全国第二位の大楠!未知のパワースポット・伊東市「葛見神社」

全国第二位の大楠!未知のパワースポット・伊東市「葛見神社」

更新日:2016/03/15 11:07

伊東市の「葛見神社」は、平安時代にまとめられた神社の一覧「延喜式神明帳」に載っている由緒ある神社。境内にある大楠は樹齢千年以上で、全国第二位の樹齢を誇る国指定天然記念物! 周囲20mもある巨樹で、県の巨木100選に指定されています。伊東の祖「伊東家」の守護神が祀られ、境内の手水舎には関東大震災で破壊された鳥居を使うなど、隠れた史跡やパワースポットがある!!霊力溢れる「葛見神社」をご紹介します。

往来の時を経た鎮守の森

往来の時を経た鎮守の森
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こちらが、今回ご紹介する「葛見神社」です。
ここは、温泉地で有名な伊東市にあり、市街地から少し離れた静かな場所に佇んでいます。神社は、927年に作成された「延喜式神明帳」という古い名帳に記載がある由緒ある神社。その昔、この土地を初めて治めた「伊東家次」が神社の社殿を造営し、京都の伏見稲荷神社をここに置いたたため、伊東家の守護神が祀られています。

神社に一歩足を踏み入れると、木々が覆い茂っているためか昼間でも薄暗く、本殿の前は稲荷神社を祀っているためか、狐と狛犬の像が2対置かれています。ほとんどの神社では、狛犬のみですが、目の鋭い狐の像が参拝者を睨んでいるかのようで、近寄り難い雰囲気が広がっています。お参りを済ませたら、次は本殿の左側へ向かってみましょう。

精霊やどる!!神秘の巨樹

精霊やどる!!神秘の巨樹
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こちらが、国指定天然記念物になっている大楠です。本田静六林学博士の諸書「大日本老樹名木誌」によれば、全国で2番目の大楠とされ、樹高25m、周囲20mの樹齢千年以上の大木です。どっしりと幹を構え、何事にも動じないような力強い木で「霊木」と呼ぶに相応しい風格を漂わせています。

境内には、時の内閣総理大臣「若槻礼次郎」が、この大楠を褒め称えた碑もあり、大臣をも圧巻させた姿が未だ変わらずここにあります。巨木は、地球上で最長寿の生物だということを見せつけているかのようで、木とは思えないような物凄い光景!

人々の心のよりどころ 祈ればきっと願いが叶うかも?!

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大楠の周りは、一周ぐるりと歩くことができます。見る角度によって違った木の表情が見られ、正面から見ると巨樹の根元に祠があります。この祠は「疱瘡(ほうそう)神」を祀ったもので、その昔、疱瘡が流行した時、恐れて神を祀ったのだそう。疱瘡になると死に至ることもあり、人々の切実な願いを込めてこの木に託したようです。

昔から「天から神霊が巨木を伝って降りてくる」と信じられ、ここで祈願すれば、聞き入れてくれるかもしれませんよ。枝は支えられ、木の幹に苔が生え、空洞になったところもありますが、未だ樹勢は衰えず知らずで、目の前で深呼吸すれば、きっと木からパワーを頂けそうですよ。

こんな所に史跡がっ!知られざる歴史が詰った手水舎

こんな所に史跡がっ!知られざる歴史が詰った手水舎
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変わってこちらは、神社の手水舎です。
どこにでもあるような手水舎ですが、屋根を支えている柱にご注目下さい。丸くコンクリートで出来たこの形、どこか見覚えはありませんか? これは、神社の鳥居を使って建てられたものです。この鳥居は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災で壊れたもので、その内容を示すために、柱に文字が刻まれてあります。現在の神社の正面に建てられている鳥居は、木で出来ています。

意外なところに歴史の傷跡が見られ、後世に伝えるために身をもって恐怖を体験した先人たちが残した知恵かもしれません。自然災害が絶えない今、必ず見ておきたい史跡ですね。

おわり

如何でしたか?
伊東市街を歩いても、葛見神社の巨樹のポスターなど、周辺の街と比べて観光の目玉にしておらず、神秘のベールに包まれたようなところです。古くから地元の人が大切にしてきた場所で、掃除がさられていて綺麗な姿が見られます。くれぐれもゴミを散らかさない、騒がないなどマナーを守ってご覧下さいね。

自分と対話できるような静寂な空間が保たれているので、心が引き締まるようです。葛見神社の大楠を前にして元気を貰って、気分をスッキリさせてみては如何でしょうか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/10 訪問

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