サントシャペルは、セーヌ川の中州にあるシテ島に位置しており、「聖なる礼拝堂」という意味を持ちます。周辺のノートルダム大聖堂やコンシェルジュリーなど、迫力のある観光スポットに比べると地味な佇まい。思わず通り過ぎてしまいそうなサントシャペルですが、1248年に建てられたこの教会では、パリ最古の美しいステンドグラスを見ることができるのです。
狭い階段を登り二階に到着すると、開けた礼拝堂にたどり着きます。高さ13メートル以上ある広い礼拝堂に一歩足を踏み入れれば、目の前には幻想的な世界が広がります。床から天井まで繊細なステンドグラスに360度覆われ、太陽の光によって七変化するその美しさはまさに万華鏡。ステンドグラスには 1134場面もの聖書の物語が描かれ、その図柄の細やかさは肉眼では見えないほど。
フランス革命で国内の多くの礼拝堂が破壊されましたが、サントシャペルは役所として使われていたため、美しいステンドグラスは破壊される事なく難を逃れたのだといいます。
ゴシック建築の最盛期に作られた傑作とも言われるこの教会は、ゴシック建築も特徴とも言われる、空高く突き出した尖塔が印象的です。繊細で美しいステンドグラスとは対照的な、厳格な雰囲気の漂う外観は、かつてフランス革命を乗り越えた教会の力強さを感じます。繊細な彫刻装飾やモザイクタイル、ステンドグラスと呼応したような柄が施された床など、小さな教会ながらも十分に見ごたえがあります。
サントシャペル周辺は、「パリのセーヌ河岸」として世界遺産にも登録されており、言わずと知れたノートルダム大聖堂、コンシェルジュリーなど見逃せない観光スポットも盛りだくさん。セーヌ川の畔りまで歩けば、映画でも有名になった橋、ポン・ヌフを眺める事もできます。観光のあとは、穏やかに流れるセーヌ川沿いをパリジャン・パリジェンヌに混じって散歩してみれば、違った角度からのパリを楽しむ事ができるでしょう。
光の差し込む角度によって表情を変えるステンドグラス。正面のステンドグラスに光が差し込むと黄金色に輝くといわれています。シーズンによって異なりますが、午後14時頃に訪れるのが良いといわれていますので、是非試してみてください。
また、年間を通して夜間クラシックコンサートが行われており、パリ最古のステンドグラスに囲まれた神秘的なコンサートが体験できます。幻想的なサントシャペルで非日常な1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -