった湯釜からあがる湯気をダイレクトに浴びることができます。
大湯沼に来たら必ず天然の足湯に行ってみましょう。大湯沼から流れている灰色の温泉の川のほとりに板が敷かれ天然の足湯のスポットとなっています。温度は約40度〜50度。季節や外気温に多少影響されるので若干の温度差はありますが、流れてくる間に適温になっています。
生まれたての天然の温泉ということもあって気持ちよさは抜群。じわ〜っと温まり疲れを癒してくれます。まわりはマイナスイオンたっぷりの森なので、森林浴をしながら温泉を楽しめます。
ちなみに、お尻に敷く用のマットが置いてありますので、タオルだけ持っていけば大丈夫です。もちろん無料なのでゆっくりと登別の温泉を堪能しましょう。場所は大湯沼から車道を戻り、大湯沼川探勝歩道を歩いて約15分。木道にはなっておらず、山道のような道を歩きますので履物には注意が必要です。
登別温泉街から林道を東に2kmほど進んだところにある「倶多楽湖」。倶多楽火山の爆発で作り出された周囲約8kmのまん丸いカルデラ湖です。流れ込む川も流れ出る川もないため、水の透明度は国内トップクラス。周囲は山々と原生林に囲まれており、温泉街とは真逆で観光地化されていない神秘的な湖です。
無料の駐車場があり、湖岸まで歩いてすぐ。水際まで行くことができその透明度を実感できます。湖畔のとなりにはレイクハウス「ルート350レイクキャビン」があり、「クッタラバーガー」をはじめとした軽食を楽しめます。
また時間に余裕があったら貸しボートを利用してみましょう。美しい湖面と水の透明度をダイレクトに味わうことができます。
登別のご当地グルメといったら「地獄ラーメン」ですが、今回ご紹介するのは2015年4月に新ご当地グルメとして誕生した「登別閻魔焼きそば」です。もちもちの麺にあと引く甘辛いソースが絡まった登別らしい絶品の焼きそばです。
登別温泉内の各飲食店で提供されていますが、そのメニューを名乗るには3つの条件があり、それは以下の通りです。
1.麺は北海道産小麦を使用
2.具材に、登別または登別近郊の食材を一品以上使うこと
3.ソースは指定のゴマ風味のピリ辛タレを使用
どのお店か悩まれた場合は、国道2号線沿いにあるわかさいも登別東店の2階のレストランをおすすめします。併設の醸造所で作られているクラフトビール「鬼伝説」も飲むことが出来ます。
登別温泉といったら「鬼」を忘れてはいけません。登別温泉内の9か所に11体の鬼の像があります。リアルな鬼から可愛らしい鬼、恋愛成就や合格祈願の鬼などバラエティーに富んだ鬼たちが町のあちこちに隠れています。観光スポットを巡る最中に鬼さがしをしてみるのもオススメです。
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