鳩森八幡神社の御祭神は、応神天皇・神功皇后で、東京都渋谷区千駄ヶ谷にあることから別名千駄ヶ谷八幡とも呼ばれます。
鳩森八幡神社の起源は大変古く、貞観2年(860年)に慈覚大師(円仁)が村民の懇請によって、神功皇后・応神天皇の像を作り添えて八幡宮として奉ったのが始まりと伝わっており、1100年前以上の歴史があります。
鳩森(はとのもり)と名づけられた理由としては、江戸時代に刊行された、江戸名所図会(えどめいしょずえ)に記載があります。
現在の鳩森八幡神社の辺りは林がありました。この辺りの林にはめでたいことの前兆に現れるといわれる瑞雲(ずいうん)という雲が度々現れていました。周辺の村人が瑞雲が現れている時、林の中に入っていくと、白い鳩が飛び去ったそうです。その場所に祠を建てたことから、「はとのもり」と名がつきました。
都内でコンクリートで拝殿が再建されたところが多い中、鳩森八幡神社の拝殿は総ケヤキ造りで木のぬくもりが感じられる美しい拝殿となっています。
富士塚とは、江戸時代に富士信仰が流行し、富士山に似せて造られた人工の山のことです。鳩森八幡神社の富士塚は江戸時代当時の場所、姿をとどめて現在まで残っている、都内最古の大変貴重な富士塚です。東京都の有形民俗文化財にも指定されています。
鳩森八幡神社の富士塚は、東京都渋谷区千駄ヶ谷にあり、千駄ヶ谷の富士塚(せんだがやのふじづか)とも呼ばれています。
山裾には里宮や、食行身禄(じきぎょうみろく)様が安置されている洞窟、烏帽子岩、釈迦の割れ石、山頂には浅間大社奥宮と富士山にかなり近い形で再現されています。
登山の見どころは、境内にある案内板で確認できるので、事前に見どころを把握してから登山するのがおすすめ!
見どころの箇所には名前が書いた案内札があるので、確認しながら登山できますよ。
富士山頂の浅間大社奥宮もしっかり再現されており、山頂にある金明水と銀明水、釈迦の割石も忠実に再現されており、見どころのひとつとなっています。
そして、奥宮のあたりの岩は、実際に富士山から溶岩を運んできて配置したもので、富士山のパワーを感じることができます。
境内から山頂までは標高約6メートルで、境内を一望できます。
境内には戦火を逃れ生き抜いたご神木の大銀杏や、桜の木があり、春や秋に参拝に来ても美しい風景をみることができるのでおすすめです。
登頂に成功したら、富士塚登山記念の御朱印を頂くのも忘れずに!
境内にはその他にも見どころが多く、商売繁盛のご利益がある甲賀稲荷社や、勝運アップのご利益がある将棋堂もあります。
拝殿の隣には、鳩森八幡神社社務所があり、かわいい鳩みくじや鳩ストラップ守がありますのでこちらもおすすめです。
見どころいっぱいの鳩森八幡神社で、現存する貴重な都内最古の富士塚に、是非一度登山してみてはいかがでしょうか。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -