温泉宿で大衆演劇を堪能!福島県熱塩温泉「ホテルふじや」

温泉宿で大衆演劇を堪能!福島県熱塩温泉「ホテルふじや」

更新日:2019/04/25 14:06

熱塩温泉は蔵とラーメンのまち喜多方市の奥座敷とも言われ、市街地から車で約20分の、山形県との県境近くの山のいで湯です。ホテルふじやは温泉街の一番奥の源泉近くに位置し、お風呂の「観音風呂」と「観音壁画」が名物。

宿のお楽しみが、今回ご紹介する大衆演劇。9月から1年毎の長期スパンで毎日公演中です。宿の大広間で、役者さんと観客の距離が近い、親しみやすい環境で、楽しい歌や舞踏、お芝居を観覧できます。

毎日公演する大衆演劇!

毎日公演する大衆演劇!
地図を見る

ホテルふじやで、多くの団体客がリピートするお目当ては、大衆演劇です。毎日午前10時から12時まで公演し、宿泊客は無料で観覧できます。(観覧のみの場合は1500円、食事とセットの日帰りプランもあります)

劇団は1年単位で長期公演し、内容は日替わりで、続けて同じ演目にならないように工夫されています。宿泊客は最長26時間滞在可能(お部屋での滞在は14時〜翌日10時)。当日10時に到着し、翌日チェックアウト後にも大広間に移動し、2回観覧するお客様もたくさんいらっしゃいます。

現在(平成31年2月〜4月)は劇団 戸田が公演中です。5月〜7月は、戟党(げきとう)市川富美雄一座の公演予定です。

会場は朝食場所でもある宿の大広間。黒・柿・萌葱の3色の定式幕が下がる舞台があり、観客席は畳敷きの上に椅子が並びます。役者さんの出入りする花道も準備されます。

毎日公演する大衆演劇!
地図を見る

10時からの第一部は歌謡・舞踏ショー。1人、または複数による曲に合わせた踊りがメインです。劇団 戸田では、戸田3兄弟以外にも、2歳の子役も登壇します。

毎日公演する大衆演劇!
地図を見る

締めくくりは、戸田ゆかり座長の可憐な着物姿の歌謡ショーです。

第二部は、あっという間のお芝居

第二部は、あっという間のお芝居
地図を見る

休憩後の第二部は、11時からお芝居スタート。
出演役者さん総出で、一つの時代劇を演じます。人情物、笑いや定番のチャンバラ(剣劇)があったりで、観客を飽きさせません。

終了後に役者さんとお近づきになれるのも、この宿の大広間での公演だからこそです。

お湯は熱くてしょっぱい「熱塩温泉」お風呂に観音様

お湯は熱くてしょっぱい「熱塩温泉」お風呂に観音様
地図を見る

続いて、名物の「観音風呂」をご紹介します。熱くて、しょっぱい(塩分が多い)文字通りの熱塩温泉は、源泉約70度、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、別名「子宝の湯」とも呼ばれます。体の中から温まり、湯冷めしにくく、婦人病や慢性皮膚病などに特効があり、昔から湯治場として利用されてきました。

ホテルふじやのお風呂は、この源泉が100パーセントかけ流しで「観音風呂」が有名です。不可能を可能にするという宝珠観音の像があるお風呂と観音様の壁画が描かれたお風呂があり、深夜12時に男女入れ替わります。

写真の観音像は湯船中央のすぐ脇にありますが、湯煙のため見えにくくなっています。

お湯は熱くてしょっぱい「熱塩温泉」お風呂に観音様
地図を見る

もう一方の湯船の脇に観音様の壁画が描かれているお風呂です。洗い場側の壁には、毎年5月6日に行われるお隣の示現寺の開山忌(歴代和尚の法要)で、お坊さんが並んでいる様子を描いた壁画もあります。

お湯は熱くてしょっぱい「熱塩温泉」お風呂に観音様
地図を見る

写真は、大広間のテーブルでいただく朝食です。地元食材を使った素朴な料理が味わえます。

ホテルふじやでは、お芝居観覧用のプラン以外にも、二輪車限定のツーリングプランや、喜多方ラーメンを味わえるチケット付きの朝ラーメンプランなどお得なプランが数多くあります。おまけとして大衆演劇が無料で楽しめる温泉宿です。
大衆演劇は一度観覧すると、その魅力にはまってしまうかもしれません。ぜひ一度お試しを!

<ホテルふじやの基本情報>
住所:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字熱塩甲807
電話番号:0241-36-2121
アクセス:磐越自動車道 会津若松インターチェンジより国道121号線で約30分
JR磐越西線喜多方駅からの送迎は要連絡

温泉と縁深い湯元の禅寺「示現寺」と郷土の偉人「瓜生岩子」

温泉と縁深い湯元の禅寺「示現寺」と郷土の偉人「瓜生岩子」
地図を見る

歴史的に熱塩温泉と切っても切れないお寺があります。熱塩温泉のホテルふじやの前方に位置する、源泉が湧き出る古刹「示現寺」です。平安時代初期に弘法大師空海が五峯山慈眼寺として創建。その後荒廃し、1375年那須の殺生石を鎮めたことで知られる源翁禅師が曹洞宗に改宗し護法山示現寺として再建したと伝わります。

熱塩温泉は、その示現寺の開祖 源翁和尚が1380年に発見したことに始まり、600年以上の歴史があります。毎年1月4日には、源翁和尚がアカザの杖で突いて温泉が湧きだした由来により、杖を温泉で洗い清め、お経を唱える熱塩温泉入湯式が開催されています。

温泉と縁深い湯元の禅寺「示現寺」と郷土の偉人「瓜生岩子」
地図を見る

示現寺の境内には、日本のナイチンゲールといわれ、日本社会福祉の礎を築き、女性で初めての藍綬褒章を受けた喜多方市出身の偉人「瓜生岩子」の銅像があります。戊辰戦争時は敵味方なく看護し、福島市に孤児救済の育児所を設け、現在でも福島愛育園として受け継がれています。熱塩温泉にある実家の母が菩提寺としたため、示現寺の墓所に源翁和尚の墓と共に、墓がありその下に眠っています。墓石の「瓜生岩子之墓」の文字は明治の大実業家 渋沢栄一の筆によるものです。

<示現寺の基本情報>
住所:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字熱塩甲795
電話番号:0241-36-2031
アクセス:磐越自動車道 会津若松インターチェンジより国道121号線で約30分

ホテル前に源泉すぐの無料足湯

ホテル前に源泉すぐの無料足湯
地図を見る

湯元の示現寺から湧き出る源泉「源翁湯」の小屋がホテルふじやのすぐ前にあり、ここからポンプを使って各旅館に配湯されています。その脇に設置されているのが無料の足湯「示現寺足湯」です。示現寺の広い境内散策後の足休めの場としていかがでしょうか?ただし、冬季は温度維持が困難なため使用できません。

<示現寺足湯の基本情報>
住所:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩温泉
電話番号:熱塩温泉旅館協同組合 0241-36-3138
アクセス:磐越自動車道 会津若松インターチェンジより国道121号線で約30分

ホテル前に源泉すぐの無料足湯
地図を見る

地元住民も利用する下の湯共同浴場です。住民以外の観光客などは、午前9時〜午後4時まで利用可能で、左隣にあるお店、加納屋商店で入浴料200円を支払います。

<熱塩温泉下の湯共同浴場の基本情報>
住所:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字熱塩甲812
電話番号:熱塩温泉旅館協同組合 0241-36-3138
アクセス:磐越自動車道 会津若松インターチェンジより国道121号線で約30分

おわりに

喜多方市は蔵とラーメン以外にも、見どころやイベントが盛り沢山です。お薦めは以下です。
・日中線記念自転車歩行者道 しだれ桜並木
・サイクリングスタンプラリー
・酒蔵探訪スタンプラリー
・ひめさゆりの丘 ひめさゆりまつり
・雄国沼湿原 ニッコウキスゲ花まつり
・新そばまつり
・長床ウォーク
・初市(1/12小荒井、1/17小田付)
・冬まつり(そばフェスタ、日本酒フェスタ、ラーメンフェスタ)
・知的のんべえのための酒づくり講座
詳細は関連メモの「喜多方観光物産協会」のホームページなどでご確認ください。

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/20−2019/02/24 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -