川崎の工場夜景スポットである「千鳥町」の見所をご紹介

川崎の工場夜景スポットである「千鳥町」の見所をご紹介

更新日:2017/01/24 11:10

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
神奈川県川崎市の海側は京浜工業地帯として高度成長期から発展したエリアです。当時は公害という言葉をよく耳にしましたが、現在は各工場での環境面が厳しくなり、公害という言葉すら聞かず、逆に各工場の未来的メタリックな施設に目を向けられるようになりました。特に夜の工場の未来的メタリックなライトアップは夜景の一分野とされています。そこで川崎でも屈指の工場夜景を見ることができる「千鳥町」の見所を紹介します。

「千鳥町」でも最もメジャーなビューポイントの「市営埠頭バス停」付近

「千鳥町」でも最もメジャーなビューポイントの「市営埠頭バス停」付近

写真:木村 優光

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「千鳥町」は、川崎の工場夜景観賞スポットの中で一番人気が高いビューポイントです。その中でも、川崎臨港バスの「市営埠頭バス停」周辺は一帯がビューポイントと言って良いほど、メタリックにライトアップされた工場施設が林立しています。

「千鳥町」でも最もメジャーなビューポイントの「市営埠頭バス停」付近

写真:木村 優光

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「市営埠頭バス停」周辺の特徴としては、メタリックにライトアップされた工場施設が間近に見ることができること。工場管理側としても社外秘などの観点から、工場施設の様子を表側に見せてくれる場所が非常に少なく、見ることができたとしても遠目であったり、運河越しであったりと、なかなかじっくり見ることができないのが現状です。

「千鳥町」でも最もメジャーなビューポイントの「市営埠頭バス停」付近

写真:木村 優光

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「市営埠頭バス停」前の工場施設の横には、写真のように貨物専用線のレールが敷かれています。しかしこの構図、工場風景では定番と思われがちですが、貨物専用線の減少や廃線等で、なかなかこの2つの組み合わせをきれいに見ることができるポイントが昨今では少なくなってきていることから、非常に貴重な組み合わせなのです。

なお、この「市営埠頭バス停」周辺ですが、はとバスの工場夜景ツアーの立ち寄り地点としても組み込まれており、車を持っていなくてもツアーで行くことが可能!詳細は下記関連メモの「話題の川崎工場夜景スポット|はとバス|東京観光」を参照してみましょう。

空が完全に真っ暗になる前のトワイライト時も必見の「市営埠頭バス停」周辺

空が完全に真っ暗になる前のトワイライト時も必見の「市営埠頭バス停」周辺

写真:木村 優光

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「千鳥町」で一番人気がある「市営埠頭バス停」付近は様々な方角から工場夜景を楽しむことができますが、南西側を向いて工場を観賞すると、運がよければ夕焼け空を背景とした工場夜景を見ることができます。

「市営埠頭バス停」より北東側に数歩歩くと、茜色に染まった夕焼け空を背景に、メタリックな工場施設を照らし上げるようなライトアップが施され、その様子は幻想的そのもの!まさに人工構造物と自然現象が重なりあった瞬間を実感することができ、思わず立ち止まって見てしまうことでしょう。

写真を撮る場合、夜間ですと工場施設の各機器を据え付ける構造物をメインに、各機器もメンテ灯により照らし上げられ、施設全体が未来的空間に仕上がりますが、このような夕刻時ですと、機器を含めた構造物全体をシルエット上に仕上げることにより、背景の色を目立たせることで、シルエット上の工場設備が要塞のように見え、夜間とは一味も違った見え方になります。

国道の橋の上から工場夜景を見ることができる「千鳥橋」

国道の橋の上から工場夜景を見ることができる「千鳥橋」

写真:木村 優光

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工場夜景を間近で見ることができるポイントがあまり存在しない川崎エリアですが、工場夜景をひと工夫凝らして見る方法があります。それは工場地帯を縫うかのように張り巡らされた運河を渡す橋の上から見ること!距離的には遠目になってしまいますが、工場施設の手前は運河となるため、工場施設を光照らしている明かりが水辺に反射して、幻想的な空間を作り出すこともあります。

国道の両側には歩道が敷設されている関係で、「千鳥橋」にも歩道箇所が設けられています。特に南西側を眺めることができる歩道からは、水江町周辺のオイルターミナル系の工場夜景を観賞することができます。

国道の橋の上から工場夜景を見ることができる「千鳥橋」

写真:木村 優光

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各工場施設から吹き上がる水蒸気や、余燃料を大気中に無害にして放出するためのフレアスタックという煙突から噴出する炎は、まさに未来都市そのもの!手前が現実であるとしたら、運河挟んで向こう岸には未来都市があるかのような錯覚にとらわれます。

日没30分後は意外な美しさを見ることができる「千鳥橋」

日没30分後は意外な美しさを見ることができる「千鳥橋」

写真:木村 優光

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この「千鳥橋」ですが、工場夜景を見ることができる方角としては南西と北東!したがって日没後に南西側を見ると、茜色に染まった空のもと、各工場施設に明かりが灯るシーンを見ることができます。一般的に工場夜景といえば、空が完全に真っ暗になった時刻がメインとなりますが、茜色の空の下の工場夜景もオススメですよ!

「千鳥町」最北端からは殿町方面の工場夜景を車に乗ったま観賞できる

「千鳥町」最北端からは殿町方面の工場夜景を車に乗ったま観賞できる

写真:木村 優光

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「千鳥町」でも最北端の位置には、殿町方面の工場夜景を観賞できるポイントがあります。千鳥橋を渡る国道から1本北東に伸びる一般道の先端で、工場に勤務する方が通勤時に使用する道路になります。夜景を観賞することができるポイント周辺は車の転回ができるよう広々としており、その一角からは運河をはさんで向こう岸の工場夜景が見えます。

「千鳥町」最北端からは殿町方面の工場夜景を車に乗ったま観賞できる

写真:木村 優光

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このビューポイントの特徴としては、車から降りずにして工場夜景を観賞できてしまうこと!特に夜景がきれいに見える冬場の運河沿いは風も強く、かなり冷え込むため、車に乗ったまま夜景観賞できることは願ってもないことです。さらに夜間は訪問する人は皆無で、気兼ねなく工場夜景を楽しむことができます。したがって恋人同士のドライブデートにはおすすめできるポイント!

工場夜景は季節に左右されないため1年中夜景観賞が可能!

川崎の工場夜景でも人気がある「千鳥町」周辺のおすすめ工場夜景ビューポイントを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

各所それぞれ特徴的な工場夜景ビューポイントではありますが、工場を目の前にして観賞できる「市営埠頭バス停」周辺はかなり貴重なビューポイントです。さらには季節や目的に合わせて、ビューポイントをチョイスできてしまうのが千鳥町の良いところ!ただ、工場夜景は季節にあまり左右されないため、ほぼ1年中夜景観賞できてしまうのが嬉しいところです。

川崎の工場夜景は「千鳥町」のみならず、周辺にはたくさんのビューポイントが存在しますので、お気に入りの工場夜景ビューポイントを見つけ出すのも楽しいかもしれません。

掲載内容は執筆時点のものです。 2009/06/07−2015/10/25 訪問

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