もう一つの西の果て モロッコ「エッサウィラ」〜カモメが乱舞する白と青の城砦都市

もう一つの西の果て モロッコ「エッサウィラ」〜カモメが乱舞する白と青の城砦都市

更新日:2016/11/10 18:04

ジュマペル ヤマモトのプロフィール写真 ジュマペル ヤマモト
西の果て - このサイトをご覧の旅行好きなあなたなら、ユーラシア大陸最西端として有名なポルトガルのロカ岬を思い浮かべるかもしれません。
しかし、アフリカ大陸の西の果てにも、隠れた魅力的な街があるのです。日本からはるか遠く、モロッコのエッサウィラをご紹介します。

白と青の世界遺産

白と青の世界遺産

写真:ジュマペル ヤマモト

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大西洋に面するエッサウィラは、れっきとした世界遺産。日本ではツアーのコースに入ることが少ないためマイナーですが、国際空港を擁しパリ・ロンドンなどの間に直行便があるため、ヨーロッパ人の旅行者は多く訪れます。
またモロッコ随一の観光都市、マラケッシュからは車で2〜3時間のため、日帰りも可能です。

モロッコというと、サハラ砂漠やメディナの雑踏など「土っぽい」イメージが強いと思いますが、エッサウィラは、建物の壁は白く、扉や窓枠は青く塗られた統一感と味わいのある美しい街並みが魅力です。加えて、500m四方ほどのコンパクトな旧市街は、16世紀頃ポルトガル人が築いた海に突き出た城砦と城壁に囲まれており、他では見られない光景です。

ギリシャやスペイン南部はすでに訪れたという「白い街マニア」にも、きっとまた新たな感動をもたらしてくれます。

アラブの国の漁師町

通りには、お土産屋や絨毯屋はもちろん、ナッツやドライフルーツを売るお店、路上にテーブルを出したカフェなどが立ち並びます。そして細い路地に入ると、半分開いた木戸から感じの良い中庭が垣間見えたり、食器のぶつかりあう音や子供のはしゃぐ声などが聞こえてくる平和な街です。

海に面したエッサウィラは、港町でもあります。町外れには港と魚市場があり、揚がったばかりの新鮮な魚が売られていたり、漁師がのんびり網をつくろっていたりといった日常に接することができます。

アラブの国の漁師町

写真:ジュマペル ヤマモト

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視界を埋め尽くすほどのカモメの乱舞!

視界を埋め尽くすほどのカモメの乱舞!

写真:ジュマペル ヤマモト

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そして、港町といえばカモメがつきものですが、エッサウィラの名を一躍有名にしているのが、その視界を埋め尽くすほどの乱舞です。
真っ青な空のもと、無数のカモメが大西洋からの海風を受けて、まるでモビールのように空中でゆらゆらと揺れています。

カモメの鳴き声を聞きながら、遠くに城砦を眺めていると異国情緒が最高潮に高まります。

猫もいるよ

もう一つ港町につきものなのが猫です。街のあちこちで猫に出会うことができますし、レストランで食事をしていると、いつの間にかテーブルの下に忍び込んでおねだりをしてきます。
人間とは平和な関係を築いているようにみられる彼らですが、どうやらカモメとはなかなか剣呑な関係であるようですね。

猫もいるよ

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本場の激うまタジン&オマケ

本場の激うまタジン&オマケ

写真:ジュマペル ヤマモト

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食事はド定番ではありますが、タジンがお薦めです。少し前に日本でも流行った円錐形の蓋のタジン鍋で肉や魚、野菜などを蒸し煮にしたもので、日本人の口にもよく合い、激うまです。

オマケとして、エッサウィラとマラケッシュを陸路で移動する場合は、地球上でこの地域でしかとれないため大変希少で、食用や美容用としてとても評価の高い植物性油アルガンオイルの産地や、珍景「木に登るヤギ」が見られる寄り道ポイントがありますので、道中も退屈しません。車をチャーターする場合は、ドライバーに立ち寄りをお願いすると良いでしょう。

まとめ

日本からはるか12,000km離れた西の果てにある小さな港町は、異国情緒力がハンパなく、砂漠や遺跡だけではないアラブの別の意外な魅力を見せてくれます。

モロッコは春先からベストシーズンを迎えます。
是非、最果ての世界遺産エッサウィラを訪ねてみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。

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