絶景!桜の季節に行きたい!祈りの回廊・奈良「長谷寺」朝の勤行

絶景!桜の季節に行きたい!祈りの回廊・奈良「長谷寺」朝の勤行

更新日:2016/02/06 13:48

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
牡丹の花だけじゃない、奈良・長谷寺は桜の時期もそれは素晴らしい眺めです!
でも人気があるから混むんじゃないかと心配な方に、なんとガラガラに空いている長谷寺を拝観する方法を教えちゃいます。いいえ実は空いていることはおまけで、本当は心に残る体験ができることを、ぜひともお伝えしたいと思います!

花の御寺は桜も凄い!総本山長谷寺

花の御寺は桜も凄い!総本山長谷寺

写真:泉 よしか

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牡丹の花でとても有名な奈良の長谷寺ですが、別名を花の御寺と呼ぶように牡丹だけでなく四季折々の様々な花が境内を彩ります。春の桜の時期もそれはもう素晴らしいんですよ!今回はこの桜の季節の長谷寺をご紹介します。

長谷寺は真言宗豊山派の総本山で西国三十三所観音霊場の第八番札所、ご本尊は十一面観世音菩薩。初瀬山の中腹、向かいの山々をのぞむ見晴らしの良い場所に本堂が建てられています。

長谷寺で見られる桜の種類は寒緋桜、大島桜、河津桜、枝垂れ桜、山桜、染井吉野、奈良八重桜、紅枝垂れ桜、鬱金桜、御意黄桜など。少しずつ時期をずらしながら境内や周辺の山々を飾ります。

ところで人気の長谷寺ですから、桜の開花時期はとても混むんじゃないかと心配になりますよね。ご安心ください。実はとても空いているガラガラの長谷寺を拝観する方法があるんですよ!

えっ、どうやって?空いている長谷寺?

えっ、どうやって?空いている長谷寺?

写真:泉 よしか

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長谷寺の通常の参拝は4月〜9月は朝8時半から、10月から3月は朝9時からですが、一般参拝客が境内に入るより前に、特別に参拝・見学ができる方法があるのです。もちろん一般参拝客が来る前ですから境内はとても空いています。予約も不要です。参拝料も通常と同額の500円です。

その方法とは長谷寺で「祈りの回廊」と呼んでいる「朝の勤行」に参加することです。

朝の勤行は通常の参拝時間の2時間前に本堂で行われる儀式(おつとめ)です。受付は勤行開始の30分前から行われますので、遅くとも4月〜9月ならば朝6時20分、10月から3月ならば朝6時50分には長谷寺に到着しましょう。

長谷寺正面の石段を上っていくと重要文化財の仁王門がそびえています。この仁王門の前は柵で封鎖されているように見えますが、人が一人通れる程度の隙間が空けてありますので、朝の勤行を希望する方はここを通って仁王門をお潜り下さい。

仁王門の先はやはり重要文化財の登廊(のぼりろう)です。無限に伸びるかのような登廊の景観は長谷寺でも有名なもののひとつです。等間隔に下がる丸みを帯びた灯籠は「長谷型灯籠」と呼ばれているものです。

朝の勤行の服装注意点など

朝の勤行の服装注意点など

写真:泉 よしか

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登廊は三廊に分かれており全部で三九九段。これを昇り詰めると鐘楼に着きます。ここまで登って後ろを振り返ると、こんなに高いところまで登って来たのだと驚かされることでしょう!そしてすぐ隣に本堂がありますのでここで朝の勤行の受付をします。

なお、勤行に参加される場合は、特に堅苦しい服装をする必要はありませんが、丈の短いスカート・ズボン、華美な服装などはご遠慮ください。

本堂からは舞台が張り出していて、そこからの解放感と満開の桜の眺めはため息が出るほど素晴らしいのですが、まずはお勤めをいたしましょう。景色は後でゆっくり見て回ることができます。

ぜひ体験してほしい朝の勤行!

ぜひ体験してほしい朝の勤行!

写真:泉 よしか

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参拝者は輪袈裟を首から掛け、本堂に正座します。手順がわからなくても大丈夫。丁寧に教えてもらえます。時間になると向かって前方左側の部屋からお坊さんたちの読経が響いてきます。思わずビシッと背筋が伸びますよ!朝の空気をビリビリと震わせて流れてくるお経はとても迫力があります。
やがて正面の緞帳が上がり、黄金色に輝く十一面観世音菩薩が姿を現します。

ここまで「空いている長谷寺を参拝するには」といった切り口で紹介してきましたが、本当はこの朝の勤行の素晴らしさをお伝えしたかったのです。ぜひ多くの方に体験していただければと思っています。とても荘厳な儀式で心に残る得難い体験となることでしょう。

本長谷寺、五重塔から桜を仰ぎ見る参道へ

本長谷寺、五重塔から桜を仰ぎ見る参道へ

写真:泉 よしか

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朝の勤行は30分ほどで終わります。その後は境内を自由に散策できます。まだ一般のお客さんが入ってくるまで1時間半ほどありますので、その間、ほとんど他の人のいない長谷寺を満喫できます。本堂の舞台からの桜の眺めを楽しむも良し。舞台から見て右手の五重塔まで歩くも良し。

ちなみに勤行が行われた本堂から五重塔の方角に歩くと、長谷寺草創の跡である本長谷寺、五重塔が並んでいて、そこから石段を下りて西参道へ至る道は長谷寺の境内でも一番多くの桜が咲いている道です。時折桜の波の奥にある本堂を振り返りながら下っていくと、時間も忘れてしまうことでしょう!

まとめとして

長谷寺へは近鉄 大阪線・長谷寺駅が便利です。駅からは徒歩15分ほどで仁王門に続く石段の入口に到着します。
朝の勤行は早朝に到着する必要がありますので、長谷寺駅周辺または桜井などにお泊りになることをお勧めします。

また大阪のあべのハルカス美術館で2016年2月6日から3月27日まで「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」展が開催されています。こちらにはこれまで長谷寺の外で公開されたことの無いご本尊の両脇侍像を始め国宝や重要文化財の美術品が数多く出展されています。美術品だけでなく、普段使いできそうな可愛い長谷寺オリジナルグッズのマスキングテープやトートバッグの販売もありますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/03 訪問

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