道路の真中に日本一長いショッピング街!大阪・船場センタービル

道路の真中に日本一長いショッピング街!大阪・船場センタービル

更新日:2016/02/12 15:24

大阪中央区周辺一帯は問屋街として有名です。
松屋町のおもちゃ問屋街、千日前の食器街、日本橋の電化製品や履物の問屋街、そして船場の雑貨や衣類の問屋街です。

江戸時代の船場は商人の町として中心的存在で、過去の大阪弁の一つに「船場言葉」といわれる美しい話し言葉がありました。
今も船場には巨大な問屋街が存在しており、しかもとてもユニークなのです。

地下鉄の駅を出ると

地下鉄の駅を出ると
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大阪市営地下鉄の堺筋側の堺筋本町駅、または御堂筋側の本町駅を降りて地上に上がりましょう。
道路の高架下がショッピングモールになっており、窓が整然と並んでいます。

このビルは船場センタービルといい、主に衣類や生地、輸入雑貨の問屋が入居しています。
「1,000メートルの散歩道」というキャッチフレーズで古くから大阪の商人に愛されています。

道路の下にビルを作ってしまおう

道路の下にビルを作ってしまおう
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1970年代、大阪万博を控えた大阪市は市内の東西を結ぶ中央通りと阪神高速の建設に当たり、船場付近の住民や商店が立ち退きの計画を立てます。
しかし船場一帯の地価は市内でかなり高く、移転補償でかなり難航していました。
そこで実業家の小林茂吉氏が「船場の商売人の商売ができる面積が減らなければいいのでは」と、建設予定の中央通りと阪神高速の直下に店舗街のビルを建設する案を出します。
合理的で実利に重んずるこの案は強く支持を受け、中央通り直下にビルを建設する工事が始まります。
名前は「船場センタービル」ですが、建築方法は道路やトンネル工事の様な土木工事であり、世界で類を見ない建築物です。

長いショッピングゾーン

長いショッピングゾーン
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堺筋本町から阿波座の手前にかけて、阪神高速道路13号東大阪線の直下に位置する船場センタービルは1号館から10号館まで、全長1,000メートルに及びます。
途中御堂筋や心斎橋筋、堺筋など大きな通りを挟んでいます。

入居しているテナントは問屋が中心で、生地卸、洋装、和装の各衣料専門店、貴金属やブランド専門店、輸入雑貨を取り扱う店が並び、日本全国から業界関係者が買付けにやってきます。
問屋街ですので、一般的に流通していない服や着物、生地やアクセサリーなど掘り出し物が沢山ありますが、最近では一般向けの店も入居していますので、誰でも気軽にショッピングが楽しめます。
活気あるお店を覗くだけでも、とても楽しいですよ。

ショッピングのあとは

ショッピングのあとは
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ショッピングをして一息つきたいときは、地下に降りると飲食店街がずらりと並んでいます。
静かで落ち着いた雰囲気の純喫茶、昔ながらの洋食屋、日本各地の銘酒を取り揃えた一杯飲み屋、蕎麦屋などがあります。
どれも素敵なお店ばかりで、食べるものを選ぶのに困ってしまうほどです。
ランチタイムは船場センタービル関係者や近隣の会社の人で、夜は飲み屋に向かう人たちでいつも賑わっています。

3号館と4号館の地下街は地下鉄堺筋線と中央線堺筋本町駅、7号館から10号館の地下街は御堂筋線本町駅と直結しています。

まとめ

船場センタービルでは全館を挙げたセールを年に4回実施しています。
公式ホームページのイベント情報でチェックしてみましょう。
また日曜、祝日、12月30日から1月3日は全館休業日、お盆時期は店舗によって休業していることがありますので、行きたい店が営業しているかどうか、必ずお出かけの前に確認しておきましょう。

大阪にある日本一長い商店街というと天神橋筋商店街が有名ですが、中心部である船場には日本一長いビルのショッピング街があります。
天神橋筋商店街に勝るとも劣らない船場センタービルには、「天下の台所」という大阪のプライドが集結しています。
是非ディープな大阪を探しに出掛けてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/22 訪問

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