大島は海洋性気候、一年を通しての最高気温と最低気温の差が少ない場所です。島の97%が国立公園とし保護されているため、自然が作り出した生き生きとした景観を楽しむことができます。冬の大島では降水量が減り、空気が澄んで、三原山や伊豆諸島、雪を冠した富士山に南アルプス、房総半島まで、大パノラマを楽しむチャンスです。
冬はオフシーズンなので、船や飛行機などの交通機関も、宿泊施設も少しずつ安くなるのもオススメポイント。オフシーズンだからと言ってレンタカーが営業しなくなることもなく、路線バスが運休することもない。観光客には頼もしい限りですね。
三原山ハイキングも、自分のペースでゆっくり楽しめますよ。
大島の植物と言えば椿。
椿の種類は多く、国内だけでも約1000種類、洋種を含めると6000種以上ともいわれています。大島では、約90平米の土地に、300万本のヤブ椿が自生しています。防風林として、敷地を分ける生垣として栽培されてきました。今では島のあちこちで、椿林を見ることができます。
種類によりますが、花が咲くのは11月から4月の半年に渡ります。見頃は2月から3月にかけて。赤にピンク、白やマーブルの椿の花は、小さいものから10cm以上の大輪まで様々です。
特に大島公園、椿花ガーデン、大島高校椿園を合わせると椿の花栽培で大事に育てられた椿が、実に1500種!
お気に入りの一輪が見つかること間違いありません。
甘い蜜を求めて花に集まる野鳥の姿を見ることもしばしば。2月の終わり、暖かくなれば桜も開花し、島全体が一気に華やかな雰囲気になります。
椿は花が美しいだけではありません。
花びらは食用にもなり、芳醇な香りは香水として活躍します。
最も有名なのは椿の実から採れる椿油ですよね。
皮脂に近い成分で馴染みやすいので、髪に肌にと全身に使えるのが特徴です。その歴史は古く、今から約1000年前・平安時代には遣唐使が献上品として送ったり、黒く長い髪のケアに使われていたようです。今ではろ過の回数を増やして、さらにクリアになった「生」の椿油もあります。こちらはさらに保湿力アップ!
椿油は食用にも。
不飽和脂肪酸の一つ、オレイン酸というのを聞いたことがありますか?生活習慣病予防、アンチエイジングや美容において重要なオレイン酸。健康食品の代名詞オリーブオイルは、75%のオレイン酸でできています。これを超えるのが椿油。椿油に含まれるオレイン酸は、なんと85%!ドレッシングとして、天ぷら油として、カルパッチョとして素材の味を引き立てるのに最適です。
花や実だけではありません。
葉はお茶になり、若葉は食用になります。木の幹は櫛や建材、木炭などにも利用されます。
大島の生活を強い海風から、幹や花、実からも守る、名実共に大島の木なのです。
飛行機なら調布や羽田から約30分!
船なら、東京の竹芝から高速船で1時間45分。熱海や久里浜からも行くことができます。
「船が好き」「夜景が好き」「仕事帰りにすぐ旅に出たい!」という方にオススメなのが、竹芝発の夜行船。約5時間の船旅です。
仕事帰り、飲み会帰りの人並みに逆らって、駅から港へ向かいましょう。
船に乗って荷物を置いたらデッキへ。ライトアップされたレインボーブリッジをくぐり、遠ざかる東京の夜景を見ながらの船旅は、最高のスタートです。
早朝島に着くと、朝日が海辺を眩しく照らすのに出会えるでしょう。船の到着に合わせて、早朝からオープンしている温泉もあるので、リフレッシュしてから観光をスタートするのもいいですね。
ダイナミックな自然、豊富な動植物、美味しいものにステキな人々。それを彩る多様な椿の花々。
毎年、2月から3月まで、大島では様々なイベントが行われる「椿まつり」が開催されます。
2016年は1月31日から、3月21日まで。様々なイベントもあります。
見所もやることもたくさん!な大島は、週末旅行にも向いてます。スローな島ライフを体験するのもステキな思い出になりますよ。
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