写真:吉川 なお
地図を見るクラビのビーチの多くは岩山に阻まれて道路で行けず、海上からでしかアクセスできません。陸の孤島であるため、美しい自然がそのまま残されており、沖合に浮かぶ130以上の島々も、波に削られ風雨にさらされて独特な景観を擁しています。
現地の旅行会社では、ロングテイルボートまたはスピードボートでこれらの秘境をめぐるアイランドホッピングツアーが催行されています。中でも人気なのは、ポダ島、タップ島、チキン島、プラナンビーチをめぐるツアー。スタート地点はアオナンビーチまたはノッパラッタラビーチで、宿泊ホテルから送迎があり、最寄りビーチのボート乗り場に送ってくれます。
ロングテイルボートを利用すると約30分、スピードボートだと約10分で、最初の上陸地「ポダ島」に到着!立ち寄る島の順番は、潮の干満によって変わります。
長い歳月を自然にさらされた巨大な岩がトレードマークのこの島は、タイ航空のCMロケ地にもなったところで、テレビで目にされた方もいらっしゃることでしょう。ちょこんと海の中に置かれたようでもあり、目の前に巨岩が屹立する様は圧巻の一言。クラビを代表する光景でもあります。
島の半分を囲むように美しい砂浜が広がっているので、日光浴や散策、シュノーケリングが楽しめます。
写真:吉川 なお
地図を見るポダ島を後にして、次に見えてくるのは「チキン島」。その名の通り、突き出た岩がニワトリの頭のように見え、人工物のような姿に釘付けになります。まさに自然がなせる芸術です。
ツアーはこの島には上陸はせず、入り江のあたりでシュノーケルを楽しみます。ボートから直接海に飛び込むと、そこに広がるのはカラフルな熱帯魚の楽園♪手でつかめそうな距離を悠々と泳ぐ魚たちに夢中になります。時間が経つのもあっという間です。
写真:吉川 なお
地図を見る続いての訪問地は、DCカードのCMロケ地にもなったタップ島。一見何の変哲もない島ですが、潮が引き出すとあちらこちらからボートが寄ってきます。
みんなのお目当ては干潮時にだけ現れる「海の中道」。潮が引くに従って海の中から砂の道が出現し、すぐ隣にあるモー島まで歩いて渡れるようになります。
「幻の白砂の道」や「Sand Bar」、タイ語では「タレーウィーク」と呼ばれるその細い道の両側に広がるのは、透き通るほどきれいな紺碧の海!道の両側が海なんて、なかなか見られない風景です。
シーズンによって、隣のチキン島とも白砂の道がつながるとか。島と島を歩いて行ったり来たりできるなんて、そうできない経験ですよね。
海は遠浅で、モー島の岩場には黄色い熱帯魚がたくさんいます。潜らなくても肉眼でも分かるほどで、足を踏み入れると魚たちが寄ってきて、足をつっつきます。
写真:吉川 なお
地図を見る砂の道を楽しんだあとは、最後の寄港地プラナンビーチへ。桟橋はなく、直接ビーチに接岸します。
ここの特徴は、石灰岩の切り立つ岩壁と鍾乳洞というダイナミックな光景があること。岩から突き刺すように鍾乳石が垂れ下がり、他のビーチにはない荒々しく険しい景色に圧倒されます。環境保護の観点から、モーターを使用するウォータースポーツも禁止されているので、美しい自然があるがままの姿で残されています。またここはロッククライミングの名所でもあり、岩壁を上がるクライマーの姿も目にできます。
そしてさらに驚く光景がもう一つ。鍾乳洞の入り口にあるプリンセス・ケイブにはおびただしい数のリンガが奉納されています。地元の人が子宝を祈願して置いていったもので、その数にも驚きます。
写真:吉川 なお
地図を見る楽しかったホッピングツアーはこれで終了。乗船した場所に戻ってからもお楽しみが待っています。
アオナンビーチもノッパラッタラビーチも美しい夕日がみられるサンセットの名所!西側に位置しているため、特等席で暮れゆく太陽を見ることができます。
ビーチを散歩していると、徐々にあたりは夕焼け色に染まっていきます。海の向こうにはゆっくり沈んでいく大きな太陽。そして周辺の島々が夕日の光に照らされてシルエットとなって浮かび上がります。思い出に残るシーンをじっくり目に焼き付けましょう。
いかがでしたか?ご紹介したビーチは陸続きでありながら、海からでしか到達できない、まさに秘境のリゾートです。
クラビのベストシーズンは11月から3月頃まで。寒い日本を抜け出して、南国の太陽とこれらの美しい風景を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/25更新)
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