和歌山県の九度山で真田信繁再起!14年の雌伏の地を観光しよう

和歌山県の九度山で真田信繁再起!14年の雌伏の地を観光しよう

更新日:2018/07/16 17:07

大河ドラマ「真田丸」で主人公となった真田信繁は、関ヶ原の合戦で石田三成側であったため、徳川家康により父の昌幸と共に和歌山県の九度山に蟄居させられました。その後、大坂の陣に参戦するまでの14年もの長き間、ここで過ごします。

真田ゆかりの場所は、駅から歩いて回れる範囲に多くあり、真田を知る歴史観光としては意外にも手軽なのです。信繁再起の地である九度山に行かずして、真田を語ることは出来ません。

真田の抜け穴伝説

真田の抜け穴伝説
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和歌山県伊都郡九度山町にある真田古墳(真田の抜け穴伝説)と呼ばれる場所は、南海電鉄の九度山駅から歩いて5分程で到着します。

この辺りに真田信繁が庵を結んだと言わることからも、真田の抜け穴と呼ばれるようになりました。実際には6世紀頃のもので、横穴式の石室を持つ円墳です。

真田の抜け穴は、信繁に関連のある場所に必ずと言ってよいほど存在しています。群馬県の沼田城、長野県の上田城には真田井戸があり、抜け穴と言われています。

また、大阪府大阪市天王寺区玉造本町の宰相山公園内にある三光神社は、信繁が大阪冬の陣で「真田丸」を築いた場所であり、そこにも真田の抜け穴があります。

真田庵は真田親子の屋敷跡

真田庵は真田親子の屋敷跡
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真田庵は真田古墳から東に170m程の場所にある尼寺の善名称院(高野山真言宗)です。ここが真田親子の屋敷跡とされています。

関ヶ原の戦いで、徳川家康の息子である秀忠を上田城で釘付けにし、参戦を遅らせたことなどから、本来は蟄居で済まないはずの真田昌幸、信繁親子。しかしながら真田信繁の兄である信之(信幸)は徳川方についていました。家康の勧めで、重臣である本田忠勝の娘と結婚していた信之であり、その功績と嘆願により真田親子は高野山預かりとなるのです。

その後、なぜ高野山から九度山となったかは諸説あります。高野山の寒さが厳し過ぎたために高野山領内であった九度山に移してもらったというもの、女人禁制の高野山なので妻女がいることから九度山となったもの、等です。九度山は盆地であり、徳川は監視がしやすかった、というのが本当のところかも知れません。

こちらでは様々な場所に真田の六文銭(六連銭)があります。軒丸瓦も実に凝っていますので、見逃さないようにして下さい。

真田地主大権現

真田地主大権現
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慶長16年(1611年)正月に体調を崩した真田信繁の父である昌幸は、同年6月にこの地において64歳で病没。敷地内にある真田地主大権現は、昌幸が神として祀られる場所です。

真田信繁の没年は慶長20年(1615年)で、大阪夏の陣にて徳川家康を何度も震え上がらせ、家康に自刃の覚悟までさせた後、多勢に無勢で押し返され49歳で力尽きます。その場所は大阪府大阪市天王寺区にある安居神社です。

資料館には数々の真田所縁の品

資料館には数々の真田所縁の品

宝物資料館は真田地主大権現の裏手です。中に入ると入館料の200円を入れる場所が左側にあり、自由に見ることが出来ます。ここには信繁が使ったとされる槍先、直筆の書、飯盆、その他真田軍が使ったとされる六文銭(六連銭)の陣幕など多くの展示品があり、九度山観光では必見です。

真田庵と九度山駅の中間にある無料休憩所

真田庵と九度山駅の中間にある無料休憩所
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「真田いこい茶屋」は、九度山町が個人から借り受け、観光客のために開設した無料の休憩所で、真田庵と九度山駅の中間にあります。こちらでお茶をもらうことが出来るので、一息入れてみましょう。

真田関連のお土産品が多く並んでいます。真田信繁が考案したという真田紐、真田の特徴である赤を基調にしたタオルやTシャツ、他にもお菓子類があります。

店内で働くのはボランティアの皆さんで、地元の方々から様々なお話を聞いてみるのも楽しい一時になるのではないでしょうか。

九度山は真田信繁の他にも空海縁の地などの見所が!

真田親子の蟄居の地である九度山で、真田信繁が雌伏の時14年を過ごしたことは軽視できません。長野、群馬、大阪等、信繁に縁の場所は多くありますが、九度山も外せない重要な場所なのです。

この他にも見どころがある九度山です。弘法大師が母と対面したという対面石。少し離れた場所にある「慈尊院」は世界遺産の一部で、空海の開山となっています。空海を訪ねてくる母ですが、高野山は女人禁制のため、この地に留まります。月に9度、山から下りてきたという空海にちなんでこの地は「九度山」と呼ばれるようなったという伝説の場所です。

さらには、17歳で両腕を切り落とされた尼が住んでいた旧萱野家、米金の金時、松山常次郎記念館等もあります。

これを機会に、ぜひ足を運んでみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/08 訪問

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