日本橋散策で外せない!美しく重厚な三井本館は一見の価値あり!

日本橋散策で外せない!美しく重厚な三井本館は一見の価値あり!

更新日:2016/02/26 14:20

『お江戸日本橋』と謳われ、数多くの浮世絵にも描かれた日本橋は、江戸時代から江戸・東京の中心地。伝統と新しさが同居するこの街は、散策にもオススメの街です。
そんな日本橋にある三井本館は、国の重要文化財に指定されている、重厚で魅力的な建物。美術館も併設され、最近ではドラマにも登場しています。日本橋で近代史を身近に感じることができる、日本橋の街歩きで外せないこの建物をご紹介します。

重厚な近代建築の三井本館

重厚な近代建築の三井本館
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三井本館は国の重要文化財に指定されています。建築様式はアメリカ型の古典主義建築と言われ、ベネチア産の大理石を使用し、外観は太い柱の並立が印象的です。関東大震災で倒壊した旧三井本館の教訓をもとに、昭和2(1929年)に完成した建物。地震の教訓をもとに設計されているため、現行の法律に定められている耐震2倍以上の強度があると言われています。

戦前は三井財閥の本拠地であり、現在でも1階は三井グループの銀行の支店として現役で活躍、テレビドラマ『半沢直樹』のロケ地となりました。

外壁のレリーフに注目!

外壁のレリーフに注目!
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三井本館の外壁には12のレリーフがあり、それぞれに戦前の三井財閥の取り扱う商品のモチーフとなっています。写真は「はかり」ですから、金融業ですね。他にも「碇」「試験管」「ショベル」「絵筆」「地球儀」「飛行機」などありますから、探してみても楽しいですよ。下の装飾は、アカンサスの葉を用いたコリント式の特徴の一つです。

三井本館は、日本歴史上大きな事件の舞台になりました。昭和7(1932)年、三井本館の玄関で三井財閥の総帥の団琢磨が、三井本館入り口で狙撃されて暗殺された事件で、「血盟団事件」とよばれています。団琢磨は三井本館の建設を決定した人物です。

夜のライトアップは特に綺麗!

夜のライトアップは特に美しく、柱の陰が際立ち印象的です。現在の三井本館の隣には地上39階の高層の「三井日本橋タワー」があります。このタワーは、「重要文化財特別型特定街区制度」第一号の適用を受けることで建築され、三井本館と統一感があるように設計されています。高層ビルをバックにした夜景の美しさは格別。ぜひ、夜も訪れてみましょう。

この三井日本橋タワーには、高級ホテル「マンダリン・オリエンタル 東京」が入っています。1階には老舗の「日本橋千疋屋」も。2階のフルーツパーラーの旬の果物のパフェは絶品です!

夜のライトアップは特に綺麗!
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内装も魅力的な三井記念美術館

内装も魅力的な三井記念美術館
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三井本館内の7階にある「三井記念美術館」。写真のように一部、三井本館の外装を取り入れた三井日本橋タワー側のエントランスに、入り口があります。三井本館設立時のままのエレベーターに乗って美術館へ。展示室は、以前の三井グループの役員室や役員食堂などを改装。内部装飾・照明はそのままで、レトロな雰囲気の魅力的な美術館です。

展覧会は、代々の三井家秘蔵の日本および東洋の美術品がメインですが、毎年春には「三井家のおひなさま」の展覧会が開催されます。2016年は2月6日から4月3日まで開催。

美術館出口に金庫の扉あり

美術館出口に金庫の扉あり
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美術館の出口付近も注目ポイント。三井本館の地下には、今でも現役で使用されている大金庫があります。扉の最大の厚さ90センチで重量が50トンあり、建設時には重量制限のために日本橋の上を運ぶことが許されずに船で運び陸揚げされました。

大きさは全く違いますが、大金庫と同じアメリカのモスラ―社製の金庫の扉が、美術館の出口の横にあります。書庫扉で厚さは25センチ余り、重さは8トン。この三井本館にはこのような金庫が各階に24個設置。三井本館が三井財閥の本拠地であった事が、この扉からもよく分かります。

おわりに

日本橋室町は、江戸時代には越後屋(三越の前身)があった街として栄え、今もなお発展をとげている街。ビジネスの中心地でありながら、三越、三井本館、日本銀行と近代建築の並ぶ魅力的な街並みです。最近建てられた三井本館の目の前の「室町コレド」の中には、日本橋の老舗や地方の名産のレストランやお店がたくさんあります。

日本の良さが味わえる街・日本橋は、東京駅八重洲口から徒歩で10分ほど。ぜひ訪れてみましょう!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/11 訪問

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