写真:Naoyuki 金井
地図を見る秩父郡小鹿野町は秩父市と群馬県に接している町で、秩父多摩甲斐国立公園を始め、山、滝、水、地質など豊かな自然環境に恵まれています。特に“町じゅうが役者”と云われる《小鹿野歌舞伎》が盛んで、《オートバイに優しい町》として町興しもなされています。
この小鹿野の地で大正5年に創業したのが『安田屋』。
老舗ながら地元でしか知らない安田屋の“わらじかつ”が、一躍人気となったのがツーリングに来たライダーたちの口コミ。美味くてボリューミー、その上安いと評判になり、その話題を多くのメディアが取り上げたことから“わらじかつ”を扱う店も増え、今や秩父を代表するグルメとなったのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る人気沸騰した“わらじかつ”発祥の店ながら、決して人気に踊らされません。昼は11:00過ぎ〜13:30頃までなのは、ご飯が無くなると終了と云う意味で、更に夕方は17:00〜18:30と云う刻みが、マイペースな証なのです。それでも土日は行列が絶えず、先の写真のように平日17:00前でもすでにお客が待っている人気ぶりなのです。
メニューもいたってシンプル。
基本の《わらじかつ丼》のほかに、“かつ”が1枚の《1枚丼》と3枚の《3枚丼》。そのほかに単品の《味カツ》と《お弁当》だけという潔さが拍手ものなのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る写真はオーソドックスな“かつ”2枚の《わらじかつ丼》ですが、ふたが閉まらないのがわらじかつ丼の真骨頂。
当初はかつ丼として販売していたのですが、これを食べたお客が「まるで“わらじ”のようだ」と絵にかいたような感想を語ったことからこの名前がついたのです。“わらしべ長者”というおとぎ話もあるくらいですから、縁起が良いという意味も加味されたようです。
取材時は、わらじかつ丼とお新香、そして味噌汁のセットですが、味噌汁は季節限定(10月〜3月)のサービスです。
芳ばしく甘い香りが「早く蓋を開けたい」と逸る心を一層煽るのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るオープンすると怒涛の“かつ”が2枚重なって鎮座しています。
思わず拝みたくなる気分を抑えて、「見えないご飯をどうやって食べようか」と悩むのがお客のあるべき姿です。特にルールではないのですが、上の“かつ”を丼ぶりのフタに置いて2枚目から食べ始めるのが由緒ある食べ方ともっぱらの噂なのです。
揚げたてサックサクの食感と甘辛い独自のタレの組み合わせはこれ以上でも、これ以下でもない絶妙のハーモニーを醸し出します。
薄めのロース肉なので丁度よいボリュームですが、個人によって枚数は調整しましょう。ただし、枚数が違ってもご飯の量は同じなので、バランスを考えて食べないと寂しい結末になるので要注意です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る決してオシャレでも可愛くもないお店ですが、それがまた素朴な名物グルメである《わらじかつ丼》の魅力を引き出しています。小鹿野までわざわざ食べに行っても、その魅力に満足されるでしょう。
しかし、秩父市観光に来られたついでに食べてみたいという方には、小鹿野まではちょっと遠く、車やバイクが無いとバスだけなので時間もかかります。
そんな秩父市観光の合間に時間が取れないという方でもご安心ください。西武池袋線西武秩父駅より徒歩約15分の所に『安田屋 日野田店』がありますので、発祥の味は変わりませんので、そちらの利用をお勧めします。
※写真は本店の店内です。
秩父の誇る名物《わらじかつ丼》はいかがでしたが。
今や遠方からも訪れる知名度になり、秩父市や小鹿野町にある多くのお店で食べられるようになった《わらじかつ丼》ですから、発祥の店『安田屋』と食べ比べするのも楽しいでしょう。
秩父観光に訪れたら、一度は味わって頂きたい名店の味です。
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(2024/4/19更新)
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