「甘川文化村」にノスタルジー感が漂う理由には、この街の歴史に起因するところが多いので、歴史のお話しを少しします。
朝鮮戦争の時、人々は北から南へと避難して、最終的に半島の最南端の釜山の地へと辿り着きます。やがて住める場所が見つからない人々が、住むのに困難な山の斜面にも移り住んでいきました。生活困難な人たち同士が寄り添うように生活を始めたので、街の中にその思いが今でもしみ込んでいるのでしょう。
2009年に村に美術作品を設置して活性化するプロジェクトが始まりました。街の至る所にアーティストや地域住民が作り上げた作品が目を楽しませてくれます。アートと街並みとをコラボしたフォトスポットも点在しているので、そこで記念写真を撮るためにやって来るラブラブのカップルも多く見かけます。
最近では観光地化が進み、お洒落なカフェやお土産屋さんが増えています。歩き疲れたら、カフェに立ち寄ってお茶を飲むのもお勧めです。お店の店頭販売で立ち食いできるおでん等も購入できます。
路地を歩きながら実際の韓国の生活シーンを垣間見ることができるのも、この村の魅力です。迷路のように続く路地を抜けると、韓国の庶民の生活の一部に溶け込む感覚を体験できるでしょう。
クライマックスは「星が見える階段」の148階段です。息を弾ませながら登り切ると、そこには海と丘とカラフルな家々が一体となった美景が待っています。この景色を眺めれば“韓国のマチュピチュ”と呼ばれている理由も納得できるでしょう。
文化村の入り口付近に案内所があります。そこで地図(2000ウォン)をゲットして、お勧めコースを散策してみましょう。日本語の説明で道順も分かりやすく記してあるので、迷子の心配なく見どころを堪能できます。丘のアップダウンや階段もあるので、歩きやすい靴で行くのがお勧めです。
いかがでしたでしょうか?
ノスタルジーとアートが溢れる街並みは韓国では珍しく、釜山でしか見られない場所です。釜山には他に、美味しい料理、美しい海、活気ある市場など見どころ満載で、とても魅力的な街です。
最近では日本各地と釜山を繋ぐ直行便、LCC航空も増えてきてアクセスも大変便利になっています。この機会に、是非釜山へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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