大塚国際美術館120%満喫ガイド!〜あなたの求める名画が全て徳島に

大塚国際美術館120%満喫ガイド!〜あなたの求める名画が全て徳島に

更新日:2016/05/28 16:56

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
ゴッホの“ヒマワリ”、レオナルド・ダ・ヴィンチの“モナ・リザ”など、誰でも一度は見てみたい名画があるのではないでしょうか?
徳島の大塚国際美術館では、古代壁画から世界25ヶ国190余の美術館が所蔵する現代絵画まで、名だたる西洋名画1,000余点をまとめて鑑賞することができます。ここの展示は陶板での再現作品ですが、全て1/1のスケール感で(しかも空間まるごと!)、本当にすごい!

美術館で愛を誓い合う!?大塚国際美術館だからこそできる夢の空間

美術館で愛を誓い合う!?大塚国際美術館だからこそできる夢の空間

写真:安藤 美紀

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普段なかなか見ることが出来ない“世界中の名画を一堂に見られる美術館”、として1998年に開館した大塚国際美術館。

鑑賞ルート約4km、地下3階から地上2階の広大な展示スペースに1,000点を超える作品が、床や壁、天井にいたるまで立体再現されており、ダイナミックで現地にいるような空気感が込められているのが大きな特徴です。

スタートは地下3階。そこから、古代→中世→ルネサンス→バロック→近代→現代というように、時代順に作品を見ることができ、西洋絵画の歴史が分かる構成になっています。

大塚国際美術館の作品は、陶板(プレート状の陶器)に、現地で撮影した写真を転写して作られたもの。つまり、ここの作品はオリジナル作品ではありません。

えっ、本物ではないの…?と驚くかもしれませんが、写真が元になっているので、現地の落書きやひび割れなどもそのまま転写され、より本物に近い形で忠実に再現されているのです。

中でもとにかく度肝を抜かれるのが、地下3Fの環境展示エリア。礼拝堂や遺跡などが360°隅々までリアルに再現されています。部屋の中へ入るとまるで現地にいるかのよう!時を超えて、当時の雰囲気をすぐ身近に感じられます。ここはテーマパーク感覚で楽しめますので、間近でじっくり見ておくといいでしょう。

そして、地下3Fのスクロヴェーニ礼拝堂では、なんと月に2度まで結婚式をあげることができます。事前に申込みをすれば、誰でも挙式が挙げられるとか。とびきりスペシャルな結婚式をお望みの方には、うってつけ!興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

額縁も見どころの一つ

額縁も見どころの一つ

写真:安藤 美紀

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大塚国際美術館のすごさは、絵を忠実に再現しているだけではありません。額縁も時代考証を踏まえて限りなく現物に近いものを製作、使用しています。

“額縁の美術館”という視点で作品を眺めるてみるのも、ツウな楽しみ方。中には、とてつもなく豪華なものもあり、見逃せない内容になっています。

超至近距離で見ておきたい!ゴッホの幻の“ヒマワリ”

超至近距離で見ておきたい!ゴッホの幻の“ヒマワリ”

写真:安藤 美紀

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さて、大塚国際美術館のお客様アンケートで人気No.1の作品は?
というと、ゴッホの“ヒマワリ”です。

ゴッホといえば黄色いヒマワリの印象が強いと思いますが、大塚国際美術館ではロイヤルブルーの背景色のヒマワリを見ることができます。この作品は、戦禍で焼失してしまった原画を再現したという幻の“ヒマワリ”。

すでに日本で失われてしまった作品なので、世界中どこを探しても大塚国際美術館でしか見られません。幻の“ヒマワリ”は、しっかり目に焼き付けておきたい作品です。

ゴッホといえば、絵の具の盛り上がりがとっても特徴的な画家。ここで見られるのは陶板ですが、レタッチといって専門家が一つ一つ筆を加えているため、絵の具の盛り上がりまではっきり見ることができます。

大塚国際美術館のレストランやカフェは?

大塚国際美術館のレストランやカフェは?

写真:安藤 美紀

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大塚国際美術館には、レストランが1ヶ所とカフェが2ヶ所あります。

地下2Fにあるカフェは、モネの“大睡蓮”の池を眺めながらお茶が飲める『カフェ・ド・ジヴェルニー』。ここでは、本日のスイーツセット(プリン&本日のケーキ数種類から1つ&1ドリンク)がオススメ。スイーツ以外にも、鯛の炙り丼、ヴィーナスカレーなど、地元の食材を使ったメニューや名画にちなんだメニューもあってユニークです。

また1Fのレストラン『ガーデン』では、和食&洋食ともに1,000円前後でお得なランチがいただけます。鳴門で古くから愛されている鳴ちゅるうどんと天ぷらのセットや“最後の晩餐”メニューなどがオススメです。

モネの夢を叶えた美術館

モネの夢を叶えた美術館

提供元:大塚国際美術館

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印象派を代表する画家モネは、日本でも非常に人気が高い画家の一人。そんなモネの代表作『大睡蓮』は、なんと大塚国際美術館の屋外に展示されています。

でも、なぜ外で展示しているの?
というと、モネには“自然光で作品を見て欲しい”という願いがありました。その願いを実現すべく、大塚国際美術館では屋外に展示。陶板名画は、2000年以上経っても退色劣化しない、という大きなメリットがあるのです。

1日の中でも時間帯によって変化する自然光のなかで、さまざまな表情を見ることができるのは、陶板ならではの見せ方。モネの夢を叶えた屋外のスペースに立ち寄ると、移ろいゆく自然の美しさに酔いしれることができます。

そして、毎年6月から9月頃になると、作品『大睡蓮』の周りの池ではモネが愛した青いスイレンのほか、色とりどりのスイレンが花を咲かせます。この時期は、名画とともにお花も楽しめるベストシーズン。館内だけなく、屋外の展示も必見です!

初めての方は無料の定時ガイドがおすすめ

大塚国際美術館は、山をくりぬいて建てられた建物。外観からだと全貌は分かりませんが、中に入ってその広さにびっくりします。

初めて訪れる方ならどの絵も気になりすぎて、普通に回るだけでも軽く半日はかかるでしょう。途中で椅子やベンチはたくさん置いてありますが、途中で力尽きてしまわないよう、事前に見ておきたい作品がどこに展示されているのか場所をチェックしておくのがポイントです。

それから、大塚国際美術館はとにかくたくさん歩きますので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くようにしてくださいね。

また、はじめて訪れる方におすすめなのが、誰でも無料で参加できる定時ガイドです。大塚国際美術館では、事前予約不要で1日数回定時ガイドを行っています。しかも、作品を解説してくれる美術ボランティアの方は博識の方が多く、説明が分かりやすい!絵画は詳しくないから、よく分からない…とお考えの方は、ぜひ定時ガイドを利用しましょう。

大塚国際美術館は、まさに名画のオンパレード。日本にまだ来たことがない名画や、本来見ることが出来ない秘密の名画に出会えるチャンスもあり、大きな感動を与えてくれるでしょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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