清水焼発祥の地である五条坂の南側、京阪清水五条駅から徒歩10分ほどの静かな住宅街にある河井寛次郎記念館。
この記念館は、河井寛次郎が作成した陶磁器や家具、調度品などが展示されています。
河井寛次郎は明治23年島根県に生まれの陶芸家。東京高等工業学校(現・東京工業大学)卒業後、京都市立陶磁器試験所で陶磁器の研究に励み、「鉄辰砂草花丸文壷」がパリ万国博、「白地草花絵扁壷」ミラノトリエンナーレ展にてグランプリを受賞。陶芸のみならず、「いのちの窓」「火の誓い」など出版物も多数あり、多彩な芸術家として活躍しました。
河井寛次郎記念館はその名のとおり河井寛次郎の作品を展示した美術館です。建物は河井寛次郎の自宅を改装したもので、一般的な美術館とは異なり、実際に住んでいた時の部屋を残し作品を展示しています。そのため、部屋の随所に河井寛次郎の生活が感じられる展示となっています。
作品自体はインパクトのあるものが多いのですが、不思議と部屋との調和がとれており、落ち着く空間となっています。
記念館では作品だけでなく、庭園や陶磁器作成に使われた窯も見ることができます!
こちらの記念館は表から見ると小さな建物に見えますが、中に入ると奥行きがあり、庭園の奥には登り窯まであるんです。
この窯を使って器を作っていたのだと思うと、感慨深いものがあります。
庭園はそれほど広さはないものの手入れされ、とても落ち着く空間になっています。
なお、館内は美術館には珍しくノートに氏名など可能な範囲で記入すれば写真撮影可能です。気に入った作品を撮影すれば、旅行から戻っても楽しむことができますね。
そして素晴らしい作品を鑑賞した後、おススメの休憩スポットをご紹介します。
河井寛次郎記念館から徒歩1分ほどのところに、2015年11月にオープンした市川屋珈琲さん。こちらのお店は、もともと店主の祖父が住まれていた住居を改装しているため、新しいけれども街並みに馴染んだ雰囲気のカフェなんです。
また、こちらでは店主の陶芸家のお兄様が焼かれた美しい清水焼の器で飲み物などを提供していただけるんです!
コーヒーは自家焙煎でとてもおいしく、トーストなどの軽食もあるので、軽めのランチなど使い勝手も良いカフェです。
美しい器とおいしい飲み物で、素敵な美術品を見た余韻に浸ってはいかがでしょうか?
五条坂の南側といったあまり目立たない場所にある河井寛次郎記念館ですが、素晴らしい作品と工夫を凝らした展示で感動すること間違いなしです。
また、清水寺や三十三間堂なども徒歩圏内なので、これらの観光の際に合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/20更新)
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