つくばエクスプレスの浅草駅から国際通りをまっすぐ歩くこと8分。右手にスカイツリーや浅草寺の五重塔、花やしきの乗り物を見ながら静かな住宅街に入ってくると、右手に朱塗りの大鳥居が眼に入ってきます。
ここ鷲神社は天日鷲命(あめのひわしのみこと)日本武尊(やまとたけるのみこと)をお祀りした由緒正しい神社で、現在は「おとりさま」として親しまれ崇敬を集めています。
日本武尊がここに立ち寄られ戦勝を祈願し、志を遂げての帰途、社前の松に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝い、お礼参りをされました。その日が十一月酉の日であったことが酉の市の由来と言われています。
11月の酉の日の午前零時になると「一番太鼓」で「酉の市」が始まります。最初の酉の日が一の酉と言われ、酉の日が2回ある時は二の酉、3回は三の酉と言われ、三の酉の年には火事災難が多いという説があります。
この酉の市にだけ授与されるのが「かっこめ」と言われる熊手御守。この熊手も色々な種類があり、元々は柄の長い実用品の熊手におかめがついているだけのシンプルなものだったようですが、年々進化をしていて宝船や御所車などの縁起物やその年の流行り物が取り入れられ豪華絢爛!招き猫から達磨、鯛、打ち出の小槌、鶴、亀、恵比寿さまに大黒さま・・・もちろんおかめもいますがなんと!スカイツリーまで!そんな酉の市で有名な鷲神社は、11月以外はひっそりとしているのですが・・・。
熊手に感心しながら本堂に進むと、何かを丁寧になでている熱心な参拝客の姿がみられました。そう、ここにはお賽銭箱に鎮座する「なでおかめ」があるのです。
本来、鷲神社は商売繁盛の神様ですが、この「なでおかめ」は顔の部分により違うご利益があると伝えられています。
【鷲神社「なでおかめ」の云われ】
おでこをなでれば賢くなり
目をなでれば先見の明が効き
鼻をなでれば金運がつく
向かって右の頬をなでれば恋愛成就
左の頬をなでれば健康に
口をなでれば災いを防ぎ
顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まると云う
どうりで右頬は真っ黒ツヤツヤ!最近はこの「なでおかめ」の画像を携帯の待受けにすると恋愛運がアップと言われているようで皆さん、しっかりと右頬を撫でて携帯でパチリ♪
本堂の手前に叶鷲という可愛らしい鳥のお守りがたくさん奉納されています。これは願い事を書いた紙をおなかの中にいれて封印して神前に供えると、願いを大神さまに伝えてくれるんだそうです。テーブルや椅子も用意されていますので、じっくりとお願い事を書くことができます。
ここ鷲神社の境内には樋口一葉の文学碑があります。樋口一葉はここ竜泉寺町に住んでおり、彼女の代表的作品である『たけくらべ』は明治26年から10か月の間に、この場所で見聞きした事を中心に書かれています。
ちなみに今年25年の11月は三の酉まであります。酉の市の日は沢山の人がいらっしゃるので、しっかりと祈願したい時は酉の市ではない日がオススメです。おかめはお多福とも言われ福が多く幸せを招く女性の象徴!恋愛成就を願うなら、右頬をなで携帯電話に画像を納める恋愛運アップの旅に出かけてみませんか?
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