故宮南院は、台湾南部の嘉義縣太保市にあります。台湾高速鉄道(新幹線)嘉義駅からは定期的にシャトルバス(片道24元)が出ています。台湾鉄道嘉義駅からはシャトルバスがなく、交通手段はタクシー(450元前後)のみとなります。
開館まで15年かけて造られた故宮南院の敷地は、70ヘクタール。入り口の門から橋を渡って、博物院の入り口までもかなり距離があり、有料(50元)のミニ送迎車があるほど。歩くのが辛い方はインフォメーションセンター前からミニ送迎車に乗りましょう。
広い敷地の故宮南院は、展示物はもちろんですが、博物院にたどり着くまでの橋や建物のデザインも素晴らしいんです。入り口にたどり着くまでに必ず通る橋は141.74メートル。湖は人口湖で、南側は「至善湖」、北側が「至コ湖」で約13.32ヘクタールあります。この橋も人気の撮影スポットとなっていて、周りにはカメラを手にした人がたくさん。姚仁喜氏がデザインした故宮南院は陰陽の構造そして、水墨画の描き方である「濃墨」「飛白」「渲染」の三つの技法の概念を融合させてデザインされたものと言われています。
次に流線形の展示館の建物を見てみましょう。「飛白」からのデザインと言われる東側はガラス張りの明るい空間で、主にロビー、レストラン、図書館やオフィスなどのスペースとなっています。「濃墨」からのデザインと言われる西側は、約36000個もの金属の円盤型の材料が貼り付けられたデザイン。展示品や収蔵品は光に敏感であることから東側とは打って変わって一面黒い壁となっています。この東西二が交差する部分が入り口となっています。そして、中庭と坂が「渲染(水墨でぼかした技法)」からのデザインと言われています。中庭には「円明園12生肖獸首」のレプリカが置かれています。時間がある方は建物もゆっくり見学してみて下さいね。
「翠玉白菜」は2016年10月2日(日)まで、2階の「至宝庁」で展示されています。特別に用意された展示室には、「翠玉白菜」を拡大した写真や解説パネルも展示されています。「翠玉白菜」の前では立ち止まらないように指示されますので、何回も周りを回りながらじっくり観察してみて下さい!「翠玉白菜」の他「肉形石」も今後展示される予定です。この他にもアジアの仏教芸術品、織物、陶磁器、高麗青磁、お茶文化をテーマにしたものなどが展示されているので、一日ゆっくり楽しむことができますよ。
博物院のチケット売り場、展示室への入り口は1階ではなく、2階に位置しています。日本語の音声ガイドは同じく2階チケット売り場横にて1台100元でレンタルできます。
展示品もさることながら建物にも注目の故宮南院。中にはレストランや売店などもあるので、一日かけてゆっくり過ごすのがおすすめです。
2016年3月31日までは完全予約制となっていますので、ホームページで予約をしてからお出かけください。
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