築城からわずか6年で焼失した安土城。戦う城から見せる城へ、城跡からも体感できる信長の野望

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築城からわずか6年で焼失した安土城。戦う城から見せる城へ、城跡からも体感できる信長の野望

築城からわずか6年で焼失した安土城。戦う城から見せる城へ、城跡からも体感できる信長の野望

更新日:2017/05/19 13:46

wadachiのプロフィール写真 wadachi フリーランス、ブロガー

織田信長によって築城された安土城は1579年に完成したものの、わずか3年後の1582年に起きた本能寺の変により主を失い、1585年に廃城となった悲運の城。
しかし今でも城跡は保存されており、戦国時代の風雲児、織田信長のパワーに引き寄せられるかのように、多くの人々が訪れます。現代においても人々を魅了してやまない信長の生きざまを目の当たりにすべく、あなたもタイムスリップしてみませんか?

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「山ひとつ、まるごと城にせよ」奇想天外な城造り

「山ひとつ、まるごと城にせよ」奇想天外な城造り

写真:wadachi

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安土城跡の入口(大手門口)で入場料を払って中に入ると、いきなり写真のような一直線の石段が目に飛び込んできます。しかもその途中には石垣や階段に混じって石仏が置かれており、なぜ、こんなところに石仏が‥と考えながら登る事ができるのも、安土城の魅力の一つです。
安土城跡見学コースを1周するには約1時間〜1時間半かかります。まずは大手門口から天主跡まで約30分、まさに「山ひとつ、まるごと城」、ひたすら登っていきます。
ちなみに他の城は「天守」で安土城だけが「天主」と表記するそうです。神になりたかったとされる信長ならではのこだわりだと考えると、興味深いものがありますよね。

「山ひとつ、まるごと城にせよ」奇想天外な城造り

写真:wadachi

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石垣や階段の中にある石仏。このように案内板があるのですぐわかります。

本能寺の変後、秀吉が信長ゆかりの品等を埋葬して御廟とした信長公御廟

本能寺の変後、秀吉が信長ゆかりの品等を埋葬して御廟とした信長公御廟

写真:wadachi

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大手門口から天主跡までの途中、二の丸跡に信長公御廟と呼ばれる信長のお墓があります。
信長のお墓はいくつもありますが、本能寺の変で信長の亡骸はみつかっておらず、いずれの墓も本人の遺骨が納められている訳ではありません。しかしながら、ここは信長にとっても思い入れの強い安土城跡にあるお墓だけに、本当に魂が宿っていそうです。天主跡へと登りつつ、この前で足を止め、あなたも何かを感じ取ってみませんか。

信長の夢の跡、安土城の天主跡を歩く

信長の夢の跡、安土城の天主跡を歩く

写真:wadachi

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今から約430年前、ここには世界で初めての46mという高さの木造高層建築が建てられていました。その豪華絢爛な天主の姿に、ヨーロッパからの宣教師も驚嘆したといいます。しかし、今では想像するしかありません。ご覧のように現在は背丈ほどの高さの石垣に囲まれ礎石が並ぶのみ。
すべての礎石が現存する中、中央だけ礎石がないことが安土城の謎の一つ。現存する情報が少なく、何かとミステリアスな安土城跡はまさに信長の夢の跡。

天主跡の石垣に登ると田園地帯の向こうに琵琶湖を一望することができます。ここまで登らないと目にすることができない絶景です。

帰りは三重塔、仁王門を経て下山、絶景ポイントを見逃すべからず

帰りは三重塔、仁王門を経て下山、絶景ポイントを見逃すべからず

写真:wadachi

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天主跡から見下ろす琵琶湖の眺めも絶景ですが、実は絶景ポイントがもうひとつあります。ルートとしては行きと同じ道を帰るのもありですが、どうせなら違う道で、景色を堪能しながら帰りましょう。
おススメはハ見寺(そうけんじ)の三重塔、仁王門を経て下山するコース。三重塔のすぐ近くから、写真のように水郷めぐりで有名な西の湖(琵琶湖最大の内湖)が見下ろせます。ここから仁王門を抜けて下っていく道は歩きやすく、思いのほか時間もかからず風情もあって楽しめますよ。

これぞ信長!現代の名工たちが蘇らせた豪華絢爛な安土城天主

これぞ信長!現代の名工たちが蘇らせた豪華絢爛な安土城天主

写真:wadachi

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先ほど天主の姿は想像するしかないと書きましたが、安土城跡から約500mのところにある「安土城天主信長の館」には、原寸大の安土城天主(5・6階部分)が展示されています。1992年に開催されたスペイン・セビリア万博で日本館のメイン展示として出展されたもので、豪華絢爛な安土城、信長の世界観が見事に再現されており、金箔10万枚を使用した外壁、金の鯱をのせた大屋根など圧巻です!

これぞ信長!現代の名工たちが蘇らせた豪華絢爛な安土城天主

写真:wadachi

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天主の内部には、当時信長が狩野永徳を中心に描かせた「金碧障壁画」も再現されています。

これぞ信長!現代の名工たちが蘇らせた豪華絢爛な安土城天主

写真:wadachi

安土駅前の「安土城郭資料館」には、ローマ法王に献上されたまま行方不明の「安土山図」が推測再現された屏風や、「20分の1のスケールで再現された幻の名城、安土城のひな型」があり、城の模型が開閉して中の造りをみることができます。安土城の構造が最もわかりやすい展示なので、時間のある方は是非こちらへもお立ち寄りください。

最後に

知れば知るほど度肝を抜かれ、前代未聞の城であったことを実感させてくれる幻の名城・安土城。完成からわずか3年しか存在出来ず、あまりにあっけなく迎えた終焉は、まさに信長そのもの。あなたもそんな信長の夢の跡をたどる旅にでませんか?
のどかな田園地帯が広がる安土町、マイカーではもちろん、レンタサイクルで周るのも気持ちがいいですよ〜

最寄りの安土駅前には、「安土町観光案内所」(9:00〜17:00 年末年始のみ休み)があり、情報入手には最適です。スタッフにアドバイスを受けながら、どのように周るか、決めてからスタートしましょう。レンタサイクルも同じく駅前に数件あり、リーズナブルな料金で利用できます。

2017年4月から安土城跡の駐車場はすべて無料で利用できるようになりました。ただしトイレ施設を有する駐車場横に併設の観光案内施設「ガイダンス施設」は入場料(一般200円、小中学生100円)が必要です。ここは7分の1スケールの安土城天主のひな型やVR安土城ダイジェストムービーの上映などもあり、登る前のトイレ休憩だけでなく、事前学習にもぴったり。

駅前の「安土城郭資料館」から「安土城天守 信長の館」、そのすぐ近くの「安土考古博物館」を経て安土城跡へ登るのもよし。あるいはその逆もよし。在りし日の「信長の城」への想像をかきたててから登ってください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/27 訪問

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