メーサイから国境を越え、タチレクに入るとすぐの場所に、たくさんの観光用の乗り物(トゥクトゥク)がスタンバイしています。日本で見ることは無い、オートバイに座席が付いた物です。タイのトゥクトゥクよりも小型の物が主流です。
これを使って首長族の村に行くことをお勧めします。1日乗車にすれば、その他の場所の観光中を含めて待っていてくれますので、とても便利です。値段は交渉ですので、旅先ならではの楽しみとして、話しあってみるのも面白いでしょう。
タチレクの街中を眺めながらの移動ですから様々な変化があり、見たことの無い物が、たくさん目に入ってくるはずです。
移動すると10分程で村に到着します。入場料を払い、坂道を少し登ると村となります。村そのものはあまり大きくありません。この辺りはレジーナホテル(Regina Hotel)の敷地内となっており、そこに村があるのです。村はレジーナ山岳民族村(Regina Hill Tribe Village)と呼ばれています。
首長族はカヤン族(Kayan People)と呼ばれます。その他の部族もいますが総称としてカヤン族です。現在ではそのほとんどがミャンマーとタイ北部に住んでおり、総数は分かっていませんが、3万人から4万人の間と推定されています。
もともとはチベット族の一部で、中国を通って東南アジアに移って来たとされています。しかしながら文字を持たない民族であったため、生活様式、伝承、民族音楽、言語からの考察となっており、実態はまだ分かっていません。大きく分けると半農半狩猟の生活をしている首長族と、観光が主な収入源となっている首長族となります。
真鍮のリングを首に付けていますが、これは女性のみ。多くのリングにより顎があがり、また鎖骨の位置が下げられることで長く見えるようになっています。
首を長く見せるのは諸説があり、歴史的には「喉を守るため」、「独自の民族である証明のため」、現代では「刺青等の身体に傷をつける行為は良くない」、「伝統を守るため」、等が言われています。しかしながら観光が収入源の村もあるため、「観光のため」も理由の一つとされます。
男性は我々と変わらない服装ですが、女性は子供を含め、独特の民族衣装を着ています。日本では見ることが出来ない、民族衣装を眺めるのも、楽しい時間となるのではないでしょうか。
村の女性が手織りした物、キーホルダー等の小物、ネックレス、ブレスレットまで実に様々なものがありますので、ぜひ手にとって見て下さい。特に織物はとても美しい色をしていますが、値段は安いのでお勧めです。なお、こちらではしつこく物を売って来るようなことは無く、また、にこやかに対応してもらえることでしょう。
いかがでしたか?タチレクで簡単に訪れることが出来るカヤンの首長族は、今もこの場所で生活をしている人たちです。
これを機会に、短期間ならビザ無しで行けるミャンマーのタチレクで、ユニークな体験をしてみませんか?
なお、タチレクには他にも見どころがあります。関連MEMOをご覧下さい。
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