写真:成瀬 亜希子
地図を見る京都の老舗旅館「御三家」のひとつで、創業300年余年の歴史をもつ俵屋旅館。歴代当主のおもてなしに定評があり、伊藤博文、木戸孝允など維新の元勲から愛されてきました。現在の11代目当主の佐藤年も伝統と格式を守りながら、独自のセンスで新しい風を吹き込んでおり、日本のみならず海外の著名人も訪れる高級旅館です。
最近ではスティーブ・ジョブズの定宿としても有名でしたが、ボウイも京都を訪れる際は必ず予約するほど、お気に入りの旅館として挙げています。1980年代には宝酒造のCM撮影のロケで、また1990年代には妻イマンと新婚旅行で訪れた際にも一週間ほど滞在しました。
京都の中でも「一生に一度は泊まってみたい!」と誰もが思う憧れの高級旅館ですので、いつかは特別な日や記念日に大切な人と行ってみたいですね。
近隣には、俵屋旅館オリジナルのアメニティが購入できるショップ「ギャラリー遊形」、かつては宿泊者だけにふるまわれた「わらび餅」などがいただけるカフェ「遊形サロン・ド・テ」も展開されており、宿泊ができなくても俵屋旅館の世界を楽しめます。
<基本情報>
住所:京都府京都市中京区 麩屋町通姉小路上る中白山町278
電話番号:075-211-5566
アクセス:地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩3分
写真:成瀬 亜希子
地図を見る高級旅館が立ち並ぶ麩屋町通りに位置するのが、江戸時代に創業した生そばの老舗「晦庵 河道屋 本店」。店内は、京都の風情を感じさせる伝統的な数寄屋造りで、街中の喧騒から隔絶されたような落ち着いた空間が広がっています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る海外の著名人では、俳優のトム・クルーズやデニス・ホッパーなども来店しています。ボウイはイマンと一緒によく訪れており、京町屋らしい通り庭を見下ろせる2階の座敷席を気に入っていました。通り庭には和傘をさした趣のある席が用意されることもあります。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る河道屋の名物は、14代目の店主が考案した鍋「芳香炉」(2人前/8,400円)。河道屋家伝の出汁を使って、魚介類のすり身を使った真蒸(しんじょう)、湯葉、九条ネギ、ほうれん草、シイタケなどを煮込み、最後にそばとうどんで締める鍋です。
ボウイが注文したのは、シンプルながらそば本来の旨味が味わえる「天ざる」(1,700円)。そばには丹波産の山の芋が打ち込まれており、コシがあるのにふっくらとした食感です。海老、大葉、獅子唐の天ぷらもサクサクと香ばしく食べ応えがある一品ですよ。
<基本情報>
住所:京都府京都市中京区麩屋町通三条上ル
電話番号:075-221-2525
アクセス:地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩3分
営業時間:11:00〜20:00
定休日:木曜日(祝日のときは前後に振替有)
写真:成瀬 亜希子
地図を見る鎌倉時代、京都の西賀茂に臨済宗南禅寺派の寺として建てられた正伝寺。本殿は伏見城御成殿の遺構を移したものだと伝えられています。京都の市街地から20分ほどバスに乗り、さらに住宅街を歩いて山道を登っていくため、京都でも知る人ぞ知る観光スポットです。
正伝寺の見どころは、白い砂利が敷き詰められた美しい枯山水の庭園。サツキの刈り込みで七・五・三を表しており「獅子の子渡しの庭」と呼ばれています。春には桜、秋には紅葉が彩りを添えて、晴れた日には比叡山を借景にした素晴らしい景色を見ることができます。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る1980年代、宝焼酎「純」のCMにボウイが出演。その凛とした佇まいと幻想的なメロディーが話題を呼んで「純」は爆発的にヒットしました。近年では各メディアで、宝ホールディングス元会長の細見吉郎氏が「ボウイの希望により正伝寺で撮影した」と証言しています。
当時ボウイはこの美しい庭園を見て何を思ったのでしょうか。静寂に包まれた境内で庭園を眺めていると、不思議と心洗われたような気持ちになります。自分の心と素直に向き合いたいときにおすすめしたい場所ですね。
<基本情報>
住所:京都府京都市北区西賀茂北鎮守庵町72
電話番号:075-491-3259
アクセス:京都駅から西賀茂車庫行 9系統
「神光院前」下車 徒歩約15分
営業時間:9:00〜17:00
拝観料:大人と高校生400円、中学生300円、小学生200円
写真:成瀬 亜希子
地図を見る京都の東山駅近くにあり、かつては「東の錦」と呼ばれていた古川町商店街。現在はアーケードに約30店が軒を連ね、店員さんとお客さんのやりとりにも心温まります。土日には様々なイベントが催されたり、京都を舞台にしたドラマや映画のロケも行われています。
1980年代、古川町商店街に突然スタッフたちと共に現れたボウイは、創業約70年のうなぎ店「野田屋」名物の「八幡巻き」(1本1,600円)を買いました。コート姿のボウイと若かりし頃の店主を収めた写真が、現在も店先に飾られています。
提供元:Photo/MASAYOSHI SUKITA
地図を見るこの写真を撮影して野田屋に届けてくれたのは、ボウイのアルバムジャケットや写真集を手がけたカメラマンの鋤田正義氏。店主は「当時はボウイのことを知らなかったけれど、この写真を飾ったらお客さんが次々と増えていって驚いたよ」と懐かしそうに振り返りました。ボウイの死後にも多くのファンが訪れており、なんと赤いバラの花を持ってきた方もいたそうです!
写真:成瀬 亜希子
地図を見る野田屋特製の「八幡巻き」は、ごぼうにうなぎ一本をぐるっと巻きつけた贅沢な一品。ふんわり肉厚なうなぎとごぼうのシャキシャキ感がクセになります。自家製の濃厚なタレもありますので、白いごはんと一緒に食べるのがおすすめ。ぜひお土産に一本買ってみて下さいね。
<基本情報>
住所:京都府京都市東山区古川町546
電話番号:075-561-2439
アクセス:地下鉄東西線「東山」駅下車2番出口すぐ
営業時間:6:30〜17:00
定休日:日曜、祝日
かつてボウイは「日本にはいつだって戻りたい。最終的には京都に行くんじゃないかな」とコメントしており、終の住処とはなりませんでしたが、実際に京都の様々な地を訪れていました。「ボウイが愛した京都」という視点で見ると、またひと味違った京都の魅力に気づかされるかもしれません。あなたもボウイゆかりの地を歩いてみませんか?
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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