北海道のルーツもココに。道内で一番小さな村「音威子府村」を巡る旅

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北海道のルーツもココに。道内で一番小さな村「音威子府村」を巡る旅

北海道のルーツもココに。道内で一番小さな村「音威子府村」を巡る旅

更新日:2016/02/23 13:51

旅猫 ぱんきちのプロフィール写真 旅猫 ぱんきち 旅ブロガー、食ライター

北海道内で人口が一番少ない村『音威子府』。その数800人弱。それゆえ、“北海道で最も小さな村”といわれてる。村域の8割を森林・山々が占め、村の中央を一級河川・天塩川が流れる山峡の自然豊かな農村。恐らく、北海道旅行でこの村を訪れる人はそう多くないだろう。だがしかし、この音威子府村は、北海道好きなら一度は訪れ味わってほしい「希少」なスポットがある。その音威子府のまさに知る人ぞ知る魅力をご紹介しよう。

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国道40号線沿いを真っ白に染める『蕎麦畑』

国道40号線沿いを真っ白に染める『蕎麦畑』

写真:旅猫 ぱんきち

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音威子府(おといねっぷ)といえば「蕎麦」。作付面積・生産量ともに常に道内でトップクラスを誇る、まさに音威子府の宝だ。その蕎麦は、音威子府の景色にも欠かすことができない。天塩川沿岸の広大な大地に広がる蕎麦畑は、北海道各所でよく見られるじゃがいもやビートなどの畑とはひと味違う美しさだ。

特に、蕎麦の花が咲く夏の時期は必見。白くて可愛らしい花が、畑一面を真っ白に染め上げる。空の青、山の緑、蕎麦の花の白のコントラストは、この音威子府でしか見ることができない美景といえる。

この蕎麦畑の景色を楽しんだり、撮影したりするなら国道40号線の天塩川温泉付近がオススメ。夏の時期には、道の両側に永遠と広がる真っ白な蕎麦の絨毯を見ることができる。また余裕があったら、国道を左折し天塩川温泉駅の方へ進んでみよう。蕎麦畑、花を間近に見ることが出来る。交通量は皆無なので、ゆっくり蕎麦の美しさを堪能しよう。

日本で一番"黒い"音威子府そば

日本で一番"黒い"音威子府そば

写真:旅猫 ぱんきち

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そばを見たあとはそばを食べよう。音威子府蕎麦といえば、この“黒い”蕎麦。多くのメディアでも取り上げられている、音威子府名物の不動のエースだ。この音威子府そばは、創業80年の「畠山製麺」が、北海道産の玄そばを100%使用し、製粉から製麺まで一貫して作っている。

その一番の特徴である“黒さ”は、蕎麦の甘皮まで挽いているため。色だけでなく、そばの豊かな香りと味わいを強く感じることができる。また、麺も太めでコシが強いの魅力。まさにワイルドで武骨な蕎麦といえる、本当に美味しい蕎麦なのだ。

この音威子府そばを食べられるお店で一番有名なのが、音威子府駅内にある立ち食いそば「常盤軒」。日本で一番美味しい駅ソバともいわれているほどの人気店だ。ここの蕎麦を食べるだけに、遠方から通う方も多いほど。また、国道40号線にある「一路食堂」や「道の駅おといねっぷ」でも食べることができる。道の駅では、お店で使われているのと同じ蕎麦が販売されているので、お土産にもいいだろう。

また、最近では音威子府産のそばを100%使用した「咲来そば」も登場している。こちらの蕎麦は黒くないが、蕎麦本来の上品な香りと強いコシを味わえると知名度上昇中。音威子府の蕎麦合戦に今後も注目だ。

砂澤ビッキの魂が宿るミュージアム「BIKKYアトリエ3モア」

砂澤ビッキの魂が宿るミュージアム「BIKKYアトリエ3モア」

写真:旅猫 ぱんきち

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この音威子府は、北海道を代表する世界的彫刻家・砂澤ビッキ氏が愛した地。亡くなる直前まで制作活動をしていたアトリエ兼住宅が、そのままギャラリー&カフェになっている。それが、「BIKKYアトリエ3モア」。道の駅おといねっぷを出て40号線を天塩川沿いに進み、筬島大橋を渡った筬島集落内にある。

館内は、「風」「火」「土」「森」「樹」「水」「人」のテーマに分かれており、自然と一体となったビッキ氏の息使いを感じる独特の空間。ビッキ氏の代表でもある自然や動物をモチーフにした木彫作品を中心に、油絵や版画、制作道具が展示されている。また各テーマごとに、自然と対峙し得たビッキ氏の思想や哲学が書かれており、訪れた人に気づきを与えてくれるようなメッセージとなっている。

順路の最後には、ビッキ氏が内装を手がけた札幌のバー「いないいないばぁ〜」を移築したカフェがある。ビッキ氏の作品やアクセサリー、直筆の手紙などが展示されており、ビッキ氏の魂を感じながらゆっくりと時間を過ごすことができる。また、お土産ショップも併設。オリジナルのポストカードや布製品、小物類が販売されているので、旅の記念にしてみるのもいいだろう。

「北海道」はここから始まった『北海道命名乃地』

「北海道」はここから始まった『北海道命名乃地』

写真:旅猫 ぱんきち

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誰もが知っている北海道という名前は、実はこの音威子府村が起源とされている。その証拠として「北海道命名乃地」の碑が、天塩川の川岸にひっそりと建てられている。

命名者は、幕末の探検家・松浦武四郎。武四郎は天塩川流域を調査していた際、筬島のコタンで出会ったアイヌの古老に、アイヌの通称でもある「カイナ」の意味を聞いた。その古老はカイナの「カイ」は『この国でうまれたもの』、「ナ」は『敬語』と教えたという。その後、明治2年、蝦夷地改称時に武四郎が、日本の「北」にある「カイ」に、旧領土の意味をもつ「道」をつけて『北加伊道』と提案、それが現在の「北海道」になったといわれている。

この碑があるのは、国道40号線を西に進み、側道を下った天塩川の河岸。広い駐車場があるが、そこに続く側道は細く未舗装路なので運転にはくれぐれも気をつけよう。

おわりに

音威子府村へのアクセスはやはり車がおすすめ。旭川から国道40号線を北上し約2時間30分、稚内からも2時間。道北を縦断するようなコースで立ち寄り、グルメや歴史、景観といった音威子府にしかないオンリーワンを楽しむがいいだろう。

またJR特急だと札幌から3時間5分、旭川、稚内からは1時間55分でアクセスできる。音威子府駅には、かつて音威子府から浜頓別経由で稚内までを結んだ天北線の資料が展示されてあり、鉄道ファンにはたまらないスポットだ。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/29 訪問

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