写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る喜多方といえば蔵が多い町ですが、これから紹介する新宮熊野神社と慶徳稲荷神社にいく時は蔵の建ち並ぶ町中ではなく、田んぼの間を進むことになります。田んぼの間といっても舗装路なので自転車でも楽々です。天気のいい日に田んぼの間を自転車でかけ抜けるのは爽快ですよ。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る駅から自転車で20分ほど走ったところに新宮熊野神社があります。ここは天喜3年(1055年)に源頼義とその子義家が、和歌山県の熊野三山から分霊して作ったと言われる古社です。
巨大なしめ縄が印象的な古めかしい鳥居をくぐると、緑の木々の隙間からすぐに拝殿が姿を現します。この拝殿は、平安時代末期から鎌倉時代初期に造られたあと一度1611年に震災で倒壊しますが3年後に再建され、国指定重要文化財に指定されています。この拝殿がこの神社一番の見所です。1尺5寸の太い円柱が44本も並んでおり、何と吹き抜けになっています。太い柱とその後ろに広がる緑が何とも荘厳な雰囲気です。ぜひ拝殿に上がって、重厚な柱を間近で観察してみましょう。
拝殿とその奥の本殿を見学したあとは、宝物庫も忘れずにおとずれましょう。国・県・市が指定した重要文化財が多数展示されています。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る新宮熊野神社からほど近いところに、慶徳稲荷神社があります。ここは、源義家が清原武衡・家衡を討伐するために東北をおとずれた際、京都伏見稲荷の分霊してきたことから始まった神社です。
毎年7月の初めになると五穀豊穣を願ってすぐ近くの田んぼで田植え祭りが行われ、地元の小学生たちが早乙女おどり(東北の伝統的な田植えおどり)を奉納します。田植え神事としてはもっとも北で行われているものであり、風俗・伝統として貴重なものと言われています。祭りに興味のある方はその時期をねらって参拝に行くのも良いかもしれませんね。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る喜多方駅の近くにだって面白い寺社があります。駅から自転車で5分ほどのところに、安勝寺というお寺があります。1422年に開山した曹洞宗の寺院です。
ここの特徴は何といっても本堂が蔵造りのところ。昔は普通の本堂でしたが、大火で全焼してしまったため、1880年に耐火性にすぐれた蔵造りで再建されました。資金集めにはとても苦労したらしく、本堂には当時の住職が再建についてつづった書物が残されています。
いかがでしたでしょうか。今回は、全国の名高い神社から分霊されてきた神社や、喜多方らしいお寺を3か所だけ紹介しました。
他にも、日本で唯一菩薩の面をかぶって除夜の鐘をつく願成寺、八百比丘尼伝説の残る金川寺など個性的な寺社はまだまだあります。蔵の町や田園風景の中を自転車で走り回って、あなただけのお気に入りの場所を見つけてみてくださいね。
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(2024/3/28更新)
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