プラチュワップキーリーカン県(Prachuap Khiri Khan Province)にあるプラヤーナコーン洞窟は、カオ・サームローイヨート海洋国立公園(Khao Sam Roi Yot National Park)内にあります。観光地として日本でも人気が出てきたホアヒン(Hua Hin)からは、南に約60kmとなります。この辺りは広く湿地帯が広がり、多くの山々を有しています。
山が多いことから「300の山のピークを持つ」と表現されることがあります。ところでこの300には別の伝説が残されています。その昔、中国人を乗せた船が難破し、乗船していた300人がこの地に逃れたというものです。
駐車場からプラヤーナコーン洞窟までは二通りの行き方があります。歩いて行く方法と、途中までボートを使って行く方法です。今回は歩く方法をご紹介します。
入場券200バーツを支払い、海岸に沿って岩場を削って作られた石段を上がって行きます。なお、洞窟までは約2キロとなります。
石段を上がり、その後下ると途中の浜辺に15分程度で到着。実は駐車場からボートに乗っても、ここで下船です。洞窟への道ですが浜辺を歩き、途中の案内に従って右方向に進みます。浜辺は約1キロ続きます。
ここはヤシの木などが茂り、日差しを避けてくつろげる場所となっている上に、レストランがあり食事をすることも出来ます。白い砂浜が広がる浜辺を散策するのも、楽しい時間でしょう。
この辺りでは、日本でヤセザルと呼ばれる猿たちを見ることが出来るかも知れません。ちなみに日本では野生のヤセザルは存在していません。英語ではDusky Langurと呼ばれています。Leaf Monkeyとも言われますが、インド、スリランカ、中国南部から東南アジアにかけて生息しています。目の周りが白く、とてもかわいい顔をしており、尻尾が長いのも特徴です。
洞窟まで430mと書かれた案内からは、岩場を削って石段が作られています。ところどころ、段差が大きい場所もありますので、足元には注意をしながら進みましょう。
岩場の上りが終わり、下って行くと洞窟の中まで進むことが出来ます。そこからさらに階段を下りるとやや広い場所に出ます。ここで上を見上げると、二か所から光が差し込んで来ていて、その間には細い岩場があり、不思議な景観に。この細い岩場は「死の橋(Death Bridge)」とも言われます。
二か所の光が差し込む場所から洞窟の中を左方向に進むと、すぐに宮殿が設置されている空間に出ます。
タイ国の王であったラーマ5世(King Chulalongkorn 在位1868-1910)の来訪のための宮殿であったこの場所は、洞窟の上にぽっかりと空いた穴から光が差し込み、宮殿を照らして神秘的な美しさ!
天から差し込む光がきれいな時間帯は、午前10時から12時までの間です。その中で10時半から11時半の1時間がもっとも美しいと言われています。
ラーマ5世は歴代の王の中で特に人気の高い王様です。奴隷制の廃止、学校制度の充実、道路などのインフラ整備、官僚制度の確立など、様々な近代化を行いタイを発展させました。
パワースポットのこちらはラーマ5世だけではなく7世、9世も訪れています。5世と7世は訪れた記念に洞窟の壁に書き込みをしており、そこも観光名所となっています。また、死の橋の近くには鍾乳石が滝のようになっている奇観もありますので、どちらも見逃さないようにしましょう。
タイのプラチュワップキーリーカンにあるプラヤーナコーン洞窟まで足を運び、クーハーカルハット宮殿に差し込む神秘的な光を観光して下さい。
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(2024/4/26更新)
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