写真：浦賀 太一郎
地図を見る知多半島を縦断する知多半島道路・南知多道路を爽快に走り、終点豊丘ICから県道7号へ。師崎（もろざき）から向かってる岬への一本道のその先に、聖地・羽豆岬はあります。
名古屋市の栄（さかえ＝SKE）を拠点に活動する人気アイドルグループ・SKE48が「地域密着・地域貢献」の活動テーマに沿って作ったご当地ソング、「羽豆岬」を歌ったのは2010年。2012年には「SKE48 リクエストアワー セットリスト ベスト50 2012」。つまり楽曲ファン投票で1位に選ばれています。
2013年には「聖地巡礼」の祈りを込めて羽豆岬の歌碑（写真）が建立されました。
冬は温暖、夏は強い陽射しに誘われて埠頭をそぞろ歩くと、湾に浮かぶ有人島・日間賀島（ひまかじま）や篠島（しのじま）へ向かうフェリーの往来を間近に見ることができます。
空と海の青さがくっきりと分かれ、フェリーの原色がアクセントになる、美しい港の風景が広がっています。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る羽豆岬に鎮座する羽豆神社の社叢は国の天然記念物に指定されています。ウバメガシの樹木が作り出す天然のトンネルは、「恋のロマンスロード」と呼ばれていて、木漏れ日が心地よい。
ウバメガシのトンネルから見え隠れする、海の青さとウバメガシの濃緑色が見事に調和し、岬の埠頭で眺めた海と空のくっきりの美しさとはまた違った景観美に出会うことでしょう。
羽豆神社は古くからこの地に鎮座する由緒ある神社ですが、縁結びの神様として霊験あらたかで、ハートマークに四つ葉のクローバーをあしらった絵馬がかわいらしい。
絵馬にはもちろん恋の成就を願う思いが込められていますが、それと同じくらいの数、SKE48の「推しメン」の飛躍を願う絵馬も。
写真：浦賀 太一郎
地図を見る羽豆神社には展望台が二ヶ所あり、どちらからも知多湾・渥美湾・三河湾・伊勢湾の多島美を望めます。しかも、朝日も夕日も観られるとあって、恋人たちの聖地としてもうってつけのデートスポットとなっています。
パノラマの展望台から眺める海は色鮮やかで、深い蒼、真っ青、緑がかった青、空との境界も曖昧になるような薄い青、湖のような水色と、「青」と一言で表現するにはあまりにもったいない、実に多彩な「青」です。
遠く近く往来する船は模型みたいに小さく見え、その奥には渥美半島の伊良湖岬や伊勢志摩まで見晴らすことができます。
どの方面を眺めても、島や半島の美しさを堪能でき、湾の隙間から見える水平線は遠く、その先に開けるであろう海は広くて、どこまでも続く。そんな景色です。
写真：浦賀 太一郎
地図を見るさてさて、せっかく知多半島の最南端に来たのですから、ご当地グルメを頬張ってから岬を後にしたいものです。
ひつまぶし。味噌カツ。きしめん。手羽先…美食の宝庫・名古屋に匹敵し得る知多半島のご当地グルメは、ズバリ海の幸！
丸々原形をとどめたイカの鉄板焼きや、店先にぶら下がり風に揺れている干しタコ、不動の人気を誇るサザエ。ハートマークのナルトが可愛い羽豆岬ラーメン。南知多のフグ。
他にも、錚々たる海の幸が並びますが、羽豆岬といったら、まず味わいたいのが、「大あさり（写真）」。
あさりと思って甘く見ると大変です。お皿に乗って出てくる一対の貝殻には濃厚で食べ応えばっちりの大ぶりの身がしっかり乗っています。お箸でその貝の身を味わった後は、貝殻の中に残ったお汁まで飲み干しましょう。貝の出汁が効いていて、とっても美味しいんです！並み居る海の幸の中で、羽豆岬が特に「大あさり」推しなのも納得の美食です。
岬付近には、売店や食堂が並んでいるので、食べ歩きも楽しめますね！
羽豆岬は知る人ぞ知る、SKE48の聖地！
ですが、今回紹介したように、羽豆岬にはSKE48以外にも旅の聖地となるに相応しい魅力が沢山詰まった岬です。大海原が広がる岬とはまた違い、湾に囲まれた半島の岬から眺める風景は、知多半島ならではの風景と言えます。
名古屋近辺へご旅行の際は、SKE48ファンの方も、そうでない方も、足を運ぶ価値大いにありの、羽豆岬を目指してみてはいかがでしょうか！
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(2024/4/20更新)
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