御在所岳の麓、三重県菰野町で「マコモ料理」に舌鼓を打つ

御在所岳の麓、三重県菰野町で「マコモ料理」に舌鼓を打つ

更新日:2016/02/25 17:27

鈴鹿山脈の名峰「御在所岳」の麓に位置する三重県菰野町は、湯の山温泉がある町として有名ですが、菰野町という名前は、古来からこの地に「マコモ」が生い茂っていたことに由来するのだそう。今回は、地元で収穫された「マコモ」を使った数々の料理をいただくことができる、三重県菰野町の国道沿いにある「道の駅菰野」を紹介します。

湯の山温泉へ向かう国道沿いにある「道の駅菰野」

湯の山温泉へ向かう国道沿いにある「道の駅菰野」
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三重県菰野町は県北部に位置し、三重県最大の都市、四日市市に隣接しています。菰野町へ向かうときも、東名阪自動車道の四日市インターを使ってのアクセスがいちばん便利。インターを降りたら右折し、国道477号線を湯の山温泉方面へ向かいます。湯の山街道と呼ばれるこの国道は、インターから少し走るとすぐに四日市市から菰野町に入り、近鉄湯の山線と並行して走ります。目の前にそびえる御在所岳を見ながらしばらく進み、菰野町の中心の交差点を過ぎると、左手に「道の駅菰野」の看板が見えてきます。

駐車場は40台ほど、それほど大きな道の駅ではありません。建物の2階は菰野町観光協会の事務所、1階が道の駅の店舗となっています。各種観光案内やお土産品の販売などがありますが、お土産品以外にも地元で採れた「マコモ」も並んでいます。

お土産品の中で特に目を引くのは「お茶」と「手延べ麺」でしょう。三重県は全国3位のお茶の生産量を誇るそうで、その中でも菰野町で採れる「お茶」は品質の高さでも有名。「伊勢茶」として店頭に並んでいます。そしてもうひとつは、もっちりとした食感が人気の「手延べ麺」。「マコモ」を使った麺もあって、菰野町を訪れた際のお土産として人気があります。

さて、お土産品は食事のあとでゆっくり見ることにして、道の駅の奥にある飲食店「マコモの里」でさっそく「マコモ料理」をいただくことにしましょう。

「マコモ」は人の背丈ほど高くなるイネ科の多年草

「マコモ」は人の背丈ほど高くなるイネ科の多年草
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お店に入ると菰野町の名産品である「マコモ」についての詳しい説明パネルがあります。「マコモ」は水辺に群生し、成長すると大人の背丈ほどになるものもあります。食用になるのは新芽の部分で、日本だけでなく東南アジア地域でも食用とされており、ビタミンやミネラル、カルシウムなどを含んでおり血圧上昇の抑制やガンの予防にも有効と言われています。

食用となる部分は、新芽の緑の葉を何枚もはぎ取っていくとようやく表れます。小さくて白いたけのこのようにも見え、見ただけでは味の想像がつきません。たけのこに似ていますので「マコモ」を使ってメンマもおいしく作れます。ほかにも炊き込みご飯の具にしたり、そのまま「マコモ」を丸焼きにして食べるのもおいしく、幅広い使い方ができる食材です。

「マコモの里」ではどんな「マコモ料理」を食べさせてくれるのでしょう。いくつかご紹介します。

衣サクサク、中しっとり、店の看板商品「マコモコロッケ」

衣サクサク、中しっとり、店の看板商品「マコモコロッケ」
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まずは「マコモコロッケ」から。見た目はごく普通のコロッケで、中を割ってみてもどこに「マコモ」が入っているかはよくわかりませんが、きんぴらにした「マコモ」が中に入っています。

「まこコロ丼」はニンジンやホウレンソウのゴマ和えと錦糸卵が載ったごはんの上に、「マコモコロッケ」がドンと大きく載せられたボリュームのあるお料理で、人気料理のひとつ。「マコモコロッケ」はお料理のトッピングにも利用されており、テイクアウトもできるので、「マコモの里」の看板商品となっています。

「マコモ」がふんだんに使われた「マコモカレー」

「マコモ」がふんだんに使われた「マコモカレー」
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次は「マコモ」の食感がもっと楽しめるお料理「マコモカレー」をご紹介しましょう。「マコモカレー」の具には刻まれた「マコモ」が使われており、コロッケよりもはっきりと「マコモ」の食感を味わうことができます。カレーの具として「マコモ」を煮込んでいるのではなく、カレーの上にトッピングとして載せてあるので、「マコモ」本来の食感を十分に感じられます。カレーの上にコロッケを載せれば、マコモづくしの「マコモコロッケカレー」ができあがります。

ガッツリ食べたい人は、マコモ麺とマコモご飯のセットをどうぞ

ガッツリ食べたい人は、マコモ麺とマコモご飯のセットをどうぞ
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おなかいっぱい「マコモ料理」を食べたい人はセット料理がおすすめ。「マコモ麺」と「マコモごはん」のセットは2つのお料理が食べられる欲張りなメニュー。

「マコモ麺」は地元の老舗製麺所が作る平麺に、ふんだんに「マコモ」が練りこんであります。冬場は温かい麺、夏場は冷たい麺など、お好みで選べます。
「マコモごはん」にもシャキシャキした食感の「マコモ」がたくさん入っています。「マコモごはん」の中には、ニンジン、シイタケ、ゴボウ、アゲ、鶏肉などが入っていて具だくさんですよ。
デザートには「マコモ杏仁豆腐」と、とにかく「マコモ料理」が堪能できるお得なセットメニュー。

「マコモ料理」をたっぷりと堪能できるお店「マコモの里」は、地元の食材にこだわり、地元の主婦の方が作ってくれる、あたたかい雰囲気のお店です。

最後に

おいしい「マコモ料理」が堪能できる「マコモの里」は、夏休みを除いて土日祝日のみの営業で、営業時間も11時から15時半まで。残念ながら平日は営業しておりませんのでご注意ください。「道の駅菰野」は年末年始を除いて毎日営業しています。

湯の山温泉への行き帰りに利用でき、お土産品の販売もある便利な「道の駅菰野」ですが、電車でのアクセスも便利です。近鉄湯の山線の中菰野駅から徒歩3分で到着できます。菰野町の名前の由来になっている「マコモ」をたくさん召し上がって、菰野町を訪れた思い出にしてみてはいかがでしょうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/06 訪問

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