なんとも不思議な見た目のこちらは「パナマソウ」開花の様子です。中華麺がほぐれるように花開くその姿は、とても植物とは思えないグロテスクさ。例年7月に開花するこちらの花の写真が「咲くやこの花館」公式Twitterに掲載されるやいなや、「ラーメンのよう」と瞬く間に話題となりました。「パナマソウ」開花は7月中、しかも一日のみですので、実物を目にしたい場合は館に問い合わせるなど時機をねらって足を運んでみてください。
ラフレシアという名前を聞いたことはあっても、実物を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。実際に目にしてみるとその禍々しさは格別で、なんともいえない迫力があります。ラフレシアはインドネシア近辺にしか生息しない花ですので、こうして日本で見られること自体が貴重です。天井には鏡があり、ラフレシアの花の内部まで覗きこめるようになっているのも面白いです。
こちらは「恋の花」と呼ばれる「クロユリ」。アイヌ民族の伝説によれば、好きな人の近くに想いを込めたクロユリを置き、それを相手が手にとると二人は結ばれるというロマンチックな謂われがあるそうです。しかしそんな美しい伝説とは裏腹に、漂う香りはなんともいえない雑巾臭……?花へ近づけば近づくほどに、得体のしれない悪臭がきつくなります。クロユリの花の香りはひと言で表せば「牛乳を拭いた後の雑巾」。気になった方はぜひ間近でクロユリの香りを嗅いでみてください。
生花とは思えない緑が美しいこちらの花は、「熱帯花木室」にある「ヒスイカズラ」です。その花が初音ミクの髪色にそっくりなことでネットなどで人気を博しています。この美しい色は人間だけでなく、なんとコウモリにも人気があるのだとか。原産地のフィリピンではコウモリがこの花に止まるため、「受粉にコウモリが関係している」という説もあるようです。開花の時期は2月ごろ。美しい翡翠色の「ヒスイカズラ」は必見です!
「咲くやこの花館」は大阪で1990年に行われた万博「花と緑の博覧会」のパビリオンとして誕生しました。植物園の中は一年をとおして温かく、冬場に訪れると入った瞬間に眼鏡が曇り、思わずマフラーやコートを脱いでしまいます。世界中の希少な植物、高山に登らなければお目にかかれない花もすぐそばで見ることができます。美しい睡蓮の花が咲き誇る「ロータスガーデン」や、バナナやパイナップルが実際に実をつける「熱帯花木室」など、日常生活ではまず出会えない植物の不思議がたくさん展示されています。
毎日行われる「フラワーツアー」では、ガイドさんが植物の由来やエピソードを無料で楽しく紹介してくれます。ひとりでじっくりと館内を回るのも良いですが、詳しい植物の生態や豆知識などのお話が聞ける「フラワーツアー」に参加するのもおすすめです。目の前にある花・木を新たな視点で見ることができるようになり、まるで植物博士になったような気分を味わえます。日本最大級の温室「咲くやこの花館」で、日ごろは味わえない新鮮な植物との出会いをぜひ体感してみてください。
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(2024/4/19更新)
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