写真:かのえ かな
地図を見る坂道を上り、達磨寺の入口に近づくにつれ、優しい鐘の音が響いてきます。音の正体は、「招福の鐘」。午前9時から午後5時の間なら、自由に撞くことができます。鐘を撞つ時は、1度目は自身の心の安らぎを、2度目は周りの人たちの幸福を祈りましょう。鐘の音が、心を癒してくれます。
写真:かのえ かな
地図を見る招福の鐘の後ろにある石段を登ると、大きなお堂が見えます。これが、達磨寺の本堂、「霊符堂」です。本尊の北辰鎮宅霊符尊をお祀りしています。ここには私達が知る、「だるまさん」の初祖・達磨大師や、心越禅師が祀られています。
心越禅師の画かれた一筆達磨像を基に、縁起だるまが作られました。(モデルは達磨大師です)高崎だるまは、天明の大飢饉で困窮する農民を救うため、9代東嶽和尚が作らせたことが始まりとなっています。
また本堂では「星祭り」と呼ばれる方位除けのご祈祷が行われ、関東唯一の霊場とされています。霊験あらたかで、非常にご利益が強いがある本堂があることから、達磨寺は群馬県有数のパワースポットとしても人気です。
本堂に参拝した後は、ぜひ後ろを振り返ってみましょう。小高い山から望む高崎の景色は、どんな季節でも美しいですよ。
写真:かのえ かな
地図を見る本堂の左手には、数えきれない程のだるま達が祀られている、達磨堂があります。達磨堂は1人の篤信者のコレクションが元になって成り立っているお堂です。
だるまは赤色だけでなく、青、黄、白と色とりどりで、大きさも様々。豆粒のような大きさのものから、1メートルを超すものまであります。見た目も三者三様で、ヒゲを生やしたものや可愛らしい和服を着ている女性のだるまもいます。とにかく種類が豊富で、いくら見ていても飽きがきません。
見れば見るほど、だるまの何とも言えない愛嬌に魅了されていきます。ぜひ、あなたのお気に入りのだるまを探してみましょう。ちなみに鉄道旅行が好きな筆者は、JR東日本のキャラクター、Suicaのペンギンがモチーフになっているだるまが特にお気に入りです。
※達磨堂の中は、撮影禁止となっています。
写真:かのえ かな
地図を見る本堂の右手には、観音堂があります。少林山最古の建物であり、かやぶき屋根のお堂が近郊ではこの観音堂でしか見られないことから、非常に貴重な建物として知られています。
観音堂の中には、明治42年に地元の大仏師が作った「十一面観世音菩薩」が祀られており、厄除けや子宝、安産にご利益があると、厚い信仰を集めてきました。近年では、若い参拝客によって、縁結びにもご利益があると話題になり、人気を集めています。
観音堂を囲む緑、青銅の青、装飾の朱色の色彩コントラストが非常に美しく、撮影スポットとしてもオススメです。
写真:かのえ かな
地図を見る達磨寺には、願いがかなった時に目を書き入れるだるまのほか、お守りも充実しています。中でもユニークなのが「目が出るだるま」。目が出るにちなんで、「めでたい」、「縁起が良い」お守りとして人気があります。ストラップやキーホルダーとして、身につけられるので、自分用だけでなく、大切な人へのお土産にもピッタリです。
そして、お寺に行ったら「おみくじ」をやらずにはいられない人には朗報!達磨寺には、だるまに入ったおみくじがあります。おみくじ用とはいえ、とてもクオリティーが高いだるまなので、おみくじを引き終わった後も、旅の思い出として飾っておくことができますよ。
少林山達磨寺を訪問した際の様子をまとめた動画もあります。ぜひ、こちらもご覧ください!
動画:かのえ かな
子どもの頃から親しんできた「だるま」の魅力を再発見できる、少林寺達磨寺。寺さんぽの中でも、ユニークな経験ができること間違いなしです。だるまが放つパワーと自然やお堂が織りなす絶景で、毎日の疲れを癒してみませんか?
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(2024/4/20更新)
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