台湾ローカル鉄道!集集線の終着駅「車埕」は台湾一美しい駅

台湾ローカル鉄道!集集線の終着駅「車埕」は台湾一美しい駅

更新日:2016/01/30 17:47

鶴長 あきのプロフィール写真 鶴長 あき 台湾在住ライター
台湾の鉄道ってどんな感じ?日本の鉄道とは違うの?と興味を持っていらっしゃる方もいると思います。台湾には本島をぐるりと一周する鉄道が整備されていますが、いわゆる幹線とは別に全部で6本の支線があります。有名な所ですと、天燈上げで有名な十分駅がある平渓線です。今回は、支線の中で台湾中部彰化から南投にかけて伸びている集集線と、「台湾一美しい駅」と称されるその終着駅「車埕」をご紹介いたします。

大人気の観光鉄道路線「集集線」

大人気の観光鉄道路線「集集線」

写真:鶴長 あき

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集集線は台湾中部の彰化県にある「二水駅」から南投県の「車埕駅」まで東西に伸びている台湾鉄道の支線です。駅数はわずかに7つですが、その線路沿いの風景や駅舎はノスタルジックな雰囲気を味わえると、観光路線として大人気です。

集集線沿線の駅としては、日本統治時代の駅舎が復元された「集集駅」や、陶芸体験ができる『水里蛇窯』や台湾有数の観光地『日月潭』へのバス乗り場がある「水里駅」など見所がたくさん!集集線の鉄道一日乗り放題券(集集線一日周遊券)がお特で便利ですよ。

集集線の終着駅「車埕」

集集線の終着駅「車埕」

写真:鶴長 あき

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集集線は全線非電化の単線鉄道で、一日に13往復のみの運転です。片道約50分の旅を終えると、電車は集集線の行き止まり、終着駅の「車埕」に到着します。到着した電車がしばらくして、そのまま折り返しで「二水駅」に戻るわけですね。

「車埕駅」は集集線の鉄道の旅を楽しんだ人が最後に寄る駅として、観光整備がしてあります。トイレや授乳室、観光案内所などもしっかりありますので観光するにも安心の場所です。周りを美しい山々に囲まれ、木材がふんだんに使われているその姿から「台湾で最も美しい駅」と称されてもいるんですよ。

木材の香り漂う駅周辺

木材の香り漂う駅周辺

写真:鶴長 あき

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この集集線はもともと、日本統治時代に日月潭水力発電所の資材を運ぶ為に建設されました。その後、この鉄道の便利さから、「車埕駅」周辺は木材の加工場として栄えていくようになりました。

現在伐採は行われていませんが、貯木池や丸太を吊り上げる装置、木材運搬の様子の再現などを見ることができ、「木材展示館」では木材を使った美しい商品も多数売られています。木桶に入った珍しい駅弁もここでは有名ですよ!

貯木池の湖畔でティータイム

貯木池の湖畔でティータイム

写真:鶴長 あき

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以前は貯木池として使われていた場所が、今では散歩コースとして整備されているのですが、その水際に座席がせり出すように建てられている「隱茶 STEAM」では、美味しい中国茶やお菓子を楽しむことができます。

日本式の和室タイプの席にゆっくり座りながら、美しい山や木々を見ながらすごす時間はとっても優雅♪レトロな木造のお店では癒されるひと時をおくれます。

【隱茶 STEAM】
住所:南投縣水里鄉車埕村民權巷101-3號

駅周りはコンパクトな散歩コース

駅周りはコンパクトな散歩コース

写真:鶴長 あき

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「車埕駅」の周りには、歩いて行ける範囲で見所も色々あります。今は使われていない鉄道線路の上を歩いてみたり、往年の電気機関車と写真を撮ってみたり、池の周りを散策したり。また、昔ながらの台湾の家が連なり安うまグルメが手に入る「老街」で小腹を満たしてみたりと、帰りの電車までの時間を充分に楽しめますよ。

おわりに

いかがでしたか。今回は台湾ローカル鉄道「集集線」の終着駅「車埕駅」をご紹介致しました。鉄道ファンの方にはもちろん、それ以外の方にも、台湾のレトロな雰囲気が存分に味わえるこの集集線沿線はとてもおすすめ。ぜひ遊びに行ってみて下さいね!

なお集集線は、日本の『いすみ鉄道』と一日乗車券相互交流を行っています。それぞれの使用済み一日乗車券を、もう一方の一日乗車券と交換できるというもの。詳しくはリンクをご覧下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。

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