オーストリア・アルプス山中のアッヘン湖!ノスタルジックな蒸気機関車と船の旅

オーストリア・アルプス山中のアッヘン湖!ノスタルジックな蒸気機関車と船の旅

更新日:2016/02/29 17:29

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
オーストリア・アルプスの山々に囲まれたアッヘン湖は、フィヨルドによく似た地形で、蒸気機関車と遊覧船を乗り継いで訪れることのできる、美しい風景に囲まれた湖です。

アルプスの美しい古都・インスブルックから北東へ列車で約20分の所にあるイェンバッハから蒸気機関車の旅が始まります。湖畔で遊覧船に乗り換えてからは、美しく長閑な風景の連続!途中数か所にある船着き場で下船して、散策やハイキングも楽しめます。

歴史を持つアッヘンゼーバーンはノスタルジックな蒸気機関車

歴史を持つアッヘンゼーバーンはノスタルジックな蒸気機関車

写真:Hiroko Oji

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オーストリアの古都インスブルック(Innsbruck)から列車で北東へ向かい、イェンバッハ(Jenbach)で下りますと、すぐ隣にあるのが、アッヘンゼーバーン(Achenseebahn)の乗り場です。反対側のホームに隣接されているのはツィラータールバーンと言って、南のマイアーホーフェン方面に向かうのでお間違えの無いように!

真っ赤な古い車両の展示があるホームからアッヘン湖(Achensee)に向けて発車するのは、ノスタルジックな蒸気機関車。約7キロメートル離れた北にあるアッヘン湖まで約50分かけて、長閑な風景の中をゴトゴトとゆっくり上っていきます。この鉄道は1888年から1889年にかけて製造された蒸気機関車で定期運行されており、歯軌条式鉄道では世界最古のもの。出発前にはスタッフによる念入りな点検が行われています。

スリル満点の改札風景は、これ!

スリル満点の改札風景は、これ!

写真:Hiroko Oji

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イェンバッハを出発した車両は、色とりどりの綺麗なお花で溢れる民家沿いを通り過ぎ、やがて長閑な田園風景、山林地帯を越えて、再び車道と平行に走るようになったら、アッヘン湖が見えてきます。その間に、改札係が回ってくるのですが、これが見所の一つ!客車内には改札係が通り過ぎるような通路がなく、実は、車両の外に取り付けられた細長い板状のステップを渡り歩いて回ってきてくれるのです。幅が10センチ程度の細いステップですので踏み外すことだってあり得るのですが、そこはプロの見せ所。笑顔で切符にパンチ穴をあけ、スムーズな動きで仕事を終え次の車両に移動していきます。

遊覧船に乗ってアッヘン湖周遊へ

遊覧船に乗ってアッヘン湖周遊へ

写真:Hiroko Oji

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蒸気機関車がアッヘン湖の南端にある船着き場に到着すると、目の前で待っている遊覧船に乗り換えます。

標高932メートルにあるアッヘン湖は、アルプスの山々に囲まれており、フィヨルドによく似た地形のため、水の透明度がとても高く綺麗そのもの!山の麓の平らな緑地帯にチロルらしい民家が建ち並ぶ風景は長閑で、ただ船の上から眺めているだけでも訪れる価値が大きい所です。

長閑な風景に囲まれたペルティサウ

長閑な風景に囲まれたペルティサウ

写真:Hiroko Oji

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船で周遊するだけでも十分満足できるアッヘンゼーですが、途中のいくつかの船着き場で下船して、散策やハイキングを楽しみ、また次の船で移動するのもお薦めです。

二つ目の船着き場があるペルティサウ(Pertisau)には、お花で綺麗に飾られたホテルやレストランが建ち並び、観光客が溢れています。奥まで歩いて行くと、岩山を背景に広々とした牧草地の中にポツンと建つ教会の姿が見られ、さらには小高い山の上に続くリフトもあります。スーパーマーケットもありますので、買い出しにも便利!ここでたっぷり時間をかけて過ごしたり、宿泊をしても楽しめることうけあいです。

最奥のショラスティカ

最奥のショラスティカ

写真:Hiroko Oji

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遊覧船が周る中で最北の船着き場がショラスティカ(Scholastika)です。ここにも緑溢れる長閑な風景が広がり、草原に寝っ転がったり、湖畔に続く遊歩道を散策したり、少し奥まったところにある可愛らしい教会を訪れたり、のんびり過ごせる空間が広がっています。

風光明媚なアッヘン湖で優雅なひとときを!

アルプス山中の綺麗に澄み切った湖・アッヘン湖をご紹介しました。インスブルックから日帰りで訪れることも可能ですが、途中の船着き場のある町で滞在するのも優雅なひとときを楽しめてお薦め。緑の中に色とりどりのお花が咲き誇る時期なら最高です。

アッヘン湖は、イェンバッハから南に続くSLのツィラータールバーン沿いの町々から訪れることもできますが、イェンバッハに宿泊すれば、南北それぞれへ向かう二つのSLを一日で楽しむことも可能です。どうぞご自身の日程に合わせて宿泊地を選び、ご訪問くださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/08/14 訪問

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