愛知県「佐久島」をぐるりと一周!猫にアートに穴場をめぐろう

愛知県「佐久島」をぐるりと一周!猫にアートに穴場をめぐろう

更新日:2020/05/26 13:38

かのえ かなのプロフィール写真 かのえ かな 鉄道ひとり旅ライター、駅舎・マンホール愛好家
三河湾中央に位置する愛知県の「佐久島」。アートや猫、そして、アニメ『名探偵コナン』の聖地として有名ですが、見所はそれだけではありません。黒壁集落や紫色の砂浜が広がる新谷海岸など、佐久島は歴史や自然が豊かな島でもあります。

そこで、佐久島をぐるりと一周しながらエリア別に観光スポットを紹介しましょう。佐久島までのアクセス方法についてもご案内します。

佐久島一周は東港から!猫の島とグルメを満喫

佐久島一周は東港から!猫の島とグルメを満喫

写真:かのえ かな

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一式港から出発する旅客船は、佐久島の東港と西港に到着します。今回は東港で降りて、時計回りに佐久島を一周するルートを紹介しましょう。

佐久島一周は東港から!猫の島とグルメを満喫

写真:かのえ かな

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東港付近には宿や飲食店が点在しており、そのにぎわいと共にたくさんの猫がお出迎えしてくれます。

佐久島は猫の島として有名で、動物写真家の岩合光昭さんも撮影に訪れたことがあるんですよ。写真のように、郵便局の入り口でのんびりしている猫も…。猫好きにはたまりませんね。

佐久島一周は東港から!猫の島とグルメを満喫

写真:かのえ かな

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東港そばにある「鈴屋食堂」は、佐久島名物・大あさり丼の発祥の店。ここでしか食べられない、身が分厚い大きなあさりを堪能しましょう。佐久島一周の前の腹ごしらえに食べても良いですし、一周を終えてからのご褒美に食べるのも良いですね。

鈴屋食堂の詳細は、関連MEMOでご確認ください。

佐久島・大浦エリアはアートがいっぱい!

佐久島・大浦エリアはアートがいっぱい!

写真:かのえ かな

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東港と西港を結ぶ大浦海水浴浴場やフラワーロードがある、大浦エリア。ここにはインスタ映えするアートがたくさんあります。まずは「イーストハウス」。東地区にある東屋なのでこの名がつけられました。

イーストハウス
作者:南川祐輝/2010年制作

佐久島・大浦エリアはアートがいっぱい!

写真:かのえ かな

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こちらは「カモメの駐車場」。風の吹いてくる方を向いてとまっているカモメたちを見て誕生したアート作品です。カモメたちを見ることで、私たちも風を感じることができます。

カモメの駐車場
作者:木村崇人/2005年制作

佐久島・大浦エリアはアートがいっぱい!

写真:かのえ かな

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こちらはフラワーロード沿いにある、「クラインガルテン ウェルカムスペース」。モザイクタイルによる壁画が美しく、周辺は小さな公園になっています。ひと休みスポットにもおすすめです。

クラインガルテン ウェルカムスペース
作者:松岡徹/2012年制作

佐久島の西港には黒壁集落やコナンの聖地が

佐久島の西港には黒壁集落やコナンの聖地が

写真:かのえ かな

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大浦エリアを通過すると西港に到着。まず目に飛び込んでくるのは、「黒壁集落」です。

佐久島ではかつて、潮風から家を守るためにコールタールを外壁に塗っていました。この美しい景観は現在、黒ペンキを使用し、佐久島の人達やボランティア活動によって保たれています。

佐久島の西港には黒壁集落やコナンの聖地が

写真:かのえ かな

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西港エリアには、佐久島のシンボルともいえる「おひるねハウス」もあります。おひるねハウスは人と自然の対話をテーマに作られたアート作品で、アニメ『名探偵コナン』に登場したことでも有名です。

コナンや怪盗キッドはおひるねハウスの屋上に上っていましたが、実際に屋上に上ることは禁止されているので注意してくださいね。

おひるねハウス
作者:南川祐輝/2004年制作(2013年再制作)

佐久島の西港には黒壁集落やコナンの聖地が

写真:かのえ かな

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西港の集落を北上しながら次のエリア絵向かう途中に、もうひとつの見どころが。それがこちらのアート作品「大和屋観音」です。大和屋は閉店した雑貨屋の名前で、佐久島の子供たちを見守っています。

大和屋観音
作者:松岡徹/2003年制作

外浦エリアで佐久島2,500万年の歴史を体感

外浦エリアで佐久島2,500万年の歴史を体感

写真:かのえ かな

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西港を北上して海岸線沿いに進むと外浦エリアへ。その道中で気になるのが、むき出しになっている「地層」です。

佐久島の地層はタービダイトという種類で、約2,500万年の歴史があるとされています。砂岩と泥岩が折り重なって形成され、化石も採取されています。市内の小学生が遠足で観察するなど、地元の方には有名な見どころです。

地層は外浦や北端にある与市の鼻のほか、佐久島小中学校の前の海岸や珍蒔(ちんまき)でも見られますよ。

外浦エリアで佐久島2,500万年の歴史を体感

写真:かのえ かな

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緑に囲まれたソテツ広場にある、こちらのアート作品は「北のリボン」です。手前のリボンのような歩道を上った先は、海を見渡せる展望台になっています。冬の晴れた日だと、タイミングによっては富士山も見られますよ。

北のリボン
作者:TAB/2015年制作

外浦エリアで佐久島2,500万年の歴史を体感

写真:かのえ かな

こちらはのアート作品は「日だまり庵」です。海岸線を離れた森の中にある、日だまりの広場にあります。ここは元々小さな公園で、古びたベンチやあずまやをモザイクタイルで再生させたことで誕生しました。もちろん、実際に座って休むことができますよ。

日だまり庵
作者:松岡徹/2015年〜制作

佐久島のパワースポットがある弁天島エリア

佐久島のパワースポットがある弁天島エリア

写真:かのえ かな

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佐久島一周で最後に立ち寄るのは、弁天島(筒島)とその周辺エリアです。ここには2つのパワースポットがあります。ひとつは、弁天島にある「弁財天」。

弁財天には、願い事を書けば叶えてくれるといわれる、願い石があります。願い石に願い事を書いて参拝をした後、石塚に奉納します。奉納代は300円。お賽銭箱に納めるので、おつりが出ないように注意しましょう。

願いが叶った後にはぜひ、御礼石の奉納に佐久島を訪問してくださいね。

佐久島のパワースポットがある弁天島エリア

写真:かのえ かな

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もうひとつのパワースポットは、筒島から徒歩約15分のところにある「新谷海岸」です。ここはムール貝が細かく砕け、砂を染めたために砂浜が紫色に染まっており、恋が叶うという言い伝えが存在します。

女子旅やデートで佐久島を訪れた方には、特に人気の観光スポットです。佐久島ならではの砂浜で、揺らめく波を眺める。そんな、和やかで贅沢な時間の過ごし方も良いのではないでしょうか。

佐久島のパワースポットがある弁天島エリア

写真:かのえ かな

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弁財天と新谷海岸の中間には、「佐久島の秘密基地/アポロ」というアート作品があります。大人1人がギリギリ通れるくらいの細い階段を昇ったら、小窓とベンチがついた広々とした部屋がある不思議なアートで、小窓からは海を見渡せますよ。

佐久島の秘密基地/アポロ
作者:POINT(長岡勉+田中正洋)/2013年制作

これで佐久島一周は終了です。佐久島は自転車でストレートに一周すれば、2時間ほどで回れます。観光や食事の時間も考えると、4〜5時間が目安です。徒歩で一周した場合は半日くらいを目安に旅程を立てると良いですよ。

佐久島の基本情報

住所:愛知県西尾市一色町佐久島東屋敷88(佐久島東渡船場)
電話番号: 0563-72-9607(西尾市役所 佐久島振興課)
アクセス:
【東京方面】豊橋駅から名鉄で西尾駅へ(約48分)、名鉄バス (一色さかな広場行/2番乗り場)に乗り、佐久島行船のりばで下車(約30分)。旅客船に乗車、約25分で東港に到着
【大阪方面】名古屋駅から名鉄本線と西尾線で西尾駅へ(約48分)、その先は東京方面と同じ

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/06−2016/01/07 訪問

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